映画「竹山ひとり旅」

   

この頃、コンスタントに週一本は映画を観るようにしています。観ようと思って忘れていたのに、レンタルビデオ屋店頭で再会する映画というのがありますが、この「竹山ひとり旅」はまさにそんな映画。

1998年に亡くなった津軽三味線の「名人」・高橋竹山。私の中のイメージは、魂を揺さぶるような津軽三味線を弾き、悟りをひらいた仙人のような人。せっかく同じ時代に生きていたのに生演奏を聞く機会を持たなかったことを今さら後悔します。

さて、この映画はその高橋竹山の半生を描いたドラマ。幼い頃に視力を失い、「ぼさま」と呼ばれる三味線弾きになってひとり旅をする姿が描かれています。「ひとり旅」と言っても、修行中は師匠と一緒だし、途中結婚して奥さんと行動を共にします。また、旅先で女をつくるシーンもあります。

これは個人的な勘違いなのですが、私は竹山はもっと、もーーーっと苦しい人生を送ってきたのだと思ってました。映画では、若い頃に家を離れて修行をしますが、時々実家に帰ったり母親が影から応援したりしてる姿があります。私は勝手に親には捨てられたのかと思ってました。また、母親の手引きで結婚もします。一度目の結婚がだめになった背景には、非常に非常に辛いエピソードがありましたが、逆にすごく悲しく辛いシーンはここだけでした。

なので・・・実在の人物のエピソードなのに失礼な言い方ですが・・・パンチが足りない・・・です。本当に高橋竹山の人生に興味があるなら、CD聞きまくって、あと本とか読まなきゃいけないかな。

 オススメ度:★★★☆☆

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