東京で「アジア飯」(作ってみた編:1)

東京で「アジア飯」(作ってみた編:1)

2年のシンガポール生活を経て、東南アジアで好きになったアジア飯。日本で食べに行った、作った料理についての記事です。

→「東京で「アジア飯」(食べに行った編)」はこちら

私は基本、かなり料理が嫌いなんですが、強い動機があるとそれなりに新しい挑戦もします。私なりに試みた、本場で楽しんできたアジア料理の再現をいくつかご紹介します。

いたずらに長文になったので2回に分けてお送りいたします!


冷凍が手に入る。ロティ・プラタ(インド)

夫が大好きなインドのパンケーキ、ロティ・プラタ。薄いパイ生地のパンみたいなもので、カレーはもちろん、甘い物にもよく合います。

このプラタ、シンガポールではスーパーで冷凍物が売っていますが、日本でもわりと手軽に買えます。業務スーパーで「パラタ」という名前で売っているのです。あと、以前、インド食材を売っているお店でも見かけました。

調理はフライパンで焼くだけですし、オーブントースターでも美味しく仕上がります。また、パイシートのように使って料理やお菓子作りもできます。

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冷凍プラタをパイシート代わりにして「鮭のパイ包み」を作りました

私は先日、やはり業務スーパーで買った冷凍マンゴーをジャムにし、それをプラタ(パラタ)に挟んでパイを作りました。冷凍プラタは解けるとかなり柔らかくなり、扱いはパイシートより難しいのですが、それでも手軽にお菓子作りを楽しめます。

冷凍プラタでマンゴージャムパイ作り
冷凍プラタでマンゴージャムパイ作り

……日本でインドカレーのお供はナンが人気ですが、プラタももっとメジャーになってもいい気がします。油っこいのでナン派も残るとは思いつつ。

インスタントで十分美味しい! ラクサ(シンガポール)

外食編でラクサを取り上げましたが、日本で食べられるラクサで私が一番好きなのは、インスタントを自分好みの辛さに仕上げた物です。

シンガポールの日本人の間で一番美味しいと言われているインスタントのラクサが、プリマ・テイストのラクサ。スープの味はしっかりしているし、麺も乾麺ですがもちもちに仕上がります。私も5個入りをスーパーで買って、一人ランチ用によくストックしていました。

カルディで買えるプリマ・テイストのラクサ
カルディで買えるプリマ・テイストのラクサ

こちらはよほど日本人に人気があったのか、日本でもカルディが定番商品として扱っており、若干高めではありますが、簡単に手に入ります。

中は乾麺と、スープ2種類(ラクサペースト、ココナツパウダー)。このスープの調整がミソでして、私は自分好みの「辛さ控えめ、ココナツ感たっぷり」になるようにしています。

ココナツパウダーは全部投入する一方、辛いラクサペーストは全部入れないのです。さらに私は牛乳も入れています。辛さや風味が足りなければ、ちょびちょびラクサペーストを追加するだけです。

自分が好きなようにアレンジしたインスタントのラクサ
自分が好きなようにアレンジしたインスタントのラクサ

また、具材も好きなように選んでいます。スープにインパクトがあるので、わりと淡泊な物が合うと思います。写真は冷凍のシーフードミックス、青菜(小松菜)、油揚げです。そのほか、海老、貝、卵や練り物もいいですし、パクチももちろん合います。

やっていることが邪道かもしれませんが、私は本場の人気店のラクサが辛くてしかたなかったので、このカスタマイズしたインスタント・ラクサが一番好きです。

インスタントは買い置きできますから、お店で見かけたらぜひ一度お試しください。


再現が難しい? ポピア(マレーシア)

マレーシアの春巻きポピア。ただ巻いた物、揚げた物、中身の具材もいろいろバージョンがありそうですが、私が好きでよく食べていたポピアは、揚げておらず、中身はほんのり甘い味付けの具材がつまったものでした。皮もたぶん卵が入っていて、甘さと風味があるものでした。

私が好きだったポピア
私が好きだったポピア

久しぶりに作って食べたいと思ってネットで調べたところ、「生食できる春巻きの皮」なるものがあり、それに適切な具材を詰めればポピアになりそうでした。

しかし、私が参考にしたレシピだと、味や食感が何か違う。最終的に失敗作だったため写真もレシピも残っていないのですが(笑)、甘めに味付けたもやしや切り干し大根を入れた記憶があります。

何が違うかというと、皮に張りがあったのが気になりました。ポピアの皮って薄くて柔らかく、巻いたらしなるはずなのに、私が使った皮は固めで、具材を巻いてもうまくまとまらなかったのです。

具材は試行錯誤できても、皮がないのは困ります。以前、シンガポールのTVでポピアの皮作りを見たことがあります。丸くまとめた生地を鉄板に貼り付けて剥がし、その鉄板に薄く残った部分を剥がして作っていました。それなりの技術がいるものでして、自作は難しそうでした。

一回作って心が折れたので、もう作らないと思います。どこかお店で美味しいポピアが食べたいです……。

定着していて新鮮味はないけどやっぱり美味い。生春巻き(ベトナム)

またもや春巻きです。今度はベトナムの生春巻き。惣菜屋に売っているくらい日本で定着した料理なので、ネタにする価値があるか不明ですが、先日自作したので載せておきたいと思います。

調理自体は簡単で、具材をライスペーパーで巻くだけ(ライスペーパーはカルディで購入)。私はレタス、大葉、きゅうり、春雨、砕いたナッツ、海老 or 牛肉+キムチを入れました。具材を揃えるのが地味に面倒でしたが、好きな物を巻けばいいんだろうと思います。

スイートチリソースもネットのレシピで自作しましたが、これが大変美味しく、このソースを味わうためだけにまた生春巻きを作ろうと思ったくらいです。

生春巻き+スイートチリソース
生春巻き+スイートチリソース

買うとちょっとお高い生春巻き。自作の価値はありそうです。

ちなみに、本場の生春巻きはベトナムのホイアンとダナンで食べました。市場で食べたのは美味しくなかったのですが、同日の晩にレストランで食べたものは美味しかったです。

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あと、市場の食堂でバインセオ(ベトナムのお好み焼き)をライスペーパーで挟んで食べたのも美味しかったです。ライスペーパー万能かも。

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なますとパクチでそれっぽく。バインミー(ベトナム)

高田馬場のバインミー サンドイッチさんを訪れた後、バインミーを自作しました。

自作バインミーサンドイッチ
自作バインミーサンドイッチ

具材が適当だと、単なるバケットサンドになってしまいます。そこでバインミーをバインミーらしくしている物が何なのかを考えたのですが、恐らくなます、パクチ、レバーペーストが肝だと思いました。

あと、本当はパンも重要です。米粉が入ったフランスパンで、外はパリッとしつつ、中がもちもちした質感はベトナムらしいと思います。が、パンを焼くまでしたくなかったので、致し方なく既製品を使用しました。

私が挟んだ具材は、紅白なます、キュウリ、ゆで卵、茹でた鶏胸肉or豚の生姜焼き、パクチ。味付けには溶かしバター、粒マスタード、マヨネーズ、レモンペッパーを使いました。

豚の生姜焼きは前の晩の夕食の残りでしたが(笑)、しっかりとした味付けがなますの甘酸っぱさと合っており、美味しかったです。

自作バインミーで公園ランチ
自作バインミーで公園ランチ

レバーペーストは入れなかった(普段食べないので買わなかった)のですが、なますとパクチだけでも、アジア風になったかと思います。

ダナンのバインミー屋台
ダナンのバインミー屋台

いも+ココナツは合う。カノムモーケン(タイ)

すみません、こちら本場では食べてないものです。「東京で「アジア飯」(食べに行った編)」の「シンガポール・シーフード・リパブリック@銀座」のデザートコーナーで初めて食べました。タロイモとココナツの焼きプリンです。お芋のクリーミーな食感と甘み、ココナツの風味が相性抜群な一品です。

検索かけると日本ですでに随分人気のようで、食べられるお店の情報も、レシピも、わんさか出てきました。

レシピは、タロイモを里芋で代用するレシピがメジャーな模様。そのほかに用意するのはココナツミルク、卵、砂糖なので、自作の敷居が低くていいです。

湯煎焼きしたカノムモーケン
湯煎焼きしたカノムモーケン

できあがりはこちら。

自作カノムモーケン+ヨーグルト+ラズベリー
自作カノムモーケン+ヨーグルト+ラズベリー
自作カノムモーケン+ヨーグルト+マンゴージャム
自作カノムモーケン+ヨーグルト+マンゴージャム

砂糖の分量をレシピの6割くらいに押さえたのに、だいぶ甘い仕上がりになりました。プレーンヨーグルトをかけるとちょうどいいくらいのバランス。

また、柔らかめに焼いたためにペースト状に近い仕上がりになり、夫はトーストに塗って食べていました(笑。もはやプリンではない。)

東京で「アジア飯」(作ってみた編:2)」に続きます。

東京で「アジア飯」(食べに行った編)

東京で「アジア飯」(食べに行った編)

約2年住んでいたシンガポールから帰国して約半年。ときどき恋しく思うのは現地の食べ物の数々です。

正直なところ毎日の食事となると、自炊にしても外食にしてもクオリティの高さとコスパの良さは日本の方が際立っています。しかし、それでも現地で好きだった料理については懐かしく思い出され、時々無性に食べたくなるものがあります。

その懐かしさを追って、帰国後これまで都内で行ったアジア料理のお店や、自分で作ってみた料理について紹介したいと思います。

まずは「食べに行った編」です。


シンガポール料理を満喫!「シンガポール・シーフード・リパブリック@銀座」

シンガポール政府推奨の人気4店が集まったレストラン、シンガポール・シーフード・リパブリック。1号店の品川店が今年10周年を迎えるそうで、なかなか盛況のようです。

看板メニューはディナータイムのチリクラブのようですが、個人的にあまりチリクラブが好きではないのと、ブッフェがいろいろ楽しめそうで魅力的だったので、銀座店のランチブッフェに行ってきました。

ランチブッフェのご案内
ランチブッフェのご案内

お店はマロニエゲートの上層階レストランフロアにあり、眺めがよく開放感がある内観。

料理は、シンガポールらしい! …というより、日本人の口に合いそうなアジア料理が並んでいました。シンガポールっぽいと思ったのはラクサ、チキンライス、キャロットケーキ(大根餅)で、その他はタイ料理とインド料理が目立っていた印象です。

美味しかったのはラクサとキャロットケーキ。ラクサはマイルドながら、しっかりラクサペーストの辛みと深みが感じられます。もともとどちらもシンガポールで好きになった物なのですが、日本でそれほど食べる機会がないので美味しくいただきました。

シンガポール料理のブッフェ(右上はラクサ)
シンガポール料理のブッフェ(右上はラクサ)

また、デザートはボボチャチャ(ココナツミルク、タピオカ、芋などが入っているデザート)が自分で作れるコーナーがあり、苦手なチェンドル(緑のゼリー)を避けられるのがポイント高かったです(笑)。クエラピス(ココナツ餅)も、甘すぎず美味しく仕上がっていました。

デザートコーナーでボボチャチャが自作できます
デザートコーナーでボボチャチャが自作できます
ココナツ餅がかわいくて美味しい
ココナツ餅がかわいくて美味しい

全体的に日本人好みに仕上がっているお店でした。個性と刺激は足りない感じですが、無難に美味しいお料理の数々、雰囲気のいい店内は女子受けするお店でした。

ちょっとお高め感。「マレー・アジアン・クイジーン@渋谷」

マレーシアのココナツご飯、ナシレマは、好きなアジア飯TOP5に入る気がします。帰国後、何度も恋しくなったのですが、検索で調べた限りではナシレマを出すお店ってあまりないんですよね。

そんな希少なお店の一つで、ネット上での評判も上々だったのが渋谷のマレー・アジアン・クイジーン。マレーシア人スタッフによる本格マレーシア料理が楽しめるお店のようです。

場所は渋谷と表参道の間、青山大学の近くでした。建物の2階にあるものの、中は薄暗く落ち着いた色合いで、バーのような内装です。ややイメージ違いというか、好みが分かれそうです。

ショックだったのが、日曜日に行ったらランチメニューが出せないと言われたこと。ランチだと1,000円で料理+サラダ+飲み物+デザートが出るらしいですが、ディナーメニューだと料理だけで結構な値段です。

目的のナシレマは1,280円。。。高すぎます。正直、出したくない金額だったのですが、このお店のためだけに表参道まで出てきたので、いただきました。

こちらがこのお店のナシレマ。

これぞナシレマ!
これぞナシレマ!

屋台料理のナシレマが上品にまとまっているのがイメージと違いますが、久々の本格的なナシレマです。

そして、お味は、うまかった……。ココナツの甘いご飯の味わいと、それを取り巻く味と食感がバラエティに富んだおかずたち。シンガポールで愛したナシレマの味でした。一口一口大事にいただきました。

しかし、上品すぎて足りなかったです。美味しいけれど、食べた後の物足りなさ感にストレスを感じました。ランチじゃないとコスパが悪いと思います。

ちなみに姉妹店が八丁堀にあるようで、そちらでもナシレマ食べてみたいです(ランチで!)。


やさしいナシレマ。「マレーカンポン@八丁堀」(5/16追記)

前述の「マレー・アジアン・クイジーン@渋谷」さんの姉妹店、八丁堀のマレーカンポンさんに行ってまいりました。

最寄り駅は八丁堀ですが、東京駅や日本橋からもアクセス可能な好立地なお店です。リーズナブルなランチタイムに訪問。マレー・アジアン・クイジーンさんとは異なり、店内は定食屋さんのような親しみやすい雰囲気でした。

マレーカンポン@八丁堀
マレーカンポン@八丁堀

ランチメニューはチキンライス、ラクサ、ナシゴレンなど、メジャーなマレーシア料理が7種類ありました。どれも日本人の口に合いそうなセレクトです。

私はもちろん、ナシレマ(900円)を注文。ラクサやナシゴレンも食べたいですが、ナシレマが最優先です。

マレーカンポン@八丁堀さんのナシレマ
マレーカンポン@八丁堀さんのナシレマ

ランチにはドリンク、サラダ、スープ、デザートがついてきました。生野菜やトマトときゅうりスープ、そして果物のゼリーはマレーシア料理ではないと思われますが、ワンプレートじゃ寂しいですから、いろいろついてきて嬉しいです。

まずはご飯からいただきました。やさしいお味……。一瞬、ナシレマ? と思うくらい。マレー・アジアン・クイジーンさんのナシレマに比べると、だいぶ控えめな味わいでした。

味わい濃いめが好きな私としては、ちょっと物足りなさを感じたのですが、他のおかずを食べ始めて認識が変わります。自家製サンバルソース、チキンのレンダン(煮込み)。これらがやさしい味のご飯ととっても合う!

そう、ナシレマはココナツご飯のことではありますが、サイドのおかずを含めてナシレマなのです。ご飯とおかずのハーモニーを十分に楽しめました。

美味しかったです。他のランチメニューもきっと美味しいに違いない、期待値があがるナシレマ・ランチでした。

日本人向けラクサ?「シンガポール ホーカーズ@立川」

立川に用事があって二人で出かけたとき、夫が調べて見つけたお店です。立川にシンガポール料理のお店があるとは驚きでした。チキンライス、チリクラブ、バクテー、ラクサなど、シンガポールの定番料理を提供しているようです。

店内はシンガポール、というよりアジアごちゃ混ぜのカジュアルな内装でした。メニューもベトナムやらタイやらが混じっているので、アジア料理全般を楽しむのがコンセプトのお店のようです。

私はパクチがモリモリ入ったラクサをいただきました。スープは辛さ控えめでココナツ感もバッチリあり、とても飲みやすかったです。麺ももちもちしていて、シンガポールラクサっぽく上がっていました。

パクチ大盛りのラクサ
パクチ大盛りのラクサ

とにかくスープが飲みやすかったです。結果、スープをかなり飲んでしまいました。しかし飲み過ぎて飽きたので、日本人に合った無難な味付けって諸刃の剣だなと思いました。

ちなみに夫は大好きなロティ・プラタを注文。プラタって冷凍物を使ってるお店が多い印象で、多分手作りじゃないんですよね。わざわざお店で食べなくてもいいんじゃないかなと思っています。

クセになるバインミー。「バインミー サンドイッチ@高田馬場」

バインミーと言えば、馬場のバインミー サンドイッチさん。かなり前から好きなお店なのですが、馬場に行く用事が無く、疎遠になっていました。しかし先日、どうにも食べたくなり、このサンドイッチのために馬場まで足を運んだ次第です。

そして、一つのつもりが選びきれず、ミニを2つ注文。さらに、持ち帰りのつもりが我慢できず、お店の前のベンチで完食(笑)。

バインミーサンドイッチ
バインミーサンドイッチ

いやぁ、やはりこちらのお店のバインミーは本当に美味しいです。こだわりのパンとこだわりの具が本場のバインミーサンドイッチを思い出させてくれます。

パンも具も美味しい
パンも具も美味しい

ベトナムのダナンで現地のバインミーを食べたとき、その具材の種類とボリュームの多さ、そしてコンビネーションの良さに、美味しくて唸りました。バインミー サンドイッチさんのバインミーはあれやこれやは入っていませんが、ちゃんと美味しい、そしてクセになるバインミーです。

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クルフィでたどり着いた南インド料理店。「エリックサウス@八重洲」

シンガポールのインド料理店で知ったインドのアイスクリーム、クルフィ。インドらしいスパイスが効いたミルクアイスで、ナッツの食感も楽しいデザートです。

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また食べたいと思い、東京でクルフィを食べられるお店を探したところ、見つけたのは南インドカレーやビリヤニ(インドの炊き込みご飯)が人気のエリックサウスさんでした。

平日の昼間に訪問。八重地下にある小さなお店で、カウンター席がメインです。14時近くだったにも関わらず、お客さんがひっきりなしに出入りしており、大変繁盛しているようでした。

クルフィだけ、という雰囲気ではないので、ビリヤニを注文……が、あいにく品切れ。カレーをいただきました。

エリックサウス八重洲店さんのカレーランチ
エリックサウス八重洲店さんのカレーランチ

ご飯にパパド(ひよこ豆のせんべい)がついていて嬉しいです。

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カレーは甘口の物を選んだのですが、とてもマイルドで口当たりがよく、それでいてしっかり煮込まれた深みがあってとても美味しかったです。人気も納得。これは、ビリヤニも期待できると思いました。

カレーを堪能した後、いよいよクルフィ。マンゴーとヨーグルトのクルフィがありました。

マンゴー? ヨーグルト?

この時点で想像していたマサラ・アイスではないことに薄々気づいてはいたのですが、やはり違うものでした。マンゴーを選んだのですが、シンプルな、濃厚マンゴーのアイスでした。

エリックサウス八重洲店さんのマンゴークルフィ
エリックサウス八重洲店さんのマンゴークルフィ

クルフィって必ずスパイスが入っている物ではないんですね。普通にマンゴーアイスとして大変美味しくいただいたのですが、スパイス&ナッツ入りアイスが食べたかったので、その点は調査不足でした。

マサラなミルクアイスがあるインド料理店を発掘したいです。

スープストックトーキョー期間限定メニューにラクサ登場

4月くらいにスープストックトーキョーで期間限定メニューにシンガポールラクサが登場していました。ラクサ大好きですから、ギリギリ滑り込みで食べてみたのですが、あまり好みではなかったです。

スープストックトーキョーのラクサ(手前)
スープストックトーキョーのラクサ(手前)

思っていたより辛くて、まぁ、それはある意味本場に近いのかもしれませんが、辛い、辛い、と最後まで思いながら食べました。ココナツの風味はどこへ……。

また、麺が謎の縮れ麺の小さな塊が入っているだけだったので、あれなら入れない方がいいんじゃないかと思いました。

売れたのかねぇ。。

次回、「東京で「アジア飯」(作ってみた編:1)」に続きます。

「シンガポール生活」を振り返って

「シンガポール生活」を振り返って

早いもので、シンガポールから本帰国してもうすぐ半年が経とうとしています。本帰国ネタを仕上げるのに半年もかかったということですが(笑)、本記事は「シンガポール生活」をメインにした投稿の最終回になります。いたずらに長文ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

最近、シンガポールのビザ発給はますます審査が厳しくなり、帰国する人が増えていると聞きます。夫リサの名誉のために(?)書いておくと、リサは本帰国前に就労ビザを更新しており、私たちの帰国はビザのリジェクトによるものではありません。

本帰国の経緯について詳細は書きませんが、希望すればシンガポール滞在の継続は可能でした。しかし、私は日本に帰ってこられて幸せを感じる日々です。

そんな私が改めて自身のシンガポール生活を振り返り、思ったことをまとめました。


日々遠くなっていく「シンガポール」

すっかり日本の生活に戻りましたが、いまだにネットでシンガポールの情報をトラッキングしています。ときどきClass 95(ラジオ)も聞いています。地元のサークルや英語クラスのWhats appグループからも抜けていないため、発言こそしないものの、なんとなくつながりが残っています。

ただ、それはシンガポールに名残惜しさがあるというより、惰性で続けていることなので、いずれ日本での生活が今より忙しくなれば自然と消えていく習慣のような気がしています。

シンガポールでの生活は確実に日々、遠くなりつつあります。2年ちょいしかいなかったという在住期間の短さもありますが、これがもう少し長かったら想いも長く続くのか、と聞かれれば、人によって違う気がします。

在住期間以上に、シンガポールに深いつながりを残してきたとか、帰国しても関わりが続いているかどうかの方が重要だと思います。

その点でも、今後の私の人生とシンガポールの関わりは薄く、徐々に距離ができていくだろうことは今から容易に想像ができ、一抹の寂しさも感じています。


辛かった「シンガポール生活」

私にとって、シンガポール生活は辛いものでした。正確に言うと、来たばかりの頃が一番辛く、最初の一ヶ月は体調不良を起こして精神的にも半ばノイローゼのようになってました。

その後、パートで仕事を始めてから現地の生活に馴染みはじめ、やがて知人も増え、生活を楽しむ方法が分かってきました。それからは「本当に辛い」という状況からは脱したと思います。

しかし、いくら楽しいことが増えていっても、やはり好きになれませんでした。「辛い」という気持ちから、今度はここでの生活を続けるのが「うんざり」になってきました。

日本よりシンガポールの方が優れている点はいくつも見つけたし、見つける努力もしました。でも、日本での生活が、常に合計点で勝ってしまう。

一体、何が嫌だったのか。

私は20代の頃に短いながらカナダで生活したことがあるので、日本以外の生活がまったくできないとは思っていません。(カナダは帰りたくないくらい好きでした。)やはり、シンガポールの何かが苦手なのです。

生活費の高さ

一つは、生活費の高さ。食費や日用品に関しては、現地の人と同じものを選べば日本とそれほど変わりません。しかし、高い物の代表である不動産、医療、教育に関しては、外国人にとってどうにもならない高額出費なのです。

不動産に関しては、同じ金額を出せば東京ではもっといい部屋に住めるのに、と考えてもしかたないことを何度も思ってしまいました。

そして、幸い私たちは滞在中に医療、教育の大きな出費はありませんでしたが、医療は病気や怪我をした場合、教育は子どもがいれば避けられないものでした。これらを回避できるのは、主に若くて健康な単身、もしくは子どもがいない人たちなのです。

わが家は若さから卒業した中年夫婦。そして現地採用の身で会社のサポートも乏しかったので、これらの生活費の高さから、当地で生活し続けることの経済的な危うさ、息苦しさを私は常に感じていました。

目標が見つからない生活

また、私は夫の帯同だった身なので致し方ないのですが、私自身のシンガポールでの目標が見つけられなかったのも辛かったです。

振り返れば、夫を支えるというのが使命だったのかもしれないし、それなりの役目は果たしてきたつもりですが、それはとてもぼんやりした実感のないものでした。

私個人の問題と言えばそれまでですが、シンガポールを選んだのは私ではありません。この場所での生活を与えられ、改めて自分に合った目標を立てるというのがうまくできず、方向性が見えないままふらふらとした毎日を送っていたように思います。

習慣の違い

三つ目は、習慣の違い。

過去に何度か愚痴めいたことを記事にしているので、あまり詳しくは書きませんが、アジアの国々は物理的に近くても、そこに住む人たちが近い考えや習慣を持っているわけではないんだと日々実感することが多かったです。

馴染んでしまえば苦しくもなかったのでしょうが、いずれ日本に帰る身であったし、日本人としての意識や習慣を失いたくなかったので、常にストレスを抱えていました。単に柔軟性がないだけなのかもしれませんが。

高温多湿な気候

最後は、気候。

親しくない人に対してシンガポール生活をネガティブに表現するとき、一番角が立たない気がするので使う表現がこれでした。だって、東南アジアなんですから、高温多湿なのは仕方ないですよね。

もともと暑さが苦手なので、シンガポールの気候は辛かったです。シンガポールの自然豊富な公園は魅力的でしたが、日中は暑くて歩き回れませんでした。今、気候がいい日本で、昼間ずっと屋外にいられることに幸せを感じます。

そして一年中夏服だけでいいのは(お洒落じゃない私にとって)楽でしたが、季節の感覚が無いと月日の感覚も狂うようで、それも苦手でした。

辛ければ「辛い」と言ってしまえ

……すべて書き出せたかわかりませんが、シンガポール生活が嫌だったのは大体こんな理由だったと思います。

先輩ぶるつもりはありませんが、シンガポールに来たばかりだったり、これからいらっしゃる帯同者の方に伝えたいことがあります。もしシンガポールの生活が辛ければ、「辛い」と言いましょう。そしてその辛さを緩和するために何ができるのかを家族や周囲に相談し、そして自分で考えてみましょう。

私は2年2ヶ月の間に、5回もの一時帰国をしました。当地での生活に後ろ向きだった気持ちを整えるのに、とても有意義でした。

シンガポールは生活がしやすい、むしろ楽しい、最高、なんて言う人が周りにいると、自分がダメなんじゃないかと思うかもしれません。しかし合う、合わないなんて人それぞれです。暑いものは暑いんです(笑)。

私は帰国後夫に「君は海外で生活できないね」という烙印を押され、結構ショックを受けました。しかし今は開き直っています。そうっすね、もう海外生活は遠慮したいです。すみません、みたいな。

まぁ、現時点で近い将来、また海外に出る予定はないので、そういう話が出たときに夫婦でしっかり話し合いたいです。


「シンガポール生活」が私に残してくれたもの

長々とシンガポール生活のネガティブな話を書いてしまいましたが、それでもこの「シンガポール生活」が私に残してくれたものがあります。

コミュニティセンターの英語クラスの最後の授業で時間をもらい、「シンガポールで学んだこと」についてのスピーチをさせてもらったので、その原稿をベースに肉付けしたものを書きたいと思います。

3つのキーワードがあります。「英語」「ダイバーシティ」「伝えること」です。我ながらベタな感じですが(笑)、スピーチ原稿はこういうものかなと思います。

英語

シンガポール生活では、日本で以上に英語力の大切さを痛感しました。日本で英語を学んでいる人はたくさんいるし、その必要性を感じている人も多いと思いますが、シンガポールに来たら「危機感」に近い感じでその重要性を感じることができました。

それは単に日常生活で必要、というもの以上です。というか、日常で使う英語なんてごく限られているので、主に仕事における話です。(と、仕事でバリバリ英語を使っていたわけじゃない私が言うのも説得力に欠けるのですが。)

なぜそんな話をするのかというと、シンガポールに海外の企業が進出するのも、シンガポール人が海外に出て行けるのも、「英語が公用語である」という要素が大きいと感じたからです。

シンガポールが日本人にとっても生活しやすい国である理由の一つとして、英語は欠かせません。これが英語以外の言語だったら、あらゆる生活の手続きで行き詰まることが多かったろうし、ビジネスの世界ではなおさらでしょう。

技術の発達とともに、今後も英語がビジネスでどれくらい必要になるかわかりませんが、あと20、30年くらいは英語力のアドバンテージはあるように感じます。

私個人に関しては年齢も年齢なので今更感は拭えませんが、今、20代でシンガポールにおり、その空気を感じている人がいたら、やはり英語についてはまだまだ取り組む価値があるスキルの一つだと思わされました。

ダイバーシティ

日本もビジネスシーンで大企業を中心に、10年以上前からこのキーワードがはやっている気がしますが、なんとなくスローガンで終わってしまっている現場もあるのではないでしょうか。

しかし、シンガポールのダイバーシティはリアルにダイバーシティです。オフィスに「なんちゃって」な環境があるのではなく、日々の生活からしてダイバーシティにどっぷり浸かれます。

なんだかんだ約7割の中華系がマジョリティではありますが、残りは異なる人種・民族であり、その割合は日本の外国人のそれ以上です。主たる中華、マレー、インドは同じアジア系とはいえ異なる文化・宗教・習慣を持っていますし、欧米・南米系はもちろん、日本人だって異なる民族です。

それらの人たちが、この狭い国で一緒に働き、生活している。

お互いの違いを尊重しなければ、決してうまくいかないことです。シンガポールには政治的にその仕組みがあり、そしてその考えが国民に浸透しており、さらにそこにやってきた外国人も馴染む努力をしているように感じられました。

今後、日本の外国人労働者の割合がどう変化していくかは分かりませんが、これだけボーダーレスな世の中で、ダイバーシティの感覚自体は今後ますます重要になっていくと思います。それを体感できたのは貴重な経験だったのではと思います。

伝えること

原文ではAssertivenessとしました。英語でも日本語でもどう表記していいのか悩ましいのですが、「言葉にしないと伝わらない」という意図です。

シンガポールで生活していて、空気を読むとか、察するとかいうコミュニケーションは本当に日本独特なのでは思いました。

言わなきゃ伝わらない、明文化しなければ有効ではない。また、一度言うだけでは不十分だったり、形があってもさらなる交渉が必要であったり。そのプロセスで「理不尽」と感じることも、これまた日本人水準だったりするので、そこをさらに言葉や文章にしていくことが求められているように思いました。

前述の今後ますます浸透していくだろうダイバーシティな社会を考えると、日本人の感覚だけで生きるのはしんどくなってくる気がしています。つまらないことで嫌な思いもしましたが、一つの経験だったという捉え方もできました。

なによりも「日本を知った」のが一番大きい

以上3つが、「シンガポール生活」が私に残してくれたものです。

しかしながら、これらのこと以上に、一番の大きな学びは「日本を知った」ことではないでしょうか。

シンガポールで感じたことは、いつも日本と比較していました。それらが日々重なると、だんだんと日本が客観的に見られるようになってくるのです。

日本ってこういう国なんだ、日本人ってこういう考え方するな、など。

これはシンガポールに限らず、海外生活を経験した人の多くが口を揃えて言うことです。海外生活なんて誰でも簡単にできるものではないし、そういった意味で、これらの学びは貴重で大きなものだったと思います。

いいことも悪いことも、いずれ日本に帰る日本人が日本を客観的に捉えられることで、日本をいい方向に変えていけるのでは、と思いました。


最後に、在シンガポール邦人の皆さんへ

シンガポール在住中に、ブログの書き方が大きく変わりました。つぶやきのような日記から、それなりの構成をもった文章を書くようになりました。それはブログをレンタルのブログからWordpressに変更したことが大きいのですが、「シンガポール生活」という分かりやすく、かつ書きやすいネタがあったことも大きいです。

シンガポール生活を綴ってきたことで、シンガポールからのアクセスもいただいてきたことが嬉しかったです。アクセスログを見ながら、在星ユーザーにも読んでいただいている実感を通して、勝手に同胞意識を抱いておりました。

短い間でしたが、ご覧いただいた皆さんにはお礼申し上げたいです。ありがとうございました。もう、リアルタイムでシンガポール生活を綴ることはできませんが、気が向いた時にでも当ブログをのぞいていただけたら嬉しいです。

……さて、私は日本に帰国したことで、3万人の在シンガポール邦人から1億2千万の日本人の一人に戻りました。今後も、蔵出しネタなどシンガポールの思い出話は書きたいと思っていますが、それがメインになることはないでしょう。

当ブログはそもそもシンガポール・ブログではないので、今後も私的な日記として続けていきます。しかし、ありふれた日常を、そこそこの文字数にするのは難しいだろうという不安があります。

しばらくは糸が切れた凧のように、ふらふらとしたブログになりそうですが、今後も「細く長く」続けていきたいと思っています。