映画「レ・ミゼラブル」
映画「レ・ミゼラブル」を見てきました。この年末年始に観たいと思ってる映画がエヴァ、ホビット、そしてこのレミゼの3作品だったのですが、最初の2作品は過去分の復習をしてから見たいのでレミゼが第一弾になりました。
このブログで何度か書いてますが、私はミュージカル「レ・ミゼラブル」の大ファンです。映画化は嬉しくもあり、変なものだったら嫌だという心配もあります。監督は「英国王のスピーチ」の監督だそうですが、私はこの作品見てないので知りません。役者さんはヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、ヘレナ・ボナム・カーターあたりを知ってました。
映画の感想ですが、始まってから30分くらいでイライラし始めて、結局最後までイライラさせられました…。酷過ぎはしませんでしたが、ダメです。これは…。
一言で言うと、アップばかりが嫌でした。最初から最後まで役者のアップがメインで、画面らしい画面がありませんでした。映画と舞台は違うので、映画でしか表現できない役者さんの顔の演技を見せるのは良いと思いますが、あそこまでアップばかりだとこの作品の世界観が薄らいでしまう気がします。画面の広がりも感じられない。背景とかモブ(群衆)とか決して手を抜いてるわけではなく、かなり作りこんであるのにひきの絵が無いのは、明らかに顔を見せたいという意図があり、私にはそれが馴染めませんでした。
あと、歌もやはり舞台役者と比べると物足りない部分があり、叫んで欲しいところでささやくように歌われると違う印象を受けてしまいました。(あれは声が出なかったのかそういう演出にしたのかが気になります。)こだわりが強いだけに拍子抜けしてばかりでした。
役者さんはよかったです、コゼットのアマンダ・セイフライドのかわいさには眩暈がします。彼女が一番はまり役だったかな。子役の方はちょっと狙った感じがしてだめでしたが、ガブローシュはよかったです。エポニーヌもイメージ通り。
ネットでレビューを見たらえらい評判がいいのですが、舞台のファンの人も同意見なのでしょうか?歌や物語が素晴らしいのはこの映画が素晴らしいのではなく、舞台としての作品がもともと素晴らしいわけで…。舞台にかなり忠実につくられていますし。そういった意味で、この映画で感動した方々にはロンドンで舞台を観て欲しいです。