シンガポールのペットショップ、小鳥屋さんと魚屋さんに遭遇した
シンガポールのペット事情、うちでは何も飼っていないので詳しくはありませんが、犬猫を飼っている話はよく聞きます。犬の散歩はうちの近所でもよく遭遇するし、ドッグランがある公園もあります。
また、軒先で小鳥や魚を飼っているのも見かけます。以前、一軒家が並んだ高級住宅地を歩いていた時、庭にでっかい放し飼いのオウムがガーガーと鳴いているお家があったのには驚きました。また、金魚は風水的にいいらしいとかで、玄関付近の水槽で飼っている中華系のお家があります。住んでいるコンド(マンション)の1階でも以前、ベランダに大きい水槽を設置して金魚を飼っているお宅がありました。
シンガポールのペットショップ
シンガポールのペットショップは、ショッピングモール内でよく見かけます。雰囲気は日本のそれと変わらないという印象です。
ただ、ペット用品が主な店頭商品で、あとは店内で見たのはウサギ、モルモット、亀など、小動物だけ。日本のようにケージに入れられた犬猫を店頭で見たことはありません。
ある品種に特化した猫屋さんは町中で見たことがあるので、モールに入っているようなお店では犬猫は売らないのかなと思っています。
散歩中に遭遇した小鳥屋さんと魚屋さん
そんなわけで、犬猫を販売するお店は知らないのですが、先日散歩中に小鳥屋さんと魚屋さんに遭遇しました。
夫リサと朝の散歩の帰り道、HDB(公団)の庭のような広場から激しく鳥の鳴き声が聞こえてきたのです。緑の多い地域で朝に鳥の合唱を耳にするのは珍しくないのですが、あまりにも一部から集中して声が聞こえてきて不思議に思ったのです。
「あそこからやたら鳥の声がする!」
と、その方向を見上げると広場の草地に鳥かごを出して吊るしている人影が見えました。あぁ、誰か鳥を飼っている人が世話をしているんだ……くらいにその時は思ったのですが、よく見ると鳥かごが1つではありません。
んん?
と二人で疑問に思い、もっとそこに近づいてみたところ、大量の鳥かごが金属のラックに吊るされているではありませんか。
そしてその向かい側のHDBの軒下では、おじさんたちが10人くらい、プラスチックの椅子を並べて座ってその鳥たちをニコニコと見上げていました。
振り返れば、HDB1階の商店街にBird shopの看板が。シャッターが下りていてまだ開店前だったものの、ちょうど準備のタイミングに遭遇したようでした。
店員さんなのか、卸売り業者なのかわかりませんが、男の人が車から出した布をかぶった鳥かごを次々と広場のラックにかけています。また、HDB通路天井にもすでにたくさんの鳥かごがつり下げられ、小鳥たちがピーチクパーチク大騒ぎしていました。
鳥には詳しくありませんが、一目見てわかったのは「メジロ」。滑らかな鶯色の体と目の周りの白いフチドリが特徴です。籠の中をあちこちに止まりながら、小鳥らしい高くてかわいらしいさえずりを披露していました。……か、かわいい。。
椅子に座ったおじさんたちと一緒に、しばらく私たちも小鳥たちのさえずりを楽しみました。後で調べたところでは、日本にはメジロのさえずりの愛好家がいるそうで。あのおじさんたち、お客さんには見えなかったので、鳥の声を楽しみに来たんだろうと思います。のどかな光景でした。
そして、そのHDBにあったのは小鳥屋さんだけではありませんでした。すぐ近くには魚屋さんもあったのです。
店内にはみっちり水槽が並べられていてなかなか壮観でした。店内を一往復しつつ横目でちらちら見ただけですが、やはり主力商品は金魚のようでした。やたら大きなランチュウなんかが、悠々と泳いでいました。店頭にはカエルもいたのですが……結構な数が同じ水槽に入れられており、見た目がグロテスク。薄目で見ただけでそそくさとお店を出ました。
ペットショップと言えばモールのご綺麗なお店しか知らなかったので、団地の一階にあるローカルなお店を垣間見られたのはなかなか面白い経験でした。
鳥は飼いたいけれど……
ペットの話を時々リサとすることがあります。リサは猫アレルギーらしいですが、動物は嫌いじゃない模様。(義父と義弟さんは大の動物好き。)
犬は? 鳥は? 亀は? なんて話していますが、結局世話するのは私になりそうなので、犬はまず無理。そして、鳥なら……なんて思うのですが、やはり現実的じゃない気がしています。
日本に連れて帰るのが大変なのでシンガポールでは飼えないし、日本でも賃貸暮らしだとペット制限だけでなく、鳥は近所迷惑になりかねないからです。
あぁ、メジロかわいかったなぁ~。。
おまけ。散歩の後のマレー料理の朝食。リサはサンタン(ココナツミルク)が入ったカレー。私はナシレマ。ナシレマが美味しくてやめられないんですが、このハイカロリーなココナツご飯は、運動効果を帳消しにしてしまいます。