育児を「ポジティブ」に受信・発信していけたら、と思う
一か月ほど前からおんぶ家事を始めました。おんぶ紐は親戚の方から「いっぱいおんぶしてあげてください!」と譲り受けたのですが、なかなかうまくおんぶできず、くじけてしばらくしまいっぱなしでした。
しかし、昼寝時間が減り、終始かまってほしそうにしている娘ヨーちゃんをおいて家事をするのがしんどくなりなり始めました。動き始めたらますますほおっておけなくなるので、ここらでおんぶ家事を始めなくてはと意を決し、集中的に練習したところ、できるようになりました。
まだ掃除機かける際と簡単な調理の時のみですが、すでに結構辛いです。特に、しゃがんでしまうと立つのが……至難の業。
私の母がその昔、1歳過ぎの甥っ子(孫)をおんぶしながら精力的に家事をこなしていたのがすごいです。昔の子どもが赤ちゃんをおんぶしている写真をよく見ますが、あれもかなり大変だっただろうと思います。
私が非力すぎるのでしょうか……。高齢母だと、甘えていられないと思うのでした。
さて、今日は育児の大変さについて感じていることをつらつらと書いてみたいと思います。
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育児の先輩たちからの「ネガティブ」な発信
育児をしていると、育児の先輩たちからコメントをいただくシーンが数々あります。すでに子育てを終えた人だけでなく、0歳児でもヨーちゃんより月齢が上の赤ちゃんのお母さんなど、とにかく、私にとっての育児の先輩たちです。
特に月齢(年齢)が近いお母さんたちの情報は新しいので、児童館などでお話しできる機会はとてもありがたいです。(私も月齢が若い赤ちゃんのお母さんに先輩風を吹かせることがあります(笑))。
また、ネットで育児の情報を集める機会が増えたに伴い、育児の体験談を目にする機会も増えました。忙しいなら読まなきゃいいのに、ついぼんやり読み続けてしまうことがあります。
そんなこんなで、日々あらゆる育児に関する情報、意見にまみれて育児生活を送っているのですが、最近気になっていることがあります。
それは、育児に関する「ネガティブ」な気持ちの発信です。
育児をしていると、どういった内容であれ、嫌なこと、大変なことはあると思います。夜間の授乳が辛い、夜泣きが酷い、動き回って目が離せない、食事が大変などなど。そういったことを、事実だけでなく、嫌だと思う気持ちと一緒に誰かに伝えることや、広く発信することの難しさをこのごろ感じ始めました。
たとえば、私が今しょっちゅう言われているのが、「動き始めたら大変よ!」ということ。確かに、ヨーちゃんはまだ自分では動けないので、ハイハイやあんよが始まった赤ちゃんに比べれば、楽かもしれません。そして「大変よ!」と言われることで、憂鬱な気分になっている自分がいます。ヨーちゃんの成長を少し喜べないような気持になってしまい、そんな自分に慌てます。
また、ネット上には育児の苦労話がたくさんあります。それを読んで、「うちも!」と共感して癒される人たちもいると思いますが、私はこれまた憂鬱になったりします。
振り返ると、これは妊娠中からありました。やはりネットで育児の体験談を目にする機会が増え、その中で大変なエピソードを見たりすると、出産前に育児に対する不安感をあおられるようでした。
嬉しかったメッセージ
一方で、前向きな気持ちになるメッセージをもらったこともあります。ヨーちゃん退院後、自宅での育児が始まるとき、知り合いの先輩ママからいただいて嬉しかったのは以下のメッセージでした。
「赤ちゃんとの生活、腹たちますけど楽しいですよ!」
バリバリのキャリアウーマンで、一児の母のワーママさんより。「腹たちます」という言葉に素直な苦労を感じつつ(笑)、それでも楽しい! と表現されていて、勇気づけられました。
「子育て、楽しいことの方がずーっと多いと思います!」
三人姉妹のママさんより。この方は常にポジティブで、お話しするといつもこちらも元気がでるのですが、育児に関してもこんな前向きなメッセージをくれました。
メッセージに込められた「ポジティブ」な気持ち
2つのメッセージに共通するのは、「楽しい」という「ポジティブ」な感情です。本当に短いメッセージなのに、育児への素直な喜びを感じます。
漠然とした不安を、喜びに変えてくれたメッセージでした。ブログに書き残してしまうほど嬉しかったので、私もこれから赤ちゃんを迎えるお母さんに会ったら、真似して同じようなことを伝えたいと思っています。
「ポジティブ」な受信と発信
ヨーちゃんの退院後、半年以上が過ぎ、私の0歳児(相当)育児は折り返し地点を過ぎました。
思い出してみると、退院後の0~2か月相当のころ、夜間は2、4,6時と2時間ごとに授乳を繰り返し、夕方は黄昏なきと思われるぐずりがありました。
起こされたときは「眠いなぁ」と思った記憶があるのですが、その分昼間に一緒に寝ていたので、あまり辛いと感じた覚えがありません。また、泣き声はただただかわいくて、これも辛くはありませんでした。(ヨーちゃんは気管挿管で生後しばらく声が出せなかったので、私が泣き声に感じる愛おしさは、ちょっと他の人とは異なるかもしれませんが。)
そして、嫌なことは夫に八つ当たりしていました(笑)。
そんなこんなで、ヨーちゃんにネガティブな気持ちが向いたことは一度もありませんでした。なので、子育ての大変さや辛さを耳にしたときに不安な気持ちに襲われることは、私にとって無駄な気持ちの揺れだと思うようになったのです。
少なくとも、現時点で育児の苦労と幸福感では、後者の方がはるかに上回っています。子育てがこんなに幸せなものなのか、と日々幸せをかみしめています。親バカ発言させてもらうと、自分の子どもは仰天するくらいかわいいです。それに対して、まだ0歳児だから、これからもっと大変になるんだから、などと言われても、必要以上に不安な気持ちになることないと考えるようになりました。
ヨーちゃんがこの先どのような成長を遂げるのか、私がそんなヨーちゃんの子育てをどれくらい大変だと感じるのかは未知数です。おとなしくても辛く感じたり、暴れまわったりしても「かわいい!」と喜んで追い回せるかもしれません。
大変なことや辛いことと、ネガティブな気持ちは必ずしもセットではありません。嫌なことがあっても、それを上回る喜びがあれば、人はポジティブな気持ちになれるはずです。
私はネガティブな情報に対し、ネガティブに反応しやすい性格のようです。今後はネガティブな情報や感情に触れても、気持ちを入れすぎないように受信したいと思うようになりました。
また、発信にも気を付けたいと思います。私もこれまでの出産と育児の記事で、ネガティブなことを書いたかもしれません。そしてこれからも辛かったり、大変と感じたりすることは起こりうると思います。愚痴は愚痴として適切な場所で吐き出し、公の場ではできるだけ、幸せな気持ち、嬉しい気持ちを表現していけたらと思っています。
なお、言葉足らずで誤解がないように書いておきたいのですが、公の場でネガティブな情報を発信することを非難しているわけではありません。それを心地よく受け止める人もいるでしょうし、そういった情報が必要なこともあると思います。