超低出生体重児

「未熟児フォローアップ外来」+「小児内分泌」7回目

ぬいぐるみを掴んでくれたヨーちゃんを見て、母が思わずドヤ顔。

先日、母の知り合いの方で低出生体重児・早産児として生まれた70代の方の話を、母経由で聞くことができました。

体重の単位が「匁(もんめ)」だった時代のサバイバーです。体重は(話を聞いた母の記憶があいまいで)わかりませんが、2か月ほどの早産。当時は保育器がないため、真綿にくるまれ、病院の陽の当たる暖かい場所で看護されたそうです。その後、生まれが原因と思われる不調は特になく元気に育ち、現在に至るとのことでした。

また、私の知り合いのご家族で、恐らく50代後半か60代の方が1,000g台半ばでお生まれになったそうです。当時、医師からは生きられないかもしれないと言われたそうですが、現在も元気に過ごされているそうです。

体の強さというのは個人差があるとはいえ、とても勇気づけられる話です。

今回の記事でも少し触れますが、低出生体重児の予後というのはまだそれほどデータが揃っていないそうです。特に超低出生体重児については、救命率が上がってきたのが近年になってからであるという背景もあるのでしょう。

これについて、ぜひ先輩たちのデータの研究が進んでくれたらと思っていますし、今後のヨーちゃんの成長のデータが役に立つ機会があれば、とも思っています。



さて、娘ヨーちゃんの通院、未熟児フォローアップおよび小児内分泌のご報告です。これまでの通院の模様は以下の通りです。

今回は修正6か月、月齢9か月での受診です。

通院も、毎月かつ7回目ともなると準備も病院でのふるまいもだいぶ慣れてきました。しかし、離乳食が始まって朝が慌ただしくなったのに加え、この日は午後に私自身の別の診察が入っていたために大忙しでした。

私の受診は3か月ほど前から決まっていたこともあり、夫が休みを取ってくれ、受診終了後にヨーちゃんを迎えに来てもらいました。私の通院はこれからしばらく続くので、ぼちぼち平日のヨーちゃんの一時預け先を考えなくてはならなそうです。

7回目のフローは「計測」→「採血」→「フォローアップ外来」→「内分泌」でした。計測と採血については特筆すべきことがないため、省略します。



未熟児フォローアップ外来7回目

いつものようにおむつ一枚で聴診器をあてていただいたり、股関節を見ていただいたりしました。特に問題はありませんでした。

計測の結果を成長曲線で見たところ、成長も順調です。体重は本来の月齢(9か月)ですでに-2SDを切っていますし、身長はまだ-3SD近くですが、これは前回より差を縮めています。

ちなみに、-2SDというのが標準偏差で全体の5%くらいの数値だそうです。満期で生まれた赤ちゃんがこれを下回ると、要治療というレベルだそうです。もちろん、ヨーちゃんは超低出生体重児なのでしばらく-2SDを下回っていたのですが、本来の月齢でこれを超えていくのが課題になっています。

フォローアップの先生は、体格は遺伝の要因が大きいといつもおっしゃっています。わが家は夫の背が低めなので、ヨーちゃんがあまり大きくならないのは想定内になりそうです。

薬は、ビタミンDのアルファロールをサプリメントとして飲み続けてきましたが、あと一か月でおしまいにしましょうということになりました。これで未熟児フォローアップでの服薬が卒業になります。

発達ですが、鏡に興味を示すか(これは前回も聞かれたような…)、と近くのものに手を伸ばすか、と言う質問がありました。どちらも問題ありません。診察台にぬいぐるみがあったので、ヨーちゃんに近づけて「がしっ」と掴むのを見ていただきました。ヨーちゃんの雄姿に私が思わずドヤ顔です。

ぬいぐるみを掴んでくれたヨーちゃんを見て、母が思わずドヤ顔。
ぬいぐるみを掴んでくれたヨーちゃんを見て、母が思わずドヤ顔。

ただ、寝返りはまだです。周囲のお母さんと話していると、修正の同月齢で寝返りしない赤ちゃんはそこそこいるのですが、先生曰く、ハイハイを飛ばして立つ赤ちゃんはいても、寝返りをしない赤ちゃんは少ないとのこと。あと1か月から1か月半くらいの間に寝返りしないと、運動面での発達が心配されるとのことでした。ちょっと焦りました……。

最後に、いくつか相談をさせていただきました。

腎臓疾患の懸念

前々回の診察時、超低出生体重児は腎臓疾患になりやすいという話がありました。これについて、離乳食やこれからの食事に関して、親として塩分量に注意をする必要があるかをうかがいました。

これについては、大人になってから症状が出てくる可能性があるのであって、子どものうちはそれほど気にしなくてもよいとのことでした。先生曰く、例えば大人になって専業主婦になり、自主的に検診を受けないような状態になると症状(高血圧やたんぱく尿など)に気づかないことがあるので、その点に気を付けてほしいとのことでした。

なお、この腎臓の話はここ数年の間に出てきた話だそうです。そもそもまだ超低出生体重児のフォローがそれほどできていないようで、十分なデータが揃っていないのが現状のようです。

ほっぺたの湿疹

ヨーちゃん、離乳食を始めてからほっぺたに少しブツブツが出てきました。恐らく拭ききれなかった食べ物によるかぶれかと思います。念のため先生に診ていただいたところ、「全然きれいな方ですよ!」とのことで安心しました。

基本的にはきれいにして、保湿に気を付ければいいそうです。もしかぶれがジュクジュクして治らないような状態にまでなったら、皮膚科に診てもらってくださいとのことでした。

保育園に預けることについて

保育園や幼稚園……就学前をどうしようか問題」の記事で書いたように、ヨーちゃんの集団生活を考えています。修正1歳、月齢1歳3か月、MRワクチンなどが終わってから保育園に入れることについて、気を付けることがあるかをうかがいました。

基本的には他の子どもたちと同じだそうです。以前にも書きましたが、超低出生体重児でも0歳児から集団生活に入る子はいるそうですし、病気をもらって呼ばれるといったようなことと、その対応の内容に特別なことはないそうです。

確かに、ヨーちゃんに医療的な懸念はないですし、生まれを引きずって集団生活に二の足を踏む必要はなさそうでした。

……フォローアップ受診は以上です。経過が順調なため、次回は2か月後になりました。

そして、診察後はシナジス注射。いよいよ最後のシナジスです。シナジスは体重で投与液量が変わるらしく、成長に伴って2本打つ子もいます。しかしヨーちゃんは小さめ赤ちゃんなので、とうとう最後まで1本ですみました。

痛みが少なくすんでよかったし、健康保険への負担も少なめにすんだと思います。(シナジスは超高額らしいですが、ヨーちゃんは低出生体重児だったために1シーズンだけ保険適用いただいています。ありがとうございます……。)



小児科内分泌7回目

先天性甲状腺機能低下症の診察です。血液検査の結果が出たところで、呼ばれました。

前回からこの日の受診まで、薬(チラーヂン)の量を半分にしてきました。それを受けての血液検査の結果は……問題なし。TSH、FT4、FT3すべて問題ありませんでした。

TSH(甲状腺刺激ホルモン)は若干高めになっていましたが、大人の基準で高めと判定されたようで、5未満なので問題ないとのこと。

この結果を受けて、いよいよ断薬することになりました。「甲状腺機能低下症の卒業!」とはまだ言い切れないと思いますが、限りなくゴールが近づいてきたように思います。

次回のフォローアップ外来が2か月後になりましたが、内分泌もそれに合わせて2か月後に予約し、断薬後のホルモン値をみていただきます。

今後はしばらく、食欲がない、便通が悪い、いつも眠たそう……といった症状がないかを家で注意しながら、過ごしたいと思います。



まとめ

フォローアップでは、成長は順調でした。薬も、サプリメントとして飲んでいたアルファロールをあと一か月飲んだらおしまいです。ただ、運動面の発達で「寝返りがまだ」という懸念が残りました。

内分泌では、減薬してもホルモン値に問題はなく、いよいよ薬(チラーヂン)を止めてみることになりました。

どちらも概ね経過が良好なため、次回の受診は2か月後になりました。月齢11か月で、ヨーちゃんのお誕生日近くです。1歳のお誕生日前にフォローアップは受診間隔を空けることができ、内分泌は断薬に挑戦できるまでになりました。

少しずつでも、ヨーちゃんが通院する日が減っていくのが嬉しいです。

超低出生体重児の高齢母、直母の苦労話と混合育児の現在(2)

最近、直母では娘に胸倉をつかまれ、ひっぱられています。

娘ヨーちゃんの保育園入所を考えているため、ゆるゆると保活を始めました。区役所に赴き、できる手続きは進めていますが、状況はかなり厳しそうです。実際に動き始めるまで認識が不十分だったのですが、わが町は東京の中で下から数えた方が早いくらいの保育園激戦区のようでした。

認可保育園の4月入園の結果が出た後、児童館のお母さんたちから保活の話を聞く機会があったのですが、入れた人、入れなかった人は差はよくわかりません。というのも、ほとんどのご家庭の状況(点数)はだいたい同じらしく、見えない加点が何なのかがわからないからです。

いずれにしても夫婦でフルタイム勤務は最低ラインなので、今後どのような選択をするのかよく考える必要がありそうです。

さて、「超低出生体重児の高齢母、直母の苦労話と混合育児の現在(1)」の続きです。



一か月で直母が軌道に乗るが、粉ミルクを減らしたら体重低迷

娘ヨーちゃんへの直母は、うまくいかないまま退院となりました。また、搾乳して飲ませることにしても母乳分泌量が不十分だったため、退院間際に粉ミルクとの混合になりました。

直母が軌道に乗り始めた

退院後の哺乳瓶は主に「母乳相談室」を使っていました。前述のように、直母を促したかったからです。ただ、外出用に軽量のものも欲しかったので、プラスチックの「母乳実感」も用意しました。

退院後は3週間実家でお世話になっていました。家事を休ませてもらっている間にヨーちゃんの家でのお世話にも慣れ、直母の練習も十分にできました。

また、退院に伴いGCUでの指導は受けられなくなりましたが、入院中から母乳マッサージをしていただいていた助産院の先生から、直母の指導を受けました。

そして徐々に搾乳をやめました。3か月やってきて気持ち的に嫌になっていたし、搾乳、粉ミルク、直母、の3種類をこなすのが非常に手間だったためです。(念のため搾乳機のメデラ・スイングはまだ手元にありますが、まったく使っていません。断乳後に手放す予定です。)

ヨーちゃんが成長に伴いお口が大きくなったのもありますが、この実家にいた3週間の間に、直母は徐々に軌道に乗り始めました

そして、直母が軌道に乗り始めたところ、母乳の出もよくなってきたようです。搾乳をやめていたため自分ではわからないのですが、母乳マッサージの先生から「よく出ている」と言われました。

分泌量を増やすために言われていたのは、夜間の直母を頻回に行うことが大事ということ。これは搾乳の時から言われていたことで、夜の方がプロラクチン(ホルモン)が出るからです。

私の場合、真夜中に粉ミルクを作り、哺乳瓶を洗浄・消毒するが辛く、夜間は面倒くさがっておっぱいを頑張ったのが功を奏したようでした。自然と「夜はおっぱい」というペースを作ることができ、結果的に分泌量も増えたようです。

体重増加が低迷

退院後、2か月近くになった頃には母乳マッサージの先生に「完母を目指せるかも」とまで言われ、ちょっといい気になっていました。おっぱいはとにかく頻回にあげることを心がけ、一方で粉ミルクは1日2回、合計200cc程度に抑えていきました。

母乳分泌量にコンプレックスを抱いていた私は、完母にできたらそのコンプレックスが解消されるような気持ちになっていたのかもしれません。

しかしその結果が、修正4か月時点での体重増加の低迷でした。

→「「未熟児フォローアップ外来」+「小児内分泌」4回目

躊躇なく粉ミルクの量を増やしました。また、哺乳瓶の乳首を3か月からのサイズに変更しました。完母は潔く諦め、直母を頑張りつつも粉ミルクもしっかりあげるようにし、その後体重はまだ順調に増えるようになりました。



離乳食開始と今後の見通し

哺乳瓶は修正4か月ごろに「母乳相談室」を嫌がるようになり、おっぱい拒否を起こさないか心配しつつも「母乳実感」のみになりました。(ヨーちゃんは「母乳実感」のみになってもおっぱい拒否は起きていません。杞憂に終わりました。)

そして、現在も使っている哺乳瓶(母乳実感)は160ccです。修正4,5か月ごろには乳首だけサイズアップし、1回あたり160mlは10分程度で飲み切れるまでになりました。

まだ離乳食開始前だった元旦に用意した迎春ミルク。ボトルはずっと使ってる「母乳実感」です。
まだ離乳食開始前だった元旦に用意した迎春ミルク。ボトルはずっと使ってる「母乳実感」です。

母乳マッサージの先生は、160ccを飲み切るなら、哺乳瓶のサイズアップより離乳食を進めていった方がいいという意見です。なので、現在は160cc飲ませた後、足りなそうであればおっぱいを飲ませています。ただ、それでも辛そうであれば、サイズアップも考えています。

離乳食の開始

修正5か月から離乳食を開始しました。開始後5週目にあたる5か月の終わりから2回食になりましたが、これまで通り、日中2,3回は粉ミルク、夜とその他のタイミングはおっぱいを飲んでいます。

離乳食の量は、多くもなく少なくもないくらい食べてくれています。前述のように、哺乳瓶のサイズアップはしなくてすむならしたくないし、免疫のこともあって母乳もまだできるだけ飲んでほしいと思っています。

なので、離乳食を進めつつ、粉ミルクは抑えめ、おっぱいの頻度はこれまで通りというペースを心がけています。(とはいっても、離乳食が始まってから食事に時間をとられておっぱいの頻度は少し減りました。)

今後の見通し

離乳食はおおむねマニュアル通り進んでいます。食べた食材も30品目を超え、3回食の時期に向けてアレルギーの確認も着々と進めています。

断乳は一般的に、1歳から1歳半に行うことが多いそうですが、食事に関してつまずきがなければ、ヨーちゃんもそのような平均的なペースになりそうな気がいたします。

ただ、直母があまりにもかわいいので、私の気持ちが揺れてしまいそうですが……。



まとめ

ヨーちゃんは超低出生体重児として生まれたがためか、直母はなかなかうまくいきませんでした。また、直母が軌道に乗り始めた後も、母乳分泌量が不十分だったため、粉ミルクとの混合でペースを作っていきました。

現在、離乳食はわりと順調なペースで進んでおり、おっぱい、ミルク、食事でヨーちゃんなりのバランスをとっているという状況です。

母乳育児、ミルク育児について思うこと

直母の幸福感

ヨーちゃんを超低出生体重児として出産して間もなく、NICUの看護師さんからは「直母できる日まで、おっぱいの分泌維持を頑張ってください」と言われました。

私はもともと母乳育児を強く希望していたわけではないのですが、過去記事に書いたように、出産直後に自分の母乳をあげられなかったことは大変ショックでした。辛い頻回搾乳は、直母を夢見て頑張れたのではなく、撫でることしかできない保育器の中のヨーちゃんに、おっぱいくらいあげたかったからだと思います。

なので、退院間際に直母がうまくいかないまま混合が決まった時、このまま完ミにするという、母乳を諦める気持ちがなかったわけでもありません。

ただ、私にとって幸いだったのが、そのような気持ちになり始めた頃、直母が軌道に乗り始めたことでした。そしていざ直母がうまくいくようになると、その幸福感は格別でした。

私が入院中、初乳が出るまで試行錯誤してくださった助産師さんたち、ヨーちゃんの入院中、根気よく直母の指導をしてくださった看護師さんたち、そして入院中から現在もお世話になっている母乳マッサージの助産師の先生。

ヨーちゃんにおっぱいをあげられるようになるまで、本当にたくさんの助産師・看護師さんにお世話になりました。授乳で幸せな気持ちを感じると、そのたびに皆さんへの感謝の気持ちがわいてきます。

最近、直母では娘に胸倉をつかまれ、ひっぱられています。
最近、直母では娘に胸倉をつかまれ、ひっぱられています。

ミルク育児はネガティブなことなのか

私は結果的に混合になったのですが、母乳とミルクそれぞれに、メリットを感じます。どちらがどのようにいい、というのは、それぞれの状況で変わってくると思いますが、私は混合で、両方のメリットを享受していると思っています。

私にとっての母乳(直母)のメリットは、とにかくかわいいと感じることでした。ホルモン(オキシトシン)に操られているだけかもしれませんが、そうであっても幸せな行為だと感じています。

また、外出する際、授乳スペースさえあれば調乳用品を持って行かずに済むのも楽でした。外出だけでなく、夜間も母乳であれば調乳や哺乳瓶の洗浄・消毒が不要なのも助かりました。(現在は液体ミルクもありますし、夜間は哺乳瓶を複数使って朝にまとめて洗うなどの方法がありますが、いずれにしても母乳の方が楽だと感じました。)

一方、ミルクは量の調整ができるのが最大のメリットでした。母乳は足りなくても、すぐに足すことができません。その点ミルクは調整ができるし、飲んでいる量の把握ができるのもよかったです。夫に留守を頼めるのも大きなメリットでした。

現在のわが家の調乳用品コーナー。キューブの粉ミルクのほか、液体ミルク、麦茶、とろみ剤を用意しています。
現在のわが家の調乳用品コーナー。キューブの粉ミルクのほか、液体ミルク、麦茶、とろみ剤を用意しています。

今月初旬に販売開始になった液体ミルクの、「母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養です」というパッケージの表記が話題になりました。これは国際食品規格委員会の規格に準じているもので、メーカーの意図ではないそうです。しかし、世間の反応を見ていて、母乳の話は繊細なトピックだと改めて感じました。

私の周りで、母乳育児を声高に言うお母さんはいませんが、ときどき、ふとした会話の流れでミルク育児をネガティブに告白するお母さんがいます。そのようなお母さんが、どうしたら気負わないでいてくれるのかと逆に悩みます。

私はもともと母乳に強いこだわりがなく、それでいても(苦労はありましたし、混合ですが)結果的に直母を続けていられる状況です。そして、直母を楽しんでいます。なので、母乳をあげたかったのに、何かの事情で母乳をあげられないというお母さんの悩みを、理解することは難しいからです。

ただ、そういった空気をお互い読みながら、なんとなく母乳・ミルクの話題は出なくなるので、それでいいのかもしれません。

以上、私の直母までの苦労と、その後の混合育児についてでした。

超低出生体重児の高齢母、直母の苦労話と混合育児の現在(1)

修正2か月弱のころの直母の模様。

先日、夫が久しぶりに遠方に出張に行き、平日留守にしていました。娘ヨーちゃんと初めて二人きりの生活になることに不安があったのですが、むしろ楽でした。

育児は子どものペースで生活をすることになりますが、夫がいるとそこに夫のペースも加わるわけで、それが無いのがこんなに楽なことだとは……。週末は夫がお風呂に入れてくれるし、ヨーちゃんを見てもらって一人で出かけることもあるので、いてくれるととてもありがたいのですが。

専業主婦なのに……見事なだらけぶりです。

さて、今回はおっぱい事情について書きたいと思います。

修正2か月弱のころの直母の模様。
修正2か月弱のころの直母の模様。

私は母乳の出が悪く、出産から搾乳まで苦労した話は、下記の記事で書いた通りです。

母乳が出ない……母子分離、NICU通い母の母乳苦労話(1)
母乳が出ない……母子分離、NICU通い母の母乳苦労話(2)

上記はまだ、娘ヨーちゃんがNICU入院中でかつまだ直接おっぱいを飲めない状態のころの話でした。今回はその続き、入院中の直母の苦労と、退院近くから混合が始まって現在に至るまでについてまとめたいと思います。



入院中は直母がうまくいかなかった

超低出生体重児として生まれたヨーちゃん、生まれてからしばらくは胃に直接入れたチューブ(胃管、ST)を通して、おっぱいを飲んでいました。(飲んでいた、というより入れてもらっていた…という感じでしょうか。)

人工呼吸器からの完全離脱後、生後66日目にはNICUの保育器の中で哺乳瓶から飲むことに挑戦しました(ボトル授乳)。むせてしまったり、途中で疲れてしまったりしてなかなかうまくいかない赤ちゃんがいる中、ヨーちゃんは初回からほぼ全量を飲み切る無双っぷりで、飲むことへの意欲を見せてくれました。

そしてGCUに移り、生後74日目にようやく体重が2kgを超え、翌75日目から直母が始まりました。

直母が始まることが決まったとき、わくわく感より、安心感が強かったのを覚えています。搾乳は母乳分泌の維持に大きく不利だからです。ここまで2か月以上搾乳のみで頑張ってきましたが、ヨーちゃんに吸ってもらえることで、分泌量が増えるだろうという期待がたかまりました。

ヨーちゃんの直母には呼吸や心拍のモニターが必要なため、センサーを持って授乳室に行きます。そして看護師さんが隣についてマンツーマンでやり方を指導してくださいました。

初めての直母体験は感動と言うより、痛いような痛くないような、こそばゆい、不思議な感触でした。なんとなく吸ってくれたので、授乳前後の体重を比べて飲んだ量を確認します。結果は誤差じゃないか、程度の微増。こんなものだろうと楽観的に捉えていました。

しかし、大変だったのはその翌日からでした。
直母が……まったくうまくいかなかったのです。

この日以降、ヨーちゃんはおっぱいをくわえさせても、毎度寝てしまうか、泣いて騒ぐかのどちらかでした。授乳時間は片方10~15分、両方で30分くらいが目安ですが、様子を見ていたり、なだめすかしたりするので1時間ほど授乳室にこもる日もありました。

結局、飲まないままお互い疲れて終了になります。そして直母がうまくいかなかった場合、哺乳瓶で授乳し、さらに搾乳することになります。その一連の作業は時間を要し、私のGCU通いの労力を増大させる要因になっていました。

→「GCU通いの一日とGCUについて(2)

授乳室には他のお母さんたちのメモ書きがあったのですが、みんなよく飲めていました。実際、部屋で一緒に授乳していても、毎回うまくいかずゲッソリしているのは自分だけのように思えました。

こんな日々が続き、入院中つけていた育児ノートに、とうとう愚痴を書いてしまいました。ネガティブなことは書かないようにしていたのですが、この時期の直母は本当に憂鬱だったのです。

看護師さんたちは、かわるがわる根気よく指導してくれました。姿勢をあれこれ検討してくれたり、騒ぐヨーちゃんをなだめてくれたり。何人かの看護師さんは、本当に親身になってくださり、担当じゃない日も声をかけてくださったりして、辛いながらもその気持ちが嬉しかったです。



そんな看護師さんたちからは、直母がうまくいかない原因について以下のような意見をいただいていました。

  • 乳頭混乱
  • 搾乳で乳首がむくんだ
  • ヨーちゃんの口が小さい

乳頭混乱

赤ちゃんが哺乳瓶に慣れてしまい、おっぱいを拒否する現象です。ヨーちゃんの授乳は哺乳瓶から始まっただけでなく、面会時以外の授乳はボトル授乳になります。そのため、飲みづらいおっぱいが辛いのは十分考えられました。

3時間ごと、1日8回の授乳のうち、直母ができるのは1、2回。入院中に直母回数を増やすのは難しいので、もしこれが原因なのであれば、退院を待つしかないと思いました。

なお、病院の哺乳瓶は、産院用の「母乳実感(ピジョン)」でした。直母を促すための桶谷式「母乳相談室」という哺乳瓶がありますが、病院では直母を促すためと言うより、赤ちゃんを疲れさせるために時々使っているようでした。

搾乳で乳首がむくんだ

出産後、直母を始めるまでの2か月以上もの間、私は電動搾乳機で一日8回前後の搾乳を続けてきました。

そんな(満身創痍な)私のおっぱいを見て、ある看護師さんは「むくんでいるかも」と言っていました。むくんだため、くわえづらくなったのかもしれないとのことでした。

痛みが強いときは専用のクリームを塗っていましたが、むくみに効くわけではありません。これについては搾乳を止めることも、直母をあきらめることもしたくなかったので、対処のしようがありませんでした……。

ヨーちゃんの口が小さい

現在振り返ってみて、これが一番の要因だったと思えるのが「ヨーちゃんの口が小さい」という指摘でした。

あるベテランの看護師さんが直母をじっと見た後、くわえさせ直していつもより飲めたことがありました。終わった後に言われたのが「ヨーちゃん、まだお口が小さいかも」ということでした。

体の小さなヨーちゃん、相対的にお口も小さいものでした。(私の乳首が大きいわけではありません。乳首の大きさで苦労するお母さん・赤ちゃんもいるそうです。)

これは、ヨーちゃんの成長を待つしかありません。しかし、大きくなれば解決するんだと希望がもてました。



退院間際に「混合」になる

そんな苦労がありつつ、結局直母はうまくいかないまま退院の日が近づいてきました。一方でヨーちゃんの体重が順調に増え、私の母乳分泌量がとうとう追いつかなくなってきました。

この時、血液検査でリンが不足しているというお話があり、どうせ母乳も足りない状況なら、リンが含まれた低出生体重児用粉ミルクを飲むと一石二鳥ではないか、と先生が提案くださいました。入院期間中は、もらい母も含めてずっと母乳でしたが、退院近くになってとうとう粉ミルクを飲むようになり、「混合」になったのです。

私なりに搾乳を頑張ってきたので、悔しさがないと言えば嘘になりますが、出産前に母乳に強いこだわりがあったわけではないし、母乳を増やすというプレッシャーから解放された感もありました。

こうして退院後は母乳・粉ミルクの混合での育児がスタートしました。

なお、低出生体重児用粉ミルクは退院後2か月ほど飲んでいましたが、フォローアップの先生が薬を処方してくださり、通常のミルクに変更しています。

→「「未熟児フォローアップ外来」+「小児内分泌」2回目



退院後の授乳の管理

育児日記

退院後は搾乳ダイアリーを卒業し、森永の育児日記で記録を始めました。搾乳ダイアリーの続きとして、哺乳量や回数をチェックするために使い始めましたが、睡眠時間、排泄、そのほかの記録にも役立っています。私にはアプリより手書きの方が合っているみたいです。

森永乳業の育児日記
森永乳業の育児日記

この育児日記、書きやすくて気に入っています。現在も続けています。一部の産院では無料で配っているものだそうですが、ヨーちゃんの病院はおっぱい推奨病院だったので、配布しておらず、自分で買いました。

森永乳業の育児日記、記録の様子
森永乳業の育児日記、記録の様子

母乳マッサージ

NICU/GCU入院中、母乳の分泌量に悩んで通い始めた母乳マッサージ(助産院)ですが、ヨーちゃん退院後も定期的に通うことになりました。ヨーちゃん連れで通うので、近所でいい先生に出会えたのは本当にラッキーでした。

通院は、引き続き分泌を維持するため、もしくは増やすためだけでなく、おっぱいのトラブル回避のためでもありました。何度か詰まりを感じたり、白斑ができたりなどしましたが、先生のおかげで一度も乳腺炎などひどい症状になることはなく済んでいます。私の母は乳腺炎に悩まされたらしく、「なぜならないの!」と驚いています。

現在は3週間に一回程度見ていただいており、断乳まで指導していただく予定です。

……「超低出生体重児の高齢母、直母の苦労話と混合育児の現在(2)」に続く。