Digital Graphic Diary




『KUROSAWA Returns! 「生きる」「蜘蛛巣城」』

 >>>   -- 03/08/26-18:42..No.[134]  
    8月7日(木)。今日はいつもの友達(←ちなみにこの前ここに写真を載せたカミーロのことです。)の友達も来て、3人で黒澤を観に行きました。いよいよ私の一番のお気に入り、「生きる」の登場です。

「生きる」・・・一度観てしまっているだけに、今回は初回ほどはぐっとはこなかったのですが、それでも志村喬の強いまなざしにやられてしまいました。この人、本当に演技してるのかな???って思うくらい、こちらをも巻き込む強い感情表現。そして、映画は「生きる」ってどんなこと?というストレートな質問に、ストレートな答えを返してくれる。シンプルだけど、決して簡単ではないその答え。「Life is brief...」と訳されていた「ゴンドラの唄」。たぶん、誰もがみんな、一度は考えることを、優しく、でも厳しく諭してくれるようなそんな名作だと思います。決して他人事じゃないよなぁ。この映画のストーリー。これで興味のわいた見てない方は、ぜひ見てね。

「蜘蛛巣城」はなかなか厳しかった(笑)。考え方によってはすごく人間の本質的なところを突いて、ストレートにその過程を追ってる映画なのでしょうが、見てて辛すぎた。人間のエゴイズムというか、欲望の根っこのほうをぐりっとえぐりだして見せてくれる映画なわけですが、ちょっとまっすぐすぎて悲しすぎる。似たようなテーマでも「羅生門」はもう少しソフトだった。って、私の趣味判断だけで恐縮なのですが。カミーロはラスト近くの森のシーンの撮影方法に関心してましたが、そんなことまで考える余裕なんて私にはなかったよー。

あぁ、それにしてもバンクーバーでこんなに黒澤映画を観られてわたしって幸せかも。なんでかちょっと日本で観るのとは違う視点で観られる気がする。気のせいだったりして(笑)。





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