世の中は不平等
世代間格差について初めて認識したのは「若者はなぜ3年で辞めるのか?」を読んだ時でした。4年前の本ですが、見えていなかったものの正体がはっと目の前に現れたようですごく新鮮だったのを覚えています。
あれからリーマンショックを経て、この頃はあちこちで世代間格差が叫ばれるようになったと思います。加えて、正規・非正規雇用の格差、世帯年収と子供の学歴の相関関係など、格差についてのトピックがわんさかメディアを賑わしている気がする。
今、私の勤務先も不況のあおりを遅まきながら受け(業界的に業績の波が世間より遅行するらしい)、会社全体がごたごたしてます。会社全体がごたごたしてるのだから、当然?私のまわりもごたごたしております。私みたいな組織の底辺の者は何か叫んだり動いたりしたところで周囲に影響を与えることはないので、ただ事の成り行きを日々見守っています。
そんな中、少し客観的にこの組織を眺めていると、改めて世の中って不平等だなぁと思うのです。
パワハラ、モラハラで組織にとってマイナスの人、マイナスにならなくてもプラスでもなく、組織に貢献することなくただ給料をもらう人、休みをごまかしたり、日中仕事をせずに残業したり、残業時間をごまかしたりする人。
これらを放置してる組織自体に問題があるのは言うまでもないのですが、こういう組織にしがみついていられる人がいること自体に、「世の中って不平等だ」と改めて思わされるのです。
この人たちよりずっと優秀でまじめで、でも少ないお給料で働いてる人は世の中にたくさんいます。そんな人たちと入れ替わってくれたらどれだけ今より組織が発展するだろう、って思うくらいです。でも、現実は複雑な理由や理不尽な既得権益の保護のためにそんなに単純ではありません。
運と言ってしまえば身もふたも無いし、運の力は否定しません。だから、考えても仕方ないし、考えれば考えるほどただ「世の中って不平等」という結論にしか至らないのです。
大きな不平等は少しずつでも解消されていくかもしれません。たとえば年金問題とか。しかし、自分の周囲だけで起こる、世の中から見て些細なことは、きっとそんな簡単に解消されないのです。
だからどこか、諦めるというか、受け入れる気持ちも大切なのかなと思っています。…時々本当に腹が立って体が震えたりするけどね…。