ヘルシーなお茶漬けホーカー飯「Thunder Tea Rice(擂茶饭)」初体験
お気に入りのホーカー(屋台)飯はいろいろあるのですが、気に入ったものをリピートしがちで、ここ最近、食べたことないものに挑戦することはありませんでした。
(→ホーカー飯についての雑感はこちら「ホーカー(屋台)飯、食べてますか?」)
が、食べたことないから知らないのではなく、本当に知らなかったのが今回初めて食べた「Thunder Tea Rice(擂茶饭)」です。検索すれば日本人のレビューがわんさか出てくるので、なんで今まで見たことなかったのかが不思議なくらいです。
一体どんなホーカー飯かと言いますと、刻まれた具がたくさんのったご飯にやたらハーバルなお茶(スープ)をかけて食べるものです。(お茶はかけずに別々に食べてもいいらしい。)
とりあえず見た目がすごい。お茶がまるで濃い抹茶のように底が見えない深い色です。そして、丼の方もご飯が見えないくらい具がたんまり盛られています。この見た目にそそられるかと聞かれたら、ご飯は美味しそうですが、スープがちょっと構えてしまう色をしてると思います。
この緑の正体は主にミントとバジル、パクチー。一口、くちに含めば、これらのハーブの香りが一気に口に広がります。ただ、若干のしょっぱさとそれ以外の風味も感じられ、単にスースーするだけの青臭いスープではないのです。
ご飯の上にある具は、これまた緑の物が中心。小魚、豆、豆腐がたんぱく源になっていますが、しつこくなくて、全体的に非常にあっさりしています。
とにかく、油っぽさがまったくない料理で、食べた後のスッキリ感がその他のホーカー飯と一線を画しています。驚いたのが、まったくアツアツの状態ではなかったにも関わらず、食べた後に滝のような汗をかきました。私はもともとショウガなど発汗作用がある食べ物によく反応する体質なんですが、ハーブのどれかが私の体に作用したようです。すごいデトックス感。
正直、ミント味のお茶漬けには最後まで違和感があったし、具がもっとクランチーかと思いきや、どれもぐずぐずしていたので、手放しで「美味しい!」とは思えませんでした。しかし、なんだか体によさそうなのは止まらない汗から感じました。私は、健康的なホーカー飯はヨンタオフー一択だと思っていたのですが、胃腸が弱ったときはサンダーティーライスだな! と思いました。
また別のお店で食べてみたいと思いました!
ちなみに「擂茶」は中国語で「Lei cha」と読み、「Lei」は粉砕するという意味があるそうです(※Wiki: Lei cha参照)。具材をすりつぶした茶(スープ)というわけです。「擂」には「雷(Thunder)」という意味もあるので、「Thunder Tea Rice(擂茶饭)」と呼ばれているそうです。