映画「イノセント・ボイス ~12歳の戦場~」
月曜日からヘビーな映画を観てしまいました・・・。正直へこんでます・・・。
1980年に勃発し、12年続いた中米エルサルバドルの内戦。農民層が組織したゲリラと、政府軍の激しい戦いの場になった町を舞台として、11歳の少年の目を通して戦争を描いた作品です。
戦争が激しくなっていく中、12歳になった子供たちは兵士として連れて行かれ、やがて学校も戦場となり、家族との平凡な日常も、子供たちの声も、大切な人たちも次々失われていきます。
12歳になるのを恐れながら、戦争を見つめる主人公の少年の心の変化を通して、起きている「出来事」の悲しさだけではなく、「人間の心」の悲しさもじわじわと伝わってきます。
子供の無邪気さを描いたシーンはどれも美しいのですが、それらが奪われるシーンがくるので、余計に私には悲しく映りました。この映画は、オブラートで包んでいるようで、実はストレートにガツンと見せたいものを見せているのです。
ちなみにこの映画をなぜ観たかというと、先日いつものスペイン語の先生がお休みで、代わりに来たメキシコの先生に勧められたからでした。スペイン語の映画(特に中南米)は積極的に観ようと思ってるので、まさかこんなに辛い作品だとは・・・。
美しいことだけを前向きに描くのではなく、リアルであるという点ではいい映画だとは思うのですが、私としては少々心の準備が足りずに観てしまったなぁ、という感じです。