写真美術館に行ってきました。
恵比寿の東京都写真美術館に行ってきました。家で片づけること満載で今日は家にいた方がよかったのですが、チケットの会期が迫ってるし、お天気もよかったので行ってきちゃいました。いつも通り3フロアすべての展示を見てきたのですが、今回は久しぶりに私的にはすべて当たりで、非常に充実した気分で帰ってきました。
「北井一夫 いつか見た風景」
北井一夫さんの美術館における初の個展だそうです。「少年行動隊」の写真だけ見たことがあったのですが、全体的に生き生きとした、作風が好みでした。「いつか見た風景」というタイトルは、観終わった後にその通りだな、と思いたくなるそんな作品群でした。子どもの写真がかわいくて、久しぶりにポストカードを買ってしまいました。
「日本の新進作家vol.11 この世界とわたしのどこか」
若手作家のグループ展。菊池智子さんの中国のドラッククイーンたちを撮った作品と、大塚千野さんの過去と現在の自分を合成した作品が好きでした。特に菊池さんの作品は力強かったです。
「映像をめぐる冒険vol.5 記録は可能か。」
企画展シリーズの一つ。ドキュメンタリーなどをテーマにしていたようなのですが、実は企画全体はよく理解していません。ただ、成田闘争、軍艦島の映像になにか気を取られ、労働組合関連の幻燈作品にノックアウトされてしまいました。特に後者ですが、かこさとしさんの作品が2本見られたのです。戦争未亡人で苦労するおかあちゃんを息子から見たお話、お父ちゃんが労働災害で死んでしまう女の子のお話。涙がだらだら止まらなくて大変でした。頭の中には美輪さんのヨイトマケの唄が流れましたよ…。生々しすぎます。日本って本当に苦しい時代を耐えてきた世代があって今があるんだなと思いました。
どの展示ももう一度みたいくらいでした。余分にあったチケットを人に譲ってしまったのを少し後悔。でもそのチケットで見た人が共感してくれたらそれはそれで嬉しいです。