映画「最強のふたり」
試写会が当たってフランス映画「最強のふたり」を見てきました。事故で体に障害がある大富豪のフィリップは、自分の介護人としてスラム街で育ち犯罪歴もあるドリスを採用。奔放だが心根は優しいドリスとフィリップは、やがて心からお互いを信頼しあい絆を深めていくというお話。
実話に基づく話だそうで、昨年公開されて本国フランスをはじめヨーロッパで大ブレイクしたそうです。私はちょっと前に何かの映画の上映前の特報で知って、とても気になっていた作品でした。
見た率直な感想は、可もなく不可もなくという感じでした。というか、期待しすぎてそれほどでもなかったと言ってもいいかもしれない。実話だというし、ベースになっているお話もキャラクターもいいです。役者さんはフィリップ役のフランソワ・クリュゼが品や威厳あってよかったです。
ただ、ドリスの毒が足りませんでした。もっとハチャメチャな人を想像していたので、思ってたより大人しかったというか…。この作品はフィリップとドリスのギャップがキーなので、ドリスに強い個性が無いと作品のパンチが出ない気がします。あと、フィリップ、ドリス、それぞれの家族の話がもう少し深く見られたらよかったかな。
私がイメージするフランス映画の小洒落た感じとか、ちょっと遠回りするけど深そうな言い回しとか、そういうものも無かったのが残念。見やすいけれど、その分物足りなさが残りました。
日本ではそれなりにお客さんは入っても、ブレイクはしない…気がします。