自販機カフェに、トレー回収ロボット。社会実験がしやすい国シンガポール

   

人口は少ないけれど、お金持ちな国シンガポール。新しいことに貪欲で、常に前に進む力が強いという印象を持っています。昨年は世界で初めて無人タクシーの公道での運用を開始し、話題になりました。

そんなシンガポールで、最近私が見た新しいものを3つ紹介します。

自販機カフェ

自動販売機の機能と普及率を言えば、日本は世界一位ではと思っています。治安の良さと、何かしらのカルチャーがマッチしたんでしょうね。しかし、シンガポールも日本以外ではかなり自販機が普及している国なんじゃないかと思っています。日本から輸入したと思われる自販機をあちこちで見かけます。

そんなシンガポールに昨年8月、自販機カフェなるものが誕生しました。JRベンディングという会社が運営していますが、政府も後押ししており、1号店開業の折には副首相も来たそうです。その第一弾はセンカンにオープン。続いて今年3月の第二弾でアンモキオとレイクサイドにできて、私は今年になってTVのニュースで見た気がします。

2 vending machine cafes to open at Ang Mo Kio, Lakeside MRT stations
http://www.channelnewsasia.com/news/singapore/2-vending-machine-cafes-to-open-at-ang-mo-kio-lakeside-mrt-stati-8579026

先日、アンモキオの店舗を覗いてきました。アンモキオ駅に沿うような場所にあるので、駅の出口を出たらすぐです。

アンモキオの自販機カフェ入口

アンモキオの自販機カフェ入口

パネルを操作して支払いをすると、冷凍弁当が解凍されて出てきます。味は、食べていないのでわかりません……。味にはかなりこだわっていると上記の記事には書いてあります。防腐剤や添加物を使っていないそうで、今は無き日本のコンビニ、am pmのとれたて弁当を思い出します。

アンモキオの自販機カフェ

アンモキオの自販機カフェ

カフェと言いつつ、店内は狭いので、ここでゆっくりするのは困難です。一応簡単なスタンドがあり、そこで食事している親子がいましたが、一組が限度でした。多くの人は買って家やオフィスで食べるのだと思います。

この自販機カフェ、労働者不足を補うという目的があるそうです。この日は常駐スタッフっぽい人が控えておりましたが、いずれは完全な無人にしていくと思われます。日本も今後、コンビニやその他の小売店舗で無人化を進めていくでしょうから、同じような目的を持った社会実験的なビジネスだと思いました。

今後は主に飲食店があまりない場所に展開していくらしいです。(アンモキオはそれにあたりませんが…。)いずれ人手不足に悩むシンガポールの外食産業を支える、重要な役割を担うビジネスに成長するかもしれません。

自動トレー回収&デポジット返金

シンガポールは外食文化で、地元の人の多くが日常的にホーカー(屋台)やフードコートで食事をとっています。セルフサービスなのですが、食事をした後に食器とトレーを片付ける習慣はなく、テーブルに置いていくと専任のスタッフがトレーを下げてテーブルを拭いてくれます。

片付けスタッフはお年寄りが多くて、雇用を生んでいるという意味では悪くない習慣なのかもしれませんが、私がシンガポールに来た2年前からすでに、自分でトレーを片付けることを推進するキャンペーンが始まっていました。セルフの食事場所にはトレーの返却場所が用意されており、自分で片付けるように促しています。

そんなキャンペーンの一つなのか、ワン・ノースにある「Timbre+」というホーカーでは、食事を注文した際にトレーの使用に1ドルのデポジットを取られます。そして、このトレーをちゃんと回収所に返却すると1ドル戻ってくる仕組みになっています。

お洒落ホーカーtimbre+

お洒落ホーカーtimbre+

食べ終わった後の食器とトレーを、回収場所にあるベルトコンベヤーに乗せると、中でセンサーが感知するのか、1ドルが自動的に戻ってきます。

ホーカーtimbre+のトレー回収場所

ホーカーtimbre+のトレー回収場所

このような仕組みを機械化するのがシンガポールらしいと思いました。

トレー回収ロボット

こちらもトレー回収に関する取り組みです。フードコート内をロボットが巡回し、トレー回収をしています。

トア・パヨーで見たトレー回収ロボット

トア・パヨーで見たトレー回収ロボット

回収といっても、手があるわけでもないので、人間がロボットの中にトレーを入れます。食べ終わった人が自分で入れることもあるし、スタッフが集めたものを入れたりしていました。いずれにしても回収場所まで出向かなくていいので、手軽にトレーを返却できます。

写真はトア・パヨーのフードコートです。後日、島内の他のフードコートでも見かけたので、徐々に普及しているのかもしれません。

私たちは夫婦でわざと前を横切って進行を少し邪魔してみたり、後ろからついて行ってみたり、思わず子どものようにじゃれてしまいました。しかしすでに地元の人たちは見慣れた光景になっていたみたいで、そんな悪ふざけをしているのはこの中年日本人夫婦だけでした……。

社会実験がしやすいシンガポール

冒頭に書いたように、人口が少ないけれどお金持ちなシンガポール。対象となるエリアや人が限られているので、新しいものを導入して普及させる障壁が低いし、お金もあるので、十分な投資も可能。上記で挙げたような社会実験や、社会実験に近いビジネスもしやすい国なんだろうなと思います。

住民は住民でそれを違和感なく受け入れているように見えます。こちらでは高齢者のスマホ利用率も高いですし、そういった新しいものに対する柔軟性の高さに日本との違いを感じます。良くも悪くも日本は保守的。致し方ない点もあるとは思いますが。

そんなシンガポールの生活環境を、これまであまり意識することはありませんでしたが、なかなかエキサイティングな環境だったんだと今になって思うようになりました。

そういったニュースに着目しながら生活してみると、観光では分からないシンガポール生活の面白さが見えてくると思います。

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