本「女は男の指を見る」

   

ここ数日、「女は男の指を見る」という本を夢中になって読みました。主に生殖にまつわる話を動物行動学の観点から解説した本です。人間の性行動について、動物行動学からあれこれ分析されてしまうと、何か言い訳ができない気がします(笑)。まじめで学術的な内容であることは間違いないのですが、文章が読みやすい上にコミカルで、何度か笑ってしまうくらいでした。私、下ネタは本当に苦手なんですが、アカデミックだったりカルチャーの観点からの性に関するトピックはかなり好きです。

本書で扱われてるトピックはいろいろです。下記は私が面白いと思ったものを一部抜き出しました。

1)人間の男性の性器はなぜあのような形状か
2)女は男の指を見ている。それはなぜか
3)ハゲの男性は病気に強い
4)女性は自分とHLAの型がかけ離れてる人を匂いで選んでいる
5)交尾排卵のような現象が人間にもある(性交がきっかけで排卵する)
6)日本には縄文人と渡来人がいて、縄文人は魅力的で生殖能力も強い


聞いたことがある話も、初耳で驚いたトピックもいろいろでした。詳しく知りたい方はぜひこの本を読んでください(笑)。

主題の(2)ですが、男性の指と生殖能力や魅力は大きな関わりがあるそうです。受精した卵が細胞分裂を繰り返す過程で重要なHox遺伝子という遺伝子が、そこに影響しているそうです。そして男性の指の長さと、生殖器の長さに相関性が見られたという実験結果もあるそうです。

(3)ですが、頭が薄い男性は胃ガンになりにくく、結核に強く、気管支ガン、肺気腫になりにくいそうです。(ただし、てっぺんハゲの人は心臓病に注意だとか。)

(4)については、以前テレビで実際の実験を見たことがあります。人は免疫力を高めるため、自分とできるだけ遠くの人と子孫を残すのがいいらしく、女性は男性の匂いでそれを嗅ぎ分けてるらしいです。ただ、本書によるとピルを飲むとこれがわからなくなるらしい。

(6)ですが、縄文色が強い地域とは南西諸島、九州、四国の太平洋側、山陰、北陸、紀伊半島の沿岸地域、東北などだそうです。そしてある実験の結果、九州の男性は東京の男性の約2倍の精子濃度だったとか(笑)。

…冒頭で書いたように、動物行動学の観点から人間の行動を分析しているわけですが、人間も動物なんだなぁと思いました。あれこれ理屈をこねてても、本能的な部分で行動の選択をしているんでしょうね~。私も自分の嗅覚を頼りに、いい男性に出会えればと思いました(笑)。

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