本「おいしいハンバーガーのこわい話」
「おいしいハンバーガーのこわい話」という本を読みました。なんとなくブックオフで手に取った本で、なんとなく内容を想像しながら読み始めた本だったのですが、期待を超える面白さでした。文章は中高生向けなのか翻訳本ながら平易で非常に読みやすく、通勤電車で夢中になって読みました。
マックを食べ続ける「スーパーサイズ・ミー」というドキュメンタリー映画は有名だと思うのですが、それとはまた違った視点でファーストフード業界の罪を暴いています。食べ物としての危険性がメインかと思いきや、その話はごく一部で、ファーストフード業界がいかに流通・生産の世界や食べ物自体を歪めてきたかについての話が中心。登場する企業もマックがメインですが、その他のファーストフードチェーンの名前もいろいろ挙げられています。体に悪そうだから食べないのではなく、あらゆる犠牲やゆがみの上に存在するビジネスだから、食べる前に知って考えよう、といった内容でした。
日本だとファーストフードに限らず、ファミレスとかも安いお店だと仕入れにいろいろいろいろあるのかなの想像してしまいます。安全性はもちろんですが、やはり生産の工程で倫理的に良くないことが起きてるなら、消費者も妥当な金額を払って食べ物をいただき、敬意を払うべきなのでしょう。
いや、ほんと考えさせられました。二度とマック行かないとか言うまではないのですが、それでも食べ物を口に入れる時に思い出しそうな本です。