映画「単騎、千里を走る。」

   

たまらんなぁ。。
「すっ」と心に入ってくる感覚がたまりません。
いい映画でした。

末期がんに侵された息子のために中国に赴き、京劇を撮影しに行く父親(高倉健)の話。

長い間心が離れてしまっていた息子への想いを、中国の旅で再確認する不器用な父親。想いが徐々に深まっていくその過程が、とても暖かいけれど切ないです。

これは少々ネタばれですが…

高田が手を握り、腕をつかみ、そっと、そして強くヤンヤンを抱きしめるシーンは、本当に涙が止まりませんでした。

ラストシーンも、あれはズルいでしょう(笑)。狙われたまま、またもや泣かされました。家族への愛は誰かの特別な感情ではなく、誰でもが持つ普遍的なものなんだと、そういうメッセージを私は受け止めました。

それにしても高倉健ってものすごい存在感ですね。健さんが画面にいると、黒くて太い柱がどーんと立ってる感じ。中国の雄大な自然にも負けてません!高くて青い空や、途方もなく切り立つ崖、それらを背にしても映えるその姿。彼の迫力がいかに凄いものかよくわかります。

お勧め度:★★★★★

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