本「7割は課長にさえなれません」
「7割は課長にさえなれません」は昨日読んだ本。(なんだかブログが一日ずつずれております。)
私が最近傾倒気味の城繁幸さんの最新刊です。出たての本をすぐに買うほど夢中ではないのですが、ネットでの評判がよくて、朝レビュー読んで、昼休みに買いに行って、夜のうちに一気に読みました。非常に読みやすく、わかりやすい本です。
「若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来」と「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代」に続く本で、これで「若者三部作」なるものが完結だそうですが、全部読んだ感想としてはこの本だけ毛色が違うなぁという感じですが。
全編通して日本型雇用の問題点、矛盾点をいつもの城節で説いています。構成が工夫されていて、小説、解説、コラムが交互に出てきて、小説でわかりやすく今起きていることを描いたあと、それをデータなどを用いながら解説する形になってます。
内容についてですが、今まで城さんに関心を持ってなかった人が読んだら間違いなく面白いと思うと思います。しかし、私自身は毎日ブログを読んでるので、なんだか(ブログと)内容が重複しまくりでつまらなかった…です。って、前作の「たった1%の賃下げが99%を幸せにする」の時も思ったのですが…。ブログのダイジェスト版だと思えば十分価値はあると思いつつ、物足りません。
あと一つ残念だったのが、小説部分。「小説」として見てしまうとなんともキャラも設定も描写もさびしい感じでして。失礼ですが、ここだけ他の方に書いてもらって、城さんは監修みたいにできなかったのかなぁ…。個人的に日経ヴェリタスの連載小説「定年ですよ」が好きだったので、やるならあれくらい徹底してほしかったなと思います。
ブログ読んでる限りは城さんの本は私的にはNGなのかな~。