Digital Graphic Diary




『ラテン・アメリカの人々』

 >>>   -- 03/10/29-17:35..No.[146]  
    今日、ESL時代の友達のブラジル人エルトン・カズオ君(おじいさんとおばあさんが日本人。)からお誘いをいただき、もう一人の友達と3人で夕食をとりました。カズオとは彼の卒業後、しばらく連絡をとっていなかったので、食事に誘ってもらったときはすごく嬉しくて、帰国の数日前に彼にお別れを言えてとてもよかった。

さて、彼の出身はブラジルのサンパウロの郊外なのですが、私はバンクーバーであまりブラジル人には会ったことがありません。ESLにカップルが一組いましたが、彼らとカズオだけで、友達と呼べるブラジルの人は本当にカズオだけです。カズオいわく、サンパウロからバンクーバーへの直行便がないので、経由するトロントにはもう少しいるかもしれないということ。あと、ビザの関係でイギリスに行くブラジル人も多いそうです。

ブラジルというと、メキシコとはまたまったく違った「ラテン・アメリカ」のイメージがわきます。カーニバル、ボサ・ノヴァの国。中南米の中でポルトガル語の国。

「行ってみたいなぁ」と言ったら「危ないところだよ」との一言。貧しい人たちがいて、国がしっかり彼らをサポートせず、教育も不十分だから人から物を盗む人もいるということ。

・・・あ、こんな会話は以前、メキシコの友達やコロンビアのカミーロたち(ルームメイトと学校の友達と両方・・・ややこしい。)ともしたことがあります。「メキシコ・シティは危険だよ」というメキシコの子、学校のカミーロはコロンビアについて「知り合いがいない限り、ツアーかなにかで行かないと危ない」と言っていたり。ルームメイトのカミーロはホームステイ先でストリート・チルドレンの話をしていて、ホストファミリーがひどくそんな子供たちに同情をしていました。

学校の友達のカミーロと一緒に人気の無い町の外れを歩いていたとき、ちょっと身なりが怪しい男の人に時間を聞かれたことがあったのですが、彼らがいなくなった後カミーロが「あの人は時計を盗もうとしたに違いない」と言い出してえらく驚いたことがあります。「どうやって?」って突っ込みを入れたら「それはわからないけど・・・」って。それがカミーロにとって普通の感覚なのかなと。

正直なところ、確かに元々中南米にはあまり安全なイメージは抱いていませんでした。コロンビアに至ってはテロの危険国世界第一位とのことだし。しかし、改めてその国に住んでいる人たちの口から「危ないよ」と言われてしまうと、「本当に危ないんだ」と思わずにはいられません。

しかしさらに一方で不思議なのは、ここで知り合った中南米の人たちを見ていると、それほど危険なのが信じられないことです。だって、彼らが生まれ育ち、そして普通に生活している場所なのですから。

あまり話をしたことは無いのですが、学校には他にもベネズエラから来た仲良し二人組のダニエルとアルハンドロがいました。ベネズエラという国についても私は何も知りませんが、二人を見ていると彼らの住む国に危険なイメージはわいてきません。

ここで私が知り合った中南米の人は、誰も彼もが素敵な人たちだったと思います。こういう人たちが他の国に留学したり、仕事で活躍したりして、中南米の国々のイメージを変えていくんでしょうね。テロや誘拐などの事件は現実だとしても、そこで生活している人々のイメージまではそれと同じではない、と。

ここに来なかったら中南米の国々への関心は決してここまで広がらなかったと思います。

これはこの留学の大きな収穫の一つだと思います。やっぱりスペイン語もっと勉強しなくちゃ!ポルトガル語もスペイン語と似ているらしく、カズオはメキシコ人のルームメイトとポルトガル語、スペイン語で会話しているそうです。(感覚的には日本語の方言みたいな感じかな?ブラジル人とサッカーをやってたルームメイトのカミーロも同じことを言っていた!)

こんなラテン・アメリカの人々と、また会える日が楽しみです。





■修正・削除: 記事Noと投稿時に入力したパスワードを入力し
edit(修正)又はdelete(削除)を選びupdateボタンを押下

No. Pass
あっぷっぷ Ver0.56 Created by Tacky's Room