映画「ロスト・イン・トランスレーション」
ソフィア・コッポラの「Lost In Translation」をようやく見ました。いい作品との噂をあちこちから聞いてましたが、前作(初監督作品)の「ヴァージン・スーサイズ」がまったくぴんと来なかったので躊躇してました。
結婚25年のボブと、2年目のシャーロット。結婚生活にどこか孤独感を抱えた既婚同士の二人が異国の町・東京で出会い、短い時間を一緒に過ごす中でお互いの気持ちをわかちあい、そして別れるというストーリー。
・・・以下、多少のネタバレありの感想です。
なんか・・・素直に感動してしまいました。結婚生活の中での孤独感、ということで、未婚の私にはよくわからないテーマだったにも関わらず、じんじんとくる作品でした。
ボブの倦怠感、そしてシャーロットの閉塞感はよく伝わってきたし、その二人が東京という「異国」で一緒に過ごすうちに、お互いに癒されていく過程は言葉にならないけどどこか説得力があったように思います。
東京が舞台であることもこの作品の大きな特徴だと思うのですが、東京在住の人間が見ると「異国感」はあまりないので、それはちょっと残念。ただ、カメラワークから、ソフィア・コッポラが東京のどこから「異国」を感じ、表現しようとしているのかは少し伝わってきたし、興味深かったです。(ネオンとか、雑踏とか。)ここは外国の人が見るとまた違った感想があって面白いだろうなぁ。
ラストシーンが良くて、あそこだけもう一度見てしまった。ボブがシャーロットに囁いた言葉。愛してるとか、恋しいとか、恋愛感情じゃないと思う。あれは何なんだろ、と今でも考えています。
・・・うまいラストだったなぁ。
オススメ度:★★★★☆
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