本「35歳までに読むキャリアの教科書」

   

My News Japan」の代表・渡邉さんの著書「35歳までに読むキャリアの教科書」を読みました。

「My News Japan」の「企業ミシュラン」は、働く場としての企業が赤裸々に公開されていて、読みたくて一カ月だけ登録したことがあります。Twitterもフォローしているのですが、濃いつぶやきややり取りが多くて、著書もきっとそんな勢いがある感じなんだろうなぁと思って読みました。昨年10月に出版されて、だいぶ売れていると聞きますが、運よく?古本でゲットです。

読後感ですが…もんもんとしてしましました(笑)。



もんもんというより、ショックを受けたに近いかも。これからの時代、自立的なキャリア形成をしないということのハイリスクについては、想像を超える内容ではなかったのですが、改めて言われるとすごく不安になりました。しかも自分のいる次元との違いを感じて、もーどうにもならないような諦念に襲われました。

そもそも「35歳までに~」とタイトルがありますが、ターゲットは20代前半です。(遅くて30代前半。)たとえば、職種転換のリミットは27歳くらいまでと書かれてるので、しっかり考えて行動するために「キャリア形成の意識」は20代前半から必要なのでしょう。まぁ、今の時代から近未来を見通して書かれた本なので、私自身が20代前半だったときに同様の本や提言があったとは思えませんが…。

全体の構成は、「できること(能力)」と「やりたいこと(動機)」のまじわる部分で仕事をできることが幸せ、というロジックを、事例やツールなどのヒントを交えて丁寧に説明している印象でした。(ちなみにエニアグラムが紹介されてて、久しぶりにやってみたら面白かったです。私は「タイプ7:楽天家」で、次に近かったのが「タイプ1:完全主義者」でした。矛盾しているようで当たってる気がします。)

ただ、読んでいて私が一番しっくりきたのは最終章の「国がやるべきこと」です。渡邉さんの提言はどれも「そうだ!」と思えるようなものばかりでした。それは、自分のキャリアのことを政治のせいにするわけではなく、がんばってる若者がたくさんいるのだから、政治はちゃんと自分たちの役割を果たしてくれよ、と思ったのです。

もう、変化が避けられないというか、すでに変化が起きている中で、考えていないことのリスク、考えていても行動しないリスクはどんどん高くなるんだろうなぁと思いました。私はこういう本を読んで焦っているだけの人ですが…。(だめじゃん。)

20代前半の若者にあげたい本ですが、知り合いにいないのが残念です。

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