競泳スクーリング選手、金メダルの高額報奨金は借金返済へ?
今日、シムリム(電気屋ビル)に行ったところ、入り口にシンガポール初の金メダルを受賞したジョセフ・スクーリング選手の看板がばーんと掲げられてました。「シンガポールの誇りをありがとう」なんて書いてあって、部外者ながらちょっとムネアツ。
さて、以前の記事「おめでとう!競泳でシンガポール初の金メダル!」でも書きましたが、シンガポールには高額の報奨金制度があります。
個人の金メダルの報奨金額は、引用元に習って753,000ドルと記載しましたが、これはUSドルなのでシンガポールドルの場合1,000,000Sドル=1ミリオン(100万)になります。感覚的には1億円ですかね。インパクトあります。
ちなみにこの制度はMAPといいまして、下記のオリンピック協会のサイトによれば、1990年代にできたもののようです。
Multi-Million Dollar Awards Programme (MAP)
http://www.singaporeolympics.com/multi-million-dollar-awards-programme-map/
スクーリング選手は、シンガポールの歴史で初めて金メダルを受賞し、この報奨金を得るわけですが、この使い道が今朝の新聞で記事になっていました。
Schooling's $1m award to be used to pay off loans
http://news.asiaone.com/news/singapore/schoolings-1m-award-be-used-pay-loans
タイトルだけで通じると思いますが、借金返済にあてるのでは、とのことです。そもそも20%は水泳協会に渡り、さらに税金も取られるので、残金は約66万Sドルだそうですが。
スクーリング選手自身は金銭的なことは両親に任せると言っており、さらにお父さんのコリンさんも、息子の学費やトレーニング費用、アメリカの生活費などで銀行に借金があるので、そのローン返済に今回の報奨金が役立つ、といったコメントをしています。
スクーリング選手はオリンピック以外の大会でも報奨金を得たり、スポーツ奨学金などを得ているようですが、スポーツの英才教育は相当なお金がかかるんですね。
メダルを取った後にこの高額の報奨金が話題になり、ねたむような意見をちらちら聞いたり目にすることがあったのですが、現実は厳しいとうのがわかります。
記事最後のメイさんはお母さんだと思うのですが、「we're all enjoying the journey」というコメントを、「お金じゃなくて家族の夢よ」と私なりに解釈しまして、温かい気持ちになりました。