アイルランド旅行Replay:英語編
今回の旅行で私はゴールウェイの語学学校に午前中だけのコースを一週間行ったのですが、英語学習が目的ではなく、滞在体験が目的だったので、あまり英語については真剣ではありませんでした。(英語力が伸びなかったことについての言い訳でもあるのですが(笑)。)ただ、そんな半端な状況でも、イギリス英語とアメリカ英語についての違いについて少しだけ知ることがありました。
●Lovely
ゴールウェイですぐに耳についたのが「Lovely」という単語の多用です。これは現地滞在中の日本人に聞いてもすぐに同意を得られるくらいよく聞きます。意味としては「かわいらしい」という一般的に私たちもよく使う意味のほか、OK、Fine、Goodくらいのニュアンスでもよく使われるのです。
たとえばレストランで食事を終えた時、お店の人から「食事は終わりましたか?」と聞かれて「終わりました」と答えると「Lovely!」と言ってお皿を下げてました。たぶん、これは「OK!」みたいな感じ。
最初は戸惑ったのですが、聞いているうちにかわいくて使いたくなります。ダブリンでこれを聞くことはなかったのですが、どうやらイギリス人も多用するそうで、イギリス英語の特徴みたいです。
●Quite
学校で教えてもらったQuiteのイギリス英語とアメリカ英語での使い方の違いはちょっとショックでした。同じ使い方で意味が違ってしまうのです。
恐らく、日本の学校教育の多くはアメリカ英語を教えているので、形容詞の前に「Quite」を置くと意味を強めると習っていると思います。(私はそう習いました。)なので
Quite good
は「すごくいい」(120%)という意味だと思います。それが、イギリス英語だとQuiteに強める意味はなくて、「まぁまぁ」(75%)くらいの意味になるとか。これは使うシチュエーションによって結構混乱を招く違いです。
その先生は「アメリカ英語は英語を変えてしまって好きじゃない」と言ってましたが、もはやイギリス英語とアメリカ英語、どちらが正しいとも言い難いでしょう…。
●nanny
ホームステイ先の7歳の子供の口から聞いて知ったイギリス英語です。ナニーって乳母とかベビーシッターのことだと思ってたのですが、おばあちゃんという意味もあるそうですね。
その子供が「ナニーが…」と話してたのですが、文脈的に乳母はありえないと思ったので「ナニーって誰?」と聞いたら「ナニーはナニーだよ。お母さんのお母さん」と言うので、「Grandmotherじゃないの?」と聞いたら混乱してました(笑)。Grandmotherという単語を知らないのか、Grandmotherとナニーはまたちょっと違うのか、そこは謎です。
ちなみに子供だけじゃなく、21歳の娘さんもおばあちゃんをナニーと呼んでました。
●Noと言わない
最後はイギリス英語というよりゴールウェイの人の気質に関わるお話。現地在住の日本人の方から聞きいたのですが、ここの人は「No」という表現を避けるそうです。やんわり断るような言い方をするそうです。
たとえば飲み物や食べ物を勧められて断るとき、
No, thank you.
ではなく、
I'm fine.とか、I'm ok.
と言い、「No」とは言わないとか。
そもそもアイルランド人は表立った争いを避けるみたいで、やたら文句を言ったりしないそうです。結構我慢強いとか。優しさとかではなく、ちょっと日本人と似ているところがあるかもしれません。空気を読む感じはないのですが(笑)。