「第4回ロボット大賞」に行ってきました
「第4回ロボット大賞」に行ってきました。今年から会場はお台場の未来館になりました。以前のTEPIAの方が個人的にはアクセスが良かったので「遠い~」と思いましたが、会場に行ってみたら未来館のお客さんが流れてきてて、小さい子どもなんかも多く、こちらの方が良いと思いました。(未夢の前とか、園児が群がってた!)TEPIAだと本当に「ロボット大賞」目的のお客さんしか来ませんから。
今年のロボット大賞は産業用ロボット部門の「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」。低モーター出力により、安全性と省エネを実現した自動車のスペアタイヤを搭載するロボットだそうです。自動車工場の生産ラインのことはさっぱりわからないのですが、柵要らずで人と協働できる、という部分がすごいんだろうなぁと思いました。
やってることが面白い!と思ったのは最優秀中小・ベンチャー企業賞を受賞した「HAMDAS-R(ハムダスアール)」(←名前も良い!)。豚もも肉の肉と骨を分けてくれるロボットです。傷が無い高品質な肉の生産には肉の切り方にポイントがあるらしい。それを見事に再現したようです。(写真は展示機。動きません。)
担当者の方と結構お話しさせていただいたのは、「ジョイスティック式自動車運転システム」と「きぼう」のロボットアーム。
「ジョイスティック式自動車運転システム」は重度障害がある車いすの方を対象にした車の運転用ジョイスティックです。今回の受賞ロボットの中で唯一、産業用ではなく個人を対象にしたロボットです。少しデモを見せてもらったのですが、ジョイスティックで操作可能にすることで、大きくハンドルを回す必要が無く、小さいストロークで運転が可能です。まだ認可が?降りてないとかでこれを搭載した車は公道を走ることはできないそうなのですが、今回の受賞をはずみに話が進めばいいですね~、なんて話を担当者の方としました。
「きぼう」のロボットアームは、日本で初めて宇宙で実用的に動いたロボットとして受賞したみたいです。宇宙ロボットの分野ってまだまだこれからなんですね!これからも日本の技術が楽しみです。
未夢は、今日初めてデモを見ました。歩行は見られませんでしたが、初音ミクのデモ、APECでオバマ大統領に見せたデモを見ることができました。ちなみに未夢は青年女性の平均値をとったと言いつつ、体重は46.5kgと軽いのですが、それは全体を小さくするためにモーターも小さくなり、結果、軽量化しないと歩行に耐えられないという背景を聞きました。目のモーターは一つなので、ウィンクはできないらしいことも聞いたぞ。…三浦さんの講演を聞いて以来、好きになったミームちゃんです。
今日はロボットスーツHALを作った筑波の山海教授の講演も聞きました。山海教授の講演を聞くのは二度目なのですが、3年前?の講演と大体筋は一緒なものの、あれからHALの活躍が広がっているので、当然新しい話をたくさん聞くことができました。
HALの医療分野での事例はどれも感動的で、希望を与えてくれるロボットは本当に素晴らしいなぁと改めて思いました。
山海教授は「産官学民の新連携体制」というのをうたっているのですが、従来の「産官学」だけでなく、開発当初から「民」も加えましょうということです。民とはユーザー、つまり最終ターゲットのことです。ともすると科学者はテクノロジーありきになりがちですが、本来は使う人あっての技術ですよね…。そういう目で世間のサービスロボットを見ると、特に企業の二足歩行ロボットとか…なんとも「技術」ありきなんだなぁと思わされます。
講演の最後の方にはHALの今後の展開についての話もあり、これからの発展も楽しみです!
そんな感じの「第4回ロボット大賞」でした。未来館開催、いいかも。面白かったです!