東京で「アジア飯」(作ってみた編:2)

   

2015年~2017年の2年のシンガポール生活を経て、東南アジアで好きになったアジア飯。日本で食べに行った、作った料理についての記事です。

プライベートでいろいろありまして、更新が遅くなりました……。原稿は5月に用意していたものですが、古くなるような内容ではないので、遅いながらもアップしておきたいと思います。

「東京で「アジア飯」(食べに行った編)」はこちら
「東京で「アジア飯」(作ってみた編:1)」はこちら


牛肉をホロホロに。ボーコー(ベトナム)

旅行で行くまで知らなかったベトナムのビーフシチュー、ボーコー(Bo kho)。生春巻きやフォーほど日本でメジャーにならないのが不思議なくらい、私が現地で大変美味しいと思ったベトナム料理でした。

最初に食べたのはホテルの朝食で、厚揚げと挽肉を煮たものでした。

ダナンのホテルの朝食で食べたボーコー

ダナンのホテルの朝食で食べたボーコー

上記はシチューというより煮物でしたが、味がとても好みでした。続いて、ホテルの近くのカフェでいただいたのが、まさにビーフシチュー。デミグラスソースとは違う、独特の風味があり、はまって同じお店で二度いただきました。

帰国後もまたぜひ食べたいと思える料理だったのですが、シンガポールでも日本でもボーコーを見かけません。スパイス類を揃えれば自作できそうですが、使わない調味料を揃えるのは憂鬱です。どうしたものかと悩みましたが、結局シンガポールのスーパーで「ボーコーの素」を手に入れることができました。

シンガポールのスーパーで買ったボーコーの素

シンガポールのスーパーで買ったボーコーの素

手に入れたのは固形タイプとペーストタイプの2種類でして、シンガポール在住中に固形タイプを使って一度作ったことがあります。

しかし、このボーコーの素、すごくしょっぱくて、飲むのが苦しいような濃い味に仕上がりになり、大失敗しました(笑。ちゃんとレシピ読みましょう)。

初めて作った失敗作のボーコー(めっちゃしょっぱい)

初めて作った失敗作のボーコー(めっちゃしょっぱい)

以来、残りのペーストタイプをほったらかしにしていたのですが、先日思い立って再挑戦したのです。ペーストは全量は使わず、牛肉にまぶす(マリネする)程度にしました。残りはラップに小分けにして冷凍しました。

ボーコーの素

ボーコーの素

具材は牛肉の他、にんじん、ジャガイモ、玉ねぎ、そして大根。仕上げはもちろんパクチのせです。

パクチ大盛り自作ボーコー

パクチ大盛り自作ボーコー

仕上がりは上々! シャトルシェフでじっくり保温調理したおかげで、お肉がホロッホロになりました。もちろん、ボーコーの風味も、ペーストのおかげでしっかり再現できていました。

冷凍のペーストが残っているので、また作りたいと思います。日本でもボーコーはやればいいのに!


仕込みが大変。Salted Egg Yolk Chicken(シンガポール)

私がシンガポールに住んでいる間、Salted Egg Yolkという、塩漬け卵黄の加工品がブームになっていました。

最初に知ったのはクロワッサン。

→「塩味黄身クリーム入りクロワッサン(Salted Egg Yolk Croissant)がブーム?」
https://22plus.jp/blog/2016/03/18/210448.html

この後、クロワッサン以外のいろんな加工品の味付けやソース使われるようになり、マクドナルドでは限定でバーガーにもなりました。

→「話題になったマックの塩味黄身クリーム入りバーガー(Salted Egg Yolk Chicken Burger)を食べました」
https://22plus.jp/blog/2016/07/08/195759.html

特にヒットしたのはポテトチップス。

バカ売れしてた塩漬け卵味のポテトチップス

バカ売れしてた塩漬け卵味のポテトチップス

小袋が1つ600円くらいするのに、毎日販売店に行列ができて、昼前には売り切れるという状況が何ヶ月も続いていました。私も食べてみましたが、胃腸の調子が悪くなる代償を払うほど美味しくはなかったです。まだブームなんだろうか。。

爆買いされてる塩漬け卵味のポテトチップス

爆買いされてる塩漬け卵味のポテトチップス

そもそもこのSalted Egg Yolkが何かというと、咸蛋(シエンタン)というアヒルの卵を塩漬けにした物の卵黄だそうです。中華系の食材で、各種料理に使われたり、中秋節のお菓子である月餅にそのまま入っていたりします。

恐らく日本ではそれほどメジャーではないし、私もシンガポールに行くまで意識したことがない食材でした。

で、少し前置きが長くなりましたが、上記のブームとは別に、シンガポールには「Salted Egg Yolk Chicken」というローカル料理があります。鶏の唐揚げに、この卵黄で作ったソースを絡めたもので、魚のフライ版もありました。

コーヒーショップのSalted Egg Yolk Chicken

コーヒーショップのSalted Egg Yolk Chicken

もともと中国や台湾発祥なのか、他のアジアで生まれたメニューなのかはわからないのですが、中華系の地元の食堂に行くと比較的よく見かける料理です。

特に地元の人に人気のイメージで、メジャーな観光地より地元の食堂のメニューにひっそり存在して食べられているイメージです。(知り合いのマレー系シンガポーリアンの男の子に地元の食堂で会った時、「これ大好き」とSalted Egg Yolk Chickenを食べていました。)

コーヒーショップのSalted Egg Yolk Chicken

コーヒーショップのSalted Egg Yolk Chicken

私が初めて食べたのはフードコートで、鶏ではなく魚のフライ版だったのですが、クリーミーなんちゃらという名前がついていて、正体がわからないものの美味しいなぁと思った記憶があります。(下記の記事の最後に出てきます。)

→「ブギスでスーツケースを修理しました~お値段は4輪80ドル」
https://22plus.jp/blog/2016/10/02/002717.html

その後、その料理がSalted Egg Yolk Chicken(もしくはFish)だということがわかりました。

揚げ物に、塩漬け卵黄をふんだんに使ったソースという、カロリーもコレステロールも恐ろしい料理です。怖くて頻繁には食べませんでしたが、それでも時々無性に食べたくなるやみつき料理でした。

日本に帰ってきて、「あぁ、久しぶりにSalted Egg Yolk Chicken食べたいなぁ。。」と思い、まずは食べられるお店を探してみました。

ない。東京に中華料理屋は山ほどありますが、それらしいメニューを検索で見つけることはできませんでした。そもそも発祥が不明なので、中華料理と言うより中華系東南アジア料理なのではという憶測もあります。(もしご存知の方いましたらコメントください……。)

したらば作ってみるか、ということで調べたのですが、塩漬け卵を作るのに一ヶ月かかるとのことで、短気な私はいきなり挫折しそうになりました。。まぁ、でも塩水に入れてほったらしておけばいいらしいので、100均で買ったプラボトルに入れて1ヶ月おいておきました。(ちなみにアヒルの卵ではなく鶏卵です。)

卵を塩水につけてるところ

卵を塩水につけてるところ

一ヶ月たったら、茹でて卵黄だけ取り出し、にんにく、生姜、唐辛子、ローリエなどと炒めて卵黄ソースを作ります。さらに鶏肉の唐揚げを作り、最後の卵黄ソースと唐揚げを和えて完成です。なお、ご飯はジャスミン米です。(※レシピはGoogleかYouTubeで「Salted Egg Yolk Chicken」で検索かけるといくつか出てきます。)

一ヶ月塩漬けした卵の卵黄

一ヶ月塩漬けした卵の卵黄

卵黄を炒めてるところ

卵黄を炒めてるところ

そんなわけで、そこそこの手間と時間をかけての出来上がりは……残念なものでした。

手間暇かかったSalted Egg Yolk Chicken

手間暇かかったSalted Egg Yolk Chicken

卵黄ソースがパサパサになってしまいました。本当はもっとクリーミーになるはずなのですが、まるでポテトチップスのフレーバーパウダーのようになってしまったのです。恐らく卵黄ソースを作った際、火を通しすぎたのでしょう。

まずくはないのですが、時間がかかっただけにガックリ。食べたいけれど、また作る気力がわきません。かといって、食べられるお店が見つからないもの残念で……。

まぁ、探せば塩漬け卵(シエンタン)は手に入りそうなので、それを使って再挑戦するか否かですね。唐揚げも作らず買ってもいいかもしれません。


ココナツ味のジャスミン米だけでも満足。ナシレマ(マレーシア)

アジア飯の自作シリーズ、トリはマレーシアのココナツご飯、ナシレマです。

シンガポール動物園で食べたナシレマ

シンガポール動物園で食べたナシレマ

東京で「アジア飯」(食べに行った編)」で、ナシレマ愛に触れましたが、本当に好きだった現地料理の一つでした。

シンガポール在住中、週末の朝に夫婦で散歩をしていたのですが、その散歩の後に食べるナシレマが最高でした。(下記の記事の最後に出てきます。)

→「シンガポールのペットショップ、小鳥屋さんと魚屋さんに遭遇した」
https://22plus.jp/blog/2017/05/22/185615.html

お気に入りのコーヒーショップのナシレマ

お気に入りのコーヒーショップのナシレマ

マックで限定販売され、ブレイクしたナシレマ・バーガーも懐かしいです。美味しかったので、日本でも売ってほしいなぁ……。

→「2週間足らずで売切れ。マクドナルド・シンガポールの期間限定、「ナシレマ・バーガー」を振り返る」
https://22plus.jp/blog/2017/07/27/115421.html

都内で食べられるお店はあるものの、あまりコスパがよくなかったのは記事の通り。ならば一度作ってみようとレシピを調べました。

すると、ご飯自体は手軽でした。ジャスミン米をココナツミルク+生姜 or にんにく+塩で炊くだけなのです。ジャスミン米はamazonで買いましたが、カルディでも富澤商店でも、スーパーのLIFEでもみかけました。さらに、水分量や炊飯時間は日本米と同じでOKでとても楽ちん。

ココナツクリームを入れて炊きます

ココナツクリームを入れて炊きます

なお、パンダンリーフ(バニラに似た甘い香りがつく葉っぱ)があればなお良さそうですが、手軽に入手できないものはパス。

というわけで、ココナツご飯は簡単にできました! 個人的にはここまでですでに満足……。

ただ、やはりおかずがないとナシレマとは呼べないし、料理として未完成なので、それっぽいものを添えたくなりました。

本来ならサンバルソースという辛味噌みたいなものが必須なのですが、作るのも買うのも嫌だったので、単なるカレーを作りました。(ちなみにカルディに瓶が売っていました。)

また、煮干し(イカンビリス)は揚げるのですが、揚げ物したくないので、ピーナツと一緒に砂糖、水、しょうゆで田作りにしてしまいました。おせちかよ。完全に和風(笑)。

茹で卵ときゅうりは簡単に用意できるので問題なし。

そして完成したプレートがこちら。

自作のなんちゃってナシレマ

自作のなんちゃってナシレマ

半分くらい「なんちゃって」なナシレマでしたが、おいしくいただきました。

ちなみに、カレーは美味しかったのですが、やはりナシレマにはサンバルソースを使うべきと思います。甘いココナツご飯には刺激強めのソースが合います。小さい瓶が手に入ればなぁ……。

また、田作りは味のバランス的に微妙でした。でも、パリパリとした歯ごたえは、ナシレマの食感ハーモニーに一役買っていました。

ナシレマ、またぜひ作りたいです。


まとめ

以上、私個人のシンガポール生活の思い出に残った料理の数々と、それが食べられるお店や、自作の結果についてでした。こうして振り返ると、食べ物に関してはずいぶん影響を受けていたんだと実感します。もともと、夫婦ともにアジア料理が好きだったのが良かったのかもしれません。(激辛は食べられませんけどね。)

また、東京は外食の選択肢も、食材の入手ルートも多く、海外の料理へのアクセスが比較的容易なことが改めてわかりました。ありがたいことです。

近い将来、海外旅行の予定もないので、新しいネタの入手は難しいですが、今後も珍しいお店や美味しい自作アジア飯が作れたら、ブログに載せていこうかなと思っています。

なお、私がシンガポールで一番好きだったのはサンダーティーライスです

→「サンダーティーライスに夢中。暫定一位はラオパサ版」
https://22plus.jp/blog/2017/08/17/173426.html

まだ、作っていないんですよね。面倒そうだし、再現する自信がないし、夫はそれほど好きじゃないし。

しかし、もしかすると次回の目標はこのサンダーティーライスかもしれません……!

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