今更「今年のロボット」大賞2007 のコメント少々(12/22分)

   

年をまたいでしまったロボットネタ。去る2007年12月22日、「今年のロボット」大賞の受賞ロボット展示公開に行ってきました。会場は機械産業記念館(TEPIA)。外苑前駅から雨が降る寒い中、てくてく歩いていきました。

会場は大きく2つに分かれており、まず前回の受賞ロボットやロボット関連ニュースを並べた薄暗い部屋がありました。ニュースは日経のロボット産業関連ニュースのパネルががずらーーっとぶら下がっており、最初は興味深く読んでいたのですが、あまりに多いので疲れて途中で飛ばしました。一般に販売されたワカマルが予定数に達せず、通常の販売からモニターに切り替えられたという顛末まで知らなかったのを知ったのは良かったけど。

…続いて奥の部屋に行くと、急に明るくひらけた大きな会場が。ここがまさに今回の「今年のロボット」大賞・受賞ロボット展示会場でした。

入った瞬間、直感的に「ヤバイ!」と居心地の悪さを感じました。各ロボットのブースに企業や団体の担当者が配置されており、まるで展示会のような雰囲気だったからです。当然私は単なる一般人のファンで、ロボットに関わるような仕事も知識も無いような人間なので、きっと彼らに私は相手にする価値なしのヒト(笑)。

うう。来てすみません…と変な汗をかきながらも、しっかり見て回りました。というか、子供がちらちらいたので安心したのでした。以下、興味のあるロボットとコメント少々。順不同です。

 
左)レゴマインドストームNXT
初代がマインドストームは初代RCXが発表されたのが98年だそうで、NXTは06年。私がロボットに興味を持ったときすでに有名だったので「ふーん。知ってるよー。」くらいの思いだったのですが、どんなものであるかをよく理解していなかったことをこの展示で思い知らされました。まず、これはレゴであることが大前提で、その組み方次第で色んな可能性を含んでいるところがすごいのです。当日の記事で紹介したサソリ型も面白いし、この写真の二足歩行型は、なんと一つのモーターで二足歩行します。これはレゴの組み方の工夫で、まさに「からくり」なんですよ。子供や発想が豊かな人たちに自由に作ってもらえる面白さがよくわかりました。

右)連結式医薬品容器交換ロボット
実際にツムラの工場で働いている搬送ロボット。重たい医薬品が入った容器を交換して運んでくれます。働き者だし(お昼休憩も不要!)、衛生的だし、力持ちだし、活躍が想像できました。ブースにいたツムラの担当者の方の説明がわかりやすく、かつとても親切で嬉しかったです。

 
左)イブ
血管内治療のカテーテル技術をトレーニングするためロボット。カテーテルってどうやって練習するんだろう、となんとなく不思議には思ってましたが、やはりその適切な方法が無かったんだと知りました。動物やらリアルじゃない模型やらで練習して、それで本番だったんですねー。怖い、怖い。。。で、このロボットはより人間の血管をリアルに再現し、よりリアルにトレーニングできるようにしているのです。血管の材質も本物に近いみたいだし、カテーテルを下手に扱って誤った場所をつつくと「痛い!」と叫びます。おおお。ちなみに担当者の方は無知な私のジョークを笑ってくれる素敵な方でした。(自分には難しい話を楽しくできるのが理想)

右)miuro
こちらもレゴと同様、すでに知っているつもりだったロボット。音楽への関心が薄いので、使っているシチュエーションがイメージしづらかったのですが、広い会場でがんがん動いている姿を見たら急に心惹かれるようになりました。音が想像していたより良かった!結構大きいし、動く距離もないとつまらないので、使える場所は限られると思いますが、なんだか楽しくていいかも。東京ミッドタウンで売っているお店がありましたが、広いリビングがある富裕層にはお洒落で受け入れられるかも。きーぽん見たいにミュージシャンのライブでの共演も見てみたい。


ファナック
「今年のロボット」大賞受賞のロボットです。じゃーん。なんか、「大ロボット博」で観たのと似てるな、と思ったら、やっぱり同じモデルでした。早いとか、知能化とか、食品や医薬品用に清潔性が高く保てるとか、色々な特長があるようですが、今手元の説明を読んでも理解できないくらいモロ産業用なので、ノーコメント。とりあえず黙々と働く姿はやっぱり萌えます。(隣にいたおじさんも黙ってずーっと見てました。でも何か、魂を飛ばして延々と見てしまう不思議がある。)

以上、構えて想像していたより楽しめてよかったです。また来年も都合が合えば見に来ます!

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