マネックス「お客様感謝Day2011」に行ってきました
毎年恒例のマネックス証券口座所有者向けのイベント「お客様感謝Day2011」に行ってきました。毎年行ってるので抽選はないと思ってたら、はずれた方もいるそうで…。ラッキーでした。ありがとうございました。
会場は日比谷公会堂だったのですが、開場時間より40分くらい早く着いてしまったところ、なんと風を避けられるような待機場所が無いことが発覚。しかも日曜日の内幸町近辺なんてやっている店が皆無で、超寒いというのに、放浪の身になってしまった!散々近辺をうろうろした挙句、内幸町駅の改札付近で不審な感じで立って時間をつぶしました(笑)。時間に正確だけどせっかちな性格がこんな形で禍するなんて…。
さて、そんな苦労?がありつつも12時に無事入場。いい席も確保しました。今年も来場者プレゼントがあるらしく、舞台のスクリーンには商品の写真が映しだされてました。一等は液晶テレビでしたが、私はディズニーランドのチケットが欲しいなぁ。当たれ~。
会場はすぐにいっぱいになりました。毎回そうなのですが、親の世代のおじさん、おばさんであふれています。日本の金融資産の世代による偏りの片鱗が、まさに目の前に広がっている感じでした。お金を持ってる団塊の世代とか、どんぴしゃで大きいマーケットなんでしょうが、こういうイベントに若い人が増えないと気分的に盛り上がらないです…。
さて、本編ですが、全部で三部構成でした。第一部はゲストの藤巻健史さんによる基調講演、第二部はマネックスのアナリストによるパネルディスカッション、第三部は伊藤元重先生と松本CEOのトークセッションです。
聴き終って感動したのが、今回は一度も寝なかったということです(笑)。というのも、マニアックだったりハイレベルな分析や商品紹介が一切なく、割と一般的なテーマが中心だったからです。物足りない人もいたかもしれませんが、私にとってはだいたい理解できる内容の講演だったので、とてもためになったし楽しむことができました。個人的には、マニアック&ハイレベルなネタは、個別のセミナーでフォローすればいいと思います。
第一部の藤巻健史さんのお話は、「新春マーケット展望」というお話で、今後の日本のマーケットの見通しと、私たちが取るべき投資姿勢についてのお話でした。冒頭から繰り返し「暗い話をする」という前置きがあったのですが、本当に暗い話でした(笑)。今の日本の財政赤字がいかに半端なものではなく、ヤバいかという説明が延々と生々しく…。そして国債が未達となったとき、国債が暴落し、そして日本の株も為替もばーんと大暴落するというのです。。ただ、この大きな痛みを経れば、97年に金融危機を迎えた韓国のように、その後大きく復活できるというのが藤巻さんの見通しだそうです。
注意したいのは、その痛みの時に立ち直れなくなってしまうこと。たとえば円資産だけしか持っていなかったら、ハイパーインフレで暴落した資産で生きていけないかもしれない。そのための保険として、国際分散投資しましょう~というお話でした。いやぁ、財政赤字の話は怖かった…。というか、自覚なさすぎだったかも…。
第二部のパネルディスカッションは、2011年の経済・日本市場・為替相場展望がテーマでした。為替、株、米国長期金利、米国株、新興国の今後、商品(金)について、2011年はどうなるかをパネラーがそれぞれ予想してコメントするという趣旨のものでした。
いい感じで意見が分かれていて、参考になったと思います。日本株に関しては具体的な銘柄まで出てきて、ちょっと興味持っちゃったり。割と明るめの予想が多く、悲観的な藤巻さんの講演後というのもあって、気持ち的に楽になるセッションでした(笑)。
最後の第三部は、お二人とも年男という伊藤先生と松本CEOの対談でした。テーマがいくつかあった中で個人的に興味を持ったのは、旧来の産業はすでに供給過剰であり、産業の再編が起こるだろうという指摘でした。うーん。しかし、このテーマについては深く触れられることが無く、グローバル化とか、TPPの話とか、金融政策などのテーマに話が流れて残念でした。
そんなこんなで4時間近い講演会でした。今回は本当にわかりやすい内容で、今後の投資方針の役に立ちそうです。行ってよかったです。
マネックスさん、ありがとうございました!