映画「キャピタリズム~マネーは踊る」
「キャピタリズム~マネーは踊る」をDVDで観ました。マイケル・ムーアの作品を見るのがこれが初めてということに驚き。「華氏911」とか見た気になってた(笑)。
リーマンショックで明らかになる富裕層の搾取の構造を、皮肉たっぷりに糾弾したドキュメンタリー映画です。
私は勝手に「エンロン」みたいな政治と経済ネタがひりひりとサスペンスタッチで描かれた作品を想像してたのですが、かなり社会派な内容で、コミカルながらも盛り上げるところをきちんと盛り上げてどこか心の奥を掴まれるような作品でした。
政治ネタ部分は、アメリカの政治に疎いのでよく理解できなかったのですが、サブプライムローンで家を失う人の痛みや怒り、一方で救済を得ようとする金融機関の強欲さという対比構造はわかりやすかったです。
あの金融危機がどんなものであったのか、この作品がすべてではありませんが、その一面を知るのにいい作品だと思いました。
ちなみに、複雑怪奇なデリバティブ(金融派生商品)の説明を受けてぽかんとしてるムーア監督の顔がすごくおかしくて、そこは声を出して笑ってしまいました。しかし私もその瞬間同じ顔をしてたかもしれない(笑)。