映画「夢と狂気の王国」

   

映画「夢と狂気の王国」を見てきました。二度も劇場で見た「エンディング・ノート」の砂田監督の最新作です。スタジオジブリのドキュメンタリー映画で、「風立ちぬ」の制作進行の模様を、宮崎監督、鈴木プロデューサーを中心にして追っています。これから公開される「かぐや姫」の高畑監督や、声優としての庵野監督も登場します。

内容は…今一つでした。ジブリがモチーフじゃなくてもよかったのではという印象です。というのも、ここ最近NHKがジブリや宮崎監督を追う番組をしょっちゅうやってるので、内容にあまり新鮮味がないし、興味もわきづらいのです。一言で言うと内容についてはつまらなかったです…。

ただ、映像作品としてはとても良かったです。好き、素直に好きです。砂田監督の映像。淡々とインタビューが続いたと思ったら、温かみのある映像としっかり盛り上げる音楽が重なり、内容がいまいちと思っていたのに静かな感動がじわじわとわいてきました。一方でふっと気持ちが軽くなる面白かったりかわいいショットも満載だし、色遣いも素朴ながらも明るく、全体的にとても女性らしい作品に仕上がっている印象でした。面白いと思わなかったのでこの作品を映画館で見ることは人に勧めませんが、個人的にはこれから注目の監督になりそうです。

ちなみに高畑監督の「かぐや姫」は絶対見に行こうと思っています。あんなトレーラーだけで激しく心ゆさぶられたのは久しぶりです。

…ところで最近、映画館の観客のレベルの低さに辟易しています。先日「steve jobs」を見た時は前の女性(大人)が子供用の椅子を借りて座高を高くして見るもんだから私が見えなくなり、後ろのおじさんは持ち込んだおにぎりや惣菜をがつがつ食べた後ごみを全部床に撒いていきました。今日は左のおじさんが上映中も持ち込んだおつまみを音を立てながら食べ、後ろのカップルはずーっとしゃべってました。ありえない…。正直、映画館によって観客のレベルが出てる気はする。愚痴ですが…。

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