本「あなたの職場のイヤな奴」

   

あなたの職場のイヤな奴」というアメリカの本を読みました。翻訳されたビジネス書にしてはえらい読みやすかったです。もともとそういうコンセプトで作られた本なのかもしれませんが。

一体どういう本かというと、パワハラする奴はどんなに優秀でも職場から追い出そうぜ・・・という内容だった私は理解しています。(ちょっと誤解があるかも。)

アメリカでは売れた本らしいのですが、正直私は本の内容や雰囲気にあまり馴染めませんでした。これがアメリカの本だということが大いに関係あると思います。パワハラする人の描写がなんだか大げさで、ここまで露骨で暴力的な人は日本には少ないと思ったり、雇用の流動性に温度差を感じたり。

日本のパワハラって露骨なものもあるけど、結構陰湿なイメージが強いです。あと、雇用の守りが強い日本では、レイオフ自体がアメリカより難しい。だから「優秀でもイヤな奴は辞めさせた方がいい」というのは日本では簡単なことじゃないのです。その辺のギャップが大きくて、日本の立場で読むとリアリティが感じられませんでした。

そんなわけで私には面白くなかったのですが、今現在、社内のパワハラに困ってるマネージメント層の人が読んだら面白いかもしれないです。池上彰さんが帯で「書名に惑わされてはいけない。これはすぐれた経営組織論だ。」とコメントしているように、これは経営寄りの話なのかもしれないです。実際にパワハラを受けて困っている人が読んでも、それなら上の人がなんとかして、としか思えないかも・・・。

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