冷凍プラタをパイシート代わりにして「鮭のパイ包み」を作りました
何度かブログに書いていますが、私は料理が苦手です。子どものころから関心がなかったので、いい年になるまでまともな料理を作ったことがありませんでした。結婚した今は、料理をするのが私の役割なので、仕事のような気持ちで頑張ってはいますが、それでも炊事は万年憂鬱で関心も低いままです……。
そんな私が料理ネタをブログに載せるのは大変おこがましいと思いつつ、シンガポールっぽい料理ネタを見つけたので共有したく思います。ロティ・プラタがパイシート代わりになるというお話しです。
ロティ・プラタ(Roti Prata)について
ロティ・プラタはインドのパンです。パンと言っても、平べったくてもちもちしており、かつ油っぽいです。日本でインドカレーと一緒に食べるのはナンがメジャーですが、シンガポールではこのプラタが普及していて、どこのホーカー(屋台街)に行っても必ず1軒はプラタを出しているお店があるイメージです。
NLBのサイトによれば、起源はインドのパンジャブ州、もしくはムスリムが広めたという説があるそうです。
Introduced to Singapore by Indian immigrants, roti prata is said to be either of Punjabi origin as wheat dishes feature prominently in the Punjabi diet, or introduced by the Muslim conquerors, who also specialised in making various types of breads.
(引用元:http://eresources.nlb.gov.sg/infopedia/articles/SIP_869_2005-01-11.html)
小麦粉にギー(インドのバターオイル)もしくはバターやマーガリンを練り込みながら鉄板で焼きます。店頭で作っている様子を見られることが多く、生地に油をバシバシ入れながら折りたたみつつ器用にまとめ、次々と鉄板で焼き上げていきます。卵、チーズ、バナナなどを練りこんだり、仕上げにチョコレートなどのソースをかけてデザートとして食べることもできます。
ちなみに夫リサはこのプラタが好きでして、週末の午後、小腹が空くとぶらっと近所にプラタを食べに行ったりしています。
冷凍プラタ
プラタは1ドルくらいで手軽に食べられるスナックなのですが、スーパーに行けば冷凍物が手に入ります。5枚で2.5ドル前後。白くて丸い生地がビニールシートに挟まれていて、フライパンで焼くだけで食べられます。
リサがプラタ好きなので、だいぶ前に買ったことがあります。私はなかなか美味しいと思うのですが、やはりお店の物には敵わないみたいで、リサはもう要らないとのこと。なので買ったのは一度きりでした。
そんなわけで、しばらく冷凍プラタの存在には関心を払ってこなかったのですが、先日ネットでこの冷凍プラタ・ブランドのSpring Homeの動画を見て、私の中で再びスポットライトが当てられました。
冷凍プラタを使ったレシピがこんなに豊富とは……。
で、お気づきだと思うのですが、このプラタの使い方は冷凍パイシートと一緒なんですよね。考えてみたら、小麦∔バターって、パイと同じ材料じゃないですか。プラタはもちもち、パイはさくさく、といった食感の違いはありますが、似た食材であることは間違いないです。
冷凍プラタで鮭のパイ包みを作ってみた
料理偏差値が低い私ですが、この動画にすぐに感化されました。お菓子作りには興味がないので、2つ目に紹介されてる鮭のパイ包み(サーモン・ウェリントン)を作ってみました。
いくつかのレシピを参考にし、鮭と一緒に入れる具材は、「茹でたほうれん草∔玉ねぎ∔にんにくを炒めたもの」と「スライスチーズ」にしました。
(※チーズは溶けると生地から出てきてしまうので、写真のように上ではなく具材の間におく方がいいです。)
冷凍プラタはそのままだと硬いので、少し溶けて柔らかくなるのを待ちます。そして具材の大きさに応じて少し伸ばしてから中身を包みこみます。卵を切らしていたので、私は表面に卵黄は塗ってませんが、塗った方がやはりきれいな焼目がつくと思います。そして、焼くとそこそこ膨らむので、トップには包丁で切れ目を入れました。
温度や焼き時間は適当でした。わが家にはグリルがなく、電子レンジの「ローストチキンモード」で焼くしかなかったので。
そして出来上がりはこちら。
盛り付けがひどくてスミマセン……。あと、ちょっと時間が経ってつぶれてますが、焼き上がりは表面がかなりプクプクしていました。白いソースはM&Sで買ったオランデーズソースなんですが、サーモンによく合いました。
そして、味は、まずますでした。プラタはばっちりパイっぽい役割を果たしていて、そこは合格だったのですが、私の調理がいまひとつだったからです(笑)。
まず、鮭の臭みとりが不十分でした。包んで焼くだけなので、味のごまかしがききにくいです。下処理はしっかりしよう、という反省点になりました。
また、プラタを広げるときにちぎってしまうという失態を演じました。解凍が不十分な状態で生地を引き伸ばそうとすると、伸びずにちぎれます。もちろんつなげて修復を試みましたが、焼いたらそこから生地が割けて崩壊しました。
プラタの解凍状態の見極めは少し難しくて、完全に解凍すると生地に粘りが出て、今度はシートから剥がれずに苦労します。たぶん、未解凍の状態で粉をふった場所にプラタを置いて、麺棒で伸ばすのが正しいんでしょうね。私のプロセスがいい加減だったようです。
具材なんですが、もともと動画で紹介されているようなクリームチーズ(?)も美味しそうですし、その他のクリームや卵などなど、いろいろ具材選びも楽しそうです。
お料理好きマダムにぜひお試しいただきたい
そんなわけで、私の料理スキルに応じた結果には終わりましたが、冷凍プラタのパイシートとしてのポテンシャルは、十分感じました。プラタとして冷凍庫に常備しておきながら、ときどきパイシートして活用、なんて使い方ができそうです。
ぜひ、シンガポールのお料理好きマダムの皆さんに、いろいろ試していただきたいと思いました。