Digital Graphic Diary




『KUROSAWA Returns! 「羅生門」「野良犬」』

 >>>   -- 03/07/14-17:48..No.[125]  
    友達が黒澤明の映画に連れて行ってくれました!ダウンタウンの「CINEMA THE QUE」という映画館で今日(7/13)から黒澤明特集が始まったのです。この映画館はクラシック・タイトルの上映が中心らしく、今回の黒澤特集も一番新しいもので1975年の作品。料金設定がユニークで、大体一日2本上映で、1本だけだと7.50ドル、2本連続して観ると8.50ドルです。つまり、2本見ると1本あたりの値段が4.25ドルになるのです。激安!(東京国立近代美術館フィルムセンターも500円くらいで秀逸なクラシック見られるけど。)

で、当然(?)我々も2本観ました。今日の上映作品は「羅生門」と「野良犬」です。

「羅生門(Rashomon)」は黒澤作品の中でも有名な作品なので、既に見たという方も多いでしょう。あんどうは以前、ビデオを借りてきたものの、時間がなくて30分ほどで返却したという嫌な思い出の作品でした(笑)。しかし、今日すべてを見て、そんな思い出ともけりをつけました!感想は・・・「ソ〜・グゥ〜ッド(so goooood)!」。展開の面白さだけじゃなくて、ラストのこの映画の主題が語られる3人の会話にimpressed。人間のエゴイズムをダイレクトに語ってると感じました。志村喬の演技にホロリときちゃったし。「世界のミフネ」もいいけど、志村喬の独特の味のある優しい演技が好きだなぁ。

「野良犬(Stray Dog)」は全然知らなかった。まったくの現代劇で、黒澤明ってこういう映画も撮ってたんだと初めて知りました。(高校生の時見た「八月の狂詩曲」も現代劇だけど。)内容は新米刑事が不注意でピストルを盗まれ、そのピストルで事件がおきてしまい、その犯人を追うというもの。うーん。面白かったけど、これって映画というより・・・TVのサスペンス・ドラマのような。後ろの人は寝てたらしい・・・。三船敏郎が若くて男前でした。

ちなみに私の一番好きな黒澤映画は「生きる(To Live)」です。これもビデオで見たのですが、終わった後ずーっと泣いていた思い出があります。黒澤映画って語り口は結構単純でストレートですが、その意味自体はやけに深いから鑑賞後、しばらくそれについて考えたりします。(それがいいのだ。)

ありがたいことに、この「生きる(To Live)」も上映予定なので行く予定です。ご報告はまたそのときに!

あー、楽しみだなぁ!





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