Digital Graphic Diary




『キツラノの夕陽』

 >>>   -- 03/06/09-15:25..No.[121]  
    最近バンクーバーは急に暑くなりました。暑い日の日中は31度くらいあります。東京の真夏と変わらないような気がします。この土日も外がギラギラに暑かったので、日焼けを恐れて外出せず。また、暑いと疲れやすいこともあって家にこもって掃除やら洗濯やら料理やらに励んでおりました。

しかし、そんな暑さも夕方陽が落ちるころになると涼しい風が吹いて和らぎます。なので、夕方になると家から出てきて我らが「キツラノ・ビーチ」に繰り出すのです!

キッツビーチのサンセットは喩えようの無いくらい美しいです。空気がきれいなので、太陽を中心に澄んだオレンジ色の陽が山の向こうに奥深く広がります。その上に伸びる深い青の空には、白い月が陽が沈むのを待つかのように静かに横たわっています。

すうっと夕陽に向かって流れる一筋の白い雲。
潮の匂い。

繰り返す波の音。
イノセントな子供たちの歓声。
恋人同士のささやき声。
波に洗われた貝殻のこすれあう音。


…なんて平和な世界なんでしょう。
なんて癒される空間なんでしょう。
こんな素敵なビーチの近くに住めるなんて幸せの極みです。

陽が落ちてきて、あたりが暗くなり始めても、まだまだビーチにはたくさんの人が残っています。黙って寄り添う恋人たちや、小さな楽器を演奏する人たち、小さな火を焚いて談笑する若者たち。中には毛布にくるまって寝転がってただ空を見上げてる人もいました。

いいなぁ。

私も毛布にくるまって、
白い月を横に見ながら、
あの陽が本当に最後まで落ちきる瞬間を
黙って
見届けてみたいなぁ


…って思いました。





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