マネックス証券お客様感謝DAY 2012 in 東京に行ってきました。
マネックス証券お客様感謝DAY 2012 in 東京に行ってきました。ありがたいことに毎年当選してるので、私としては恒例行事となりました。
イベントは3部構成でした。第一部は基調講演でミスター円と呼ばれる経済学者の榊原先生のお話、第二部はパネルディスカッション、第三部は松本社長と伊藤元重先生の対談でした。
以下、講演の内容に触れてますが、私の勘違いや聞き間違いなどはご容赦ください。
私、経済については片思いでして、難しい話はさっぱりなのですが、今日は基調講演の榊原先生のお話がとても分かりやすくて感激しました。流暢にわかりやすく難しい話をする人って本当に偉大。
トピックは、為替から見る世界の動向のお話。多くのマーケット関係者が、日本の貿易収支の赤字やら、消費税の先送り懸念などから今後の円安を予想しているが、先生はそう考えていないとのことでした。結局為替は相対的な動きをするので、完全な解決には向かってない欧州危機や、まだ楽観視できない米国経済の状況を見ると、円安には向かわないとのことでした。
また、今は世界経済の構造の変化のプロセスにあり、欧米中心からアジア中心、特に今後は中国とインドが経済の中心になっていくとのことでした。アジア通貨が欧米に対して切り上がってる状況で、しかも欧米がドル安、ユーロ安を容認したり臨む状況では今後も円高が続くとみているそうです。
しかし、そもそも円高をマイナスに捉えるのではなく、むしろメリットとして活用すべきということです。環境、安全、健康という分野で優れた財産を持つ日本は、成長のプロセスは終わったものの、成熟国家として自信をもってよいとのこと。今の課題はその円高の環境でグローバリゼーションをどうするかということでした。
同様の指摘は第三部の伊藤先生の対談でも出てきて、円高で日本の工場が海外に出ていくと空洞化するという議論があるが、海外に出て行かないような企業はそもそもダメになっていくだろうとのことでした。
伊藤先生曰く「グラビティの理論」というのがあり、距離の近い国同士ほど取引額が大きくなり、また、GDPと貿易額が比例するそうです。たとえばドイツのEU域内での貿易依存度は日本のそれより高いので、今後アジアの国の景気が拡大すれば、それに伴って日本の貿易額も増えるかもしれないということでした。
そんなわけで第一部、第三部のお話は、とても今後のアジアのパワーへの期待や展望を感じるお話でした。個人的にはアフリカとか中南米は注目されないのかなぁ、と思いましたが、人口統計的にみて中国とインドが数を圧倒するのは(このままいけば)決まってることだし、日本のポジションを考えるとやはり注目すべきはアジアなんだろうなと思いました。
間が抜けましたが、第二部のパネルディスカッションは、恒例のマネックス関係者の相場予想でした。今年は内藤さんがいないのがちょっと残念だったかな。株価と為替の予想、今年のポートフォリオ、そして参加者から事前に受け付けたQAとなりました。この部はちょっと寝てしまいました。すみません。。。面白かったところもありましたが。
そうそう、今回はサンプラザ中野くんが特別ゲストで登場して、なんと歌を披露しました。曲は大ヒットした「大きな玉ねぎの下で」と「ランナー」。私、玉ねぎの歌はあまり馴染みがないのですが、ランナーは好きでした。その生歌に思いがけず涙をちびりましたよ…。
抽選のプレゼントにははずれましたが、とても持ち帰るものが多かったイベントのように思います。マネックスさん、ありがとうございました。来年も来たいです!