美しい朝焼けと自然を独占! スンゲイブロウ湿地保護区で早朝ウォーキング

美しい朝焼けと自然を独占! スンゲイブロウ湿地保護区で早朝ウォーキング

ハッピー・ハリ・ラヤ! ラマダン(断食)明けのお祝い「ハリ・ラヤ・プアサ」のこの週末、シンガポールは3連休です。道行くムスリムの女性たちがいつもより華やかな装いでこちらまで楽しい気分になります。

さて、なんら休みの計画を立てていなかったわが家ですが、突如スンゲイブロウ湿地保護地区に行ってきました。思いつきと言いつつも、実は以前から行きたかったのがたまたまこのタイミングになっただけですが。

スンゲイブロウ湿地保護区(Sungei Buloh Wetland Reserve

場所はシンガポールの北西部…と言いたいところですが、地図を見るとかぎりなく北部に見えます。海峡を挟んだ海の向こうはマレーシアのジョホール州で、にょきにょきと生えた高層ビル群がそう遠くない場所に見えます。

スンゲイブロウ湿地保護区の場所(地図データ(c)Google)
スンゲイブロウ湿地保護区の場所(地図データ(c)Google)

スンゲイブロウ湿地保護区はその名の通り、ぬかるんだ湿地帯。そしてマングローブをはじめとする熱帯雨林の植物がうじゃうじゃ生えているジャングルのような場所です。

Wetland Centre側の入り口
Wetland Centre側の入り口

Wiki(Sungei Buloh Wetland Reserve)によれば、スンゲイブロウ湿地保護区は2002年にシンガポールで初めて湿地保護区として設定された場所だそうです。また、翌2003年にはASEAN遺産公園の一つに指定されています。シンガポールのASEAN遺産公園はブキティマ自然保護区とここの2つだけのようです。

シベリアからオーストラリアに向かう渡り鳥の中継地点として重要な場所になっているとのこと。そして鳥だけでなく、その他にもここに生息する動植物は種類が豊富で、保護された地域でのびのびと生活しているような場所でした。

ジャングルなんて歩くのが大変なんじゃないか……と思われるかもしれませんが、そこはシンガポール。遊歩道がしっかり整備されており、快適に中をまわることができました。それでいて自然をありのままに保護する姿勢も感じられ、ボタニックガーデンやガーデンズ・バイ・ザ・ベイのような作り物感が薄いのがとても良かったです。

それほど自然好きというわけでもない私が興味を持ったきっかけは、この近辺で働いている知り合いの方から「途中の橋から見る夕暮れの空がすごくきれい」という話を聞いたことでした。正直、かなり辺鄙な場所だと思うんですが、検索をかけてみると日本人旅行者の口コミも多く、そこそこ人気の観光スポットのようです。


スンゲイブロウ湿地保護区へのアクセス

タクシーで行ってもいいような場所ですが、私たちは公共交通機関を使って行きました。MRT南北線(North South Line、赤い線)の「Kranji(クランジ)」駅で降りて、No.925かKranji Express(大人3ドル)というシャトルバスでアクセスできます。

Kranji Expressの時刻表
Kranji Expressの時刻表

私たちは朝早くに行ったので、Kranji Express(8:30始発)がまだ走っておらず、No.925に乗車しました。この925のバスは925と925#という2種類がありまして、日曜・祝日限定の925#は敷地全体の真ん中辺りの「Wetland Centre」までバスが行ってくれます。

敷地全体がざっくり東西に分かれていて、925が止まる場所は東エリアの入口で、「Visitor Centre」があります。そこから海沿いのCoastal Trail(1.3km)という道を北上していくと、「Wetland Centre」という真ん中辺りに着き、そこから先はMigratory Bird Trail(1.95km)というぐるっと湿地を囲むように丸い小道を散策することができます。(※詳細は公式サイトをご覧ください。)

実は私たちは(調査不足で)それがよくわかっておらず、「Visitor Centre」近くのバス停で降りようとしたのですが、親切なバスの運転手さんが私たちが奥のエリアに行くと思ったらしく、「日曜日と祝日はもっと奥まで行くからまだ降りちゃだめ!」と教えてくれました。

そして、運転手さんの指示で「Wetland Centre」の入り口すぐの場所でバスを降りることができました。なんだか他の乗客の人もニコニコしながら「ここだよ!」と教えてくれて、ちょっと心温まるバス乗車体験でした。

最初からCoastal Trailの方だけ歩くつもりなら「Visitor Centre」近くで降りればいいと思いますが、西のエリアだけしか行くつもりがないならKranji Expressか日曜・祝日に925#に乗るのがお勧めのようです。

早朝に来てよかった! 朝焼けと誰もいない敷地内を二人きりで満喫

もともと興味を持ったきっかけは夕暮れ時の空の美しさを聞いたことだったのですが、夕方はなんだか暑そうだ、、という懸念がありました。そして夫リサに朝と夕方どちらがいいか相談した結果、朝型夫婦の私たちはやはり「朝に行こう」となり、早朝に出発しました。

シンガポールの日の出は7時くらい、そして公園の開門時間も7時です。そうなると目指すは現地7時着です。

場所が場所だけに、朝は5時起きです。でも、平日5時起きの私たちには辛くありません。地元駅を出た頃、外はまだ真っ暗でした。クランジ駅に着いたのが6時半前くらいでそこから925#のバスに乗って向かったわけですが、車中で遠くの空が赤く色づき、ようやく日が昇り始めているのが分かりました。

そして橋を渡る時、真っ赤な朝焼けの空をバスの中から見ることができました。夜の色と朝の色が混じり合い、薄く広がる雲がさらに幻想的な優しさを演出しています。ときどき雲の切れ目からは力強い陽の光が漏れ、大変きれいでした……。

これは話どおりというか、夕焼けの美しさも想像に難くなかったです。帰りにバスから見えて気づいたのですが、このKranji Wayには海側に整備された歩行者用道路があり、歩いて渡れるようです。朝焼けや夕焼けを見ながら歩いて渡ってみたい気もします。暑くなければ……。

そしてバスを降りて公園入口に立った時、時刻はちょうど7時でした。門はすでに開いており、中に入ると、鬱蒼とした木々に囲まれた道はまだ薄暗く感じました。しかし涼しいかと言えば、そうでもなく、湿度が非常に高いので蒸し暑く感じます。歩き始める前から軽く汗ばむくらいでした。

奥に見えるのがWetland Centreの建物
奥に見えるのがWetland Centreの建物

ここは自然保護地域なので、他の人が住む地域とは異なり、蚊の駆除が行われていません。歩き始めてからリサに指摘されて慌てて蚊よけをスプレーしました。リサはそのスプレーの臭いが嫌いでつけず、かつ虫よけで持って来た長袖も暑くて着なかったところ、あちこち刺される羽目に。シンガポールはデング熱発生地域なので蚊にはご注意ください……。

トイレや自販機などがある建物を抜けると、メインブリッジという大きい橋があらわれます。ここからBuloh Tidal Pondsという池(というか沼地っぽい感じの水たまり)をぐるりとまわるMigratory Bird Trailが始まります。

この橋を渡り始めると、ぱっと急に周囲の視界が開けます。ぬかるんだ広い湿地を横切る橋からは、突如自然の真ん中にぽつんと取り残されたような、そんな臨場感がありました。この後道を一周してまたこの橋を通って戻ってくるのですが、このメインブリッジからの眺めが一番良かったと思います。

メインブリッジからの眺め(南向き)
メインブリッジからの眺め(南向き)

ここからは自然の環境にいる、天然の様々な鳥の他、魚、オオトカゲやワニを観察することができます。私たちは白くて大きな鳥、オオトカゲ、ワニを見ることができました。天然のワニが怖くないと言えば嘘になりますが、水に半分浸かってあまり動きもなかったのでただ背中を上から眺めるだけでした。

ワニが2匹いました
ワニが2匹いました

北の方を見れば、ジョホールのビルが見えます。興ざめと言えば興ざめなんですが、まだ空には朝焼けの名残があり、橋の上から見た綺麗な空がここからも楽しめました。

北側にはマレーシアのジョホール州
北側にはマレーシアのジョホール州

橋を渡ってからは舗装された道を道なりに歩いて回りました。時々木々の隙間から湿地を覗いたり、木の上を見上げて生き物探しをするのが楽しいです。また、ところどころに東屋ような建物があるのですが、眺めの良いポイントに設置されており、ベンチに座ってゆっくり外を観察することができます。ちなみにこのような建物は急な雨が降った時のシェルターでもあります。

あいにく、私たちは思っていたほどの鳥を見つけることはできなかったのですが、こういうベンチにただ座ってぼーっと外を眺めているだけでも気持ちが良かったです。私たち以外誰もおらず、静かでしたし……。

よく整備された遊歩道
よく整備された遊歩道

そう、実は入り口から入ったときから「もしや」とは思ったのですが、私たち以外に人がいませんでした。これらの風景、なんと二人で独占できたのです。

海に突き出た観覧デッキのようなところで一人だけ写真を撮りに来ていたおじさんには会いましたが、ほぼ全行程人に会うことはありませんでした。最後に再びメインブリッジに戻ってきた時、入れ違いで賑やかな家族連れや観光客がたくさんやってきたので、鳥や動物の声しか聞こえない、静かな環境で、どっぷり自然を満喫できたのはラッキーでした。

朝焼けを楽しみ、そして誰もいない自然の中を二人だけで散歩する。なんという贅沢でしょう。早起きして来て本当に良かったです。


スンゲイブロウ湿地保護区(Migratory Bird Trail)を歩いてみての感想

リスが写ってます。リスはあちこちにいて遭遇率が高かったです。
リスが写ってます。リスはあちこちにいて遭遇率が高かったです。

2km弱の道を、ゆっくり自然を楽しみながら1時間ほどでまわりました。ざっくりとした感想を箇条書きで書いてみました。

良かった点

  • 道や設備がよく整備されていて、歩くのにまったくストレスがない
  • 一周1時間ほどでちょうどよい疲労感

イマイチな点

  • 蚊と蜘蛛が多い
  • 歩道は意外と周囲が見渡せない

まずは良かった点。道路をはじめ、ところどころにある東屋や展望台、展望デッキなど、設備が整っていて快適でした。トイレは使っていないのでわかりませんが、その他はきれいによく整備されていたと思います。また、時々足を止めながら一周して約一時間、というコースはほどよい疲労感でした。これ以上だと少し疲れたし、これ以下でも物足りなかった気がしています。

一方イマイチだったのが蚊と蜘蛛の多さ、そして道の作りです。蚊と蜘蛛は仕方ないです。蚊が多いのは知っていたのですが、蜘蛛の糸に始終絡まれたのは想定外で煩わしかった……。朝一だったせいでしょうか。道のつくりについては、展望スポット以外では両脇に木が生い茂り、周囲があまり見えないのが気になりました。自然の中に作った道だからなのか、柵の代わりなのかはわかりませんでしたが、木の向こうに湿地帯が広がっている場所でも手前の木々に阻まれて見えない道が多かったのが残念でした。

展望台からの眺め
展望台からの眺め

その他、それほど鳥を見つけられなかったのが残念でした。さえずりはうるさいくらいよく聞こえてきたので、単に肉眼で見つけられなかっただけかもしれません。野鳥観察をしたい人は双眼鏡を持って行ってもいいかもしれません。


残り半分が気になる。また来たい!

クランジ駅のフードコートで一休み
クランジ駅のフードコートで一休み

アクセスのところで書きましたが、今回私たちは敷地の西エリアしか歩いていません。真ん中あたりの「Wetland Centre」に戻った時点で東の「Visitor Centre」に向かう道を歩くこともできたのですが、すでに疲れていたし、日が昇って暑くなってきていたので、今回は断念しました。

しかしこの道、海沿いの道なので、池の周りとはまた違った風景が楽しめるのではと思われます。歩いてみたい……。そしてこの近辺でもう一か所、実は今回は時間の問題で諦めた行きたい場所がありまして、そこのリベンジもしたいと思っています。

スンゲイブロウ湿地保護区、そう遠くないうちにまた是非来たいと思っています!

シンガポール在住の南米出身夫妻と再会

シンガポール在住の南米出身夫妻と再会

ブログをご無沙汰しました。旅行に行ったりもしてましたが、この頃、どうも文章を書く気力がわかなかったというのが大きな理由です。しかし自分のペースで更新しているからこそブログは長く続けてられてるので、これからも気負わない程度に更新続けたいと思います。

さて、先日、シンガポールで知り合った南米出身のF夫妻と一年ぶりに再会しました。この一年、SNSでお互いの近況はなんとなくわかっていたし、会おうと思えばいつでも会えるという甘えもあったので、実際に顔を合わせるに至りませんでした。

しかし、私は今年本帰国する可能性があるので、F夫妻にはこのまま会わずにいたら疎遠になってしまう気がしていました。また、最後に会ったときに食事をご馳走になっており、そのお礼としてささやかなお土産を4月に日本から買ってきていたので、それをぜひ渡したいと思っていたのです。

私自身がこの頃、自分の気力と体力をうまく調整できずに人に会うのが億劫になっていたのですが、F夫妻に会うことは優先順位の高い事項であり、先日ようやく再会を果たしました。

F夫妻について

昨年の4月ごろ、英語を勉強していた場で知り合いました。スペイン語をかじったことがあり、しかも一時期南米びいきだった私は、すぐに親しくなりました。彼らは初めて会ったときから直感的に仲良くなれる気がしたし、その直感はあたっていました。

英語の会は終わってしまってその後会うことはなかったのですが、SNSでつながり、お互いの近況はSNSで知りながらも、時々Whats Appやメッセンジャーでとりとめのない会話を楽しむ関係が続きました。

シンガポールで南米出身の方はあまり見かけません。ブラジルやメキシコの方はそこそこいるらしいのですが、F夫妻の出身国の方は非常に少ないと思われます。F夫妻自身も、同郷の人は8人くらいしか知らないとのことでした。日本人も一応外国人としてシンガポールではマイノリティですが、3万人いる日本人と、3桁はいないと思われる彼らとでは、だいぶシンガポールで見える世界が違うだろうと思います。

F夫妻が思うシンガポールの良いところ

久しぶりの再会を喜んだあと、ランチをいただきながらお互いの近況などをとりとめもなく話しました。

F夫妻は駐在でシンガポールに来ているのですが、任期は大体3年くらいとのこと。しかし、シンガポールでの生活を大変気に入っていて、駐在が終わったら現地採用(local contract)に切り替えても住み続けたいという発言に私は大変驚きました。

駐在から現地採用に切り替えたら待遇が悪くなるのは当然理解していて、それを押してでもシンガポールに住みたいとのことです。そしていずれPR(永住権)を取りたいとのことでした。

日本に帰りたがっている私からすると、シンガポール生活の何がそんなに魅力的なのか非常に気になります。当然口に出てきたのは「なぜ?」という質問でした。そしてその回答にさらに驚きました。

シンガポールは治安が良くて、静かだから。

とのこと。
「治安の良さ」については全く異論はありません。私はシンガポールは東京より治安がいいと思っているくらいなので、南米の某国に比べたら相当な治安の良さだろうと思います。

が、「静か」って本当ですか??

ここでシンガポールの愚痴を書きたいわけではないのですが、私はシンガポールが静かな国だと思ったことは一度もありません。初めて下見で来たとき、街もカフェも電車もどこに行っても騒々しいのが非常に辛かった思い出があり、そしてその思いは今も変わりません。(唯一、図書館は静かだと発見しましたが。)シンガポールの苦手なところを5つ挙げるとしたら、その一つが「騒々しい」と言いたいくらいです。

それが、F夫妻にとってこの国は「静か」らしいのです。

あまりにびっくりして「えー!」と反論するかのような声を上げてしまったところ、「知ってる、知ってる。日本はすごく静かなんだよね」と言われました。

恐らく、日本はシンガポールよりは静かな国だと思います。しかし、そのシンガポールよりうるさい彼らの国の騒々しさというのが想像つきません。聞いたところでは、道端での人の話し声、大音量の音楽、道路でいたずらに鳴らされるクラクションなど、どこに行っても「うるさい」とのこと。それらの騒々しさは生活しているときは気づかなかったものの、年末に一時帰国したら、もう、耐えられないくらいうるさいと感じたそうです。

二人はとても穏やかな人柄なので、今までの生活よりは静かな場に身を置いた時、それがとても心地よかったんだろうなと思いました。それにしても「シンガポールは静かだから好き」という発言には本当にカルチャーショックを受けました……。

遠く離れた故郷、南米

どのような話の流れだったか、シンガポールから日本へのフライトの時間と値段はどれくらい? という質問を受けました。回答はフライト時間が6-7時間、値段は600ドルくらい。さらに時差も1時間だけ。

同じアジアなので、すごく遠いわけでもないし、とんでもなく高いわけでもありません。当然南米の方がずっと遠いし、値段も高いだろうと思ったわけですが、実際にその時間と値段を耳にしてたまげました。

所要時間は往復4日間。そして値段は4,000ドル(約32万円)くらい。

私も日本から二度南米に旅行しているので、往復4日は経験済みですが、ね、値段が……。5年前にブエノスアイレスに行ったとき、日本からのフライトは往復20万円でした。さらに昔、コロンビアに行ったときは10万円台だったと記憶しています。シンガポールの方が遠いし、運賃も変動しているとは言え、32万円という値段には衝撃を受けました。

恐らく駐在なので、年一回の帰省費用は会社から出るのではと思いますが、それにしても頻繁に帰国するのは難しい手間とコストです。幸いF夫妻はシンガポール生活を気に入っているので、それほど帰国したい気持ちもないかもしれませんが、日本人にとってのシンガポールと比べると、物理的にも心理的にも遠い国なんだと思いました。

また逢う日まで

まるで高校生のおしゃべりのように、とりとめもなく4時間近くも話し込んでしまいました。なんとなくお互い話疲れたところでランチ兼お茶のお店を後にしました。ここの支払い、またもやご馳走になってしまいました……。払わせてくれなきゃ帰さないわよ! と言われ、あまり好意を押し返すのも失礼だったので、ありがたくご馳走になりました。ささやかなお土産は渡せたものの、次回こそは私が支払うとのことで……!

その後、私は夕食の買い物と支度があったので、解散となりました。ご夫妻は犬を飼っており、旅行にはなかなか行けないらしく、シンガポール島内をもっとあちこち散策したいとのことでした。なので、今度はぜひどこかに一緒に遊びに行こうという約束をしました。食事のお礼もしたいし、また再会のための企画を考えたいと思っています。

ところで、過去にダラダラと勉強していたスペイン語、まさに活用の場でした。しかし、シンガポールに来てからまったく勉強していなかったら、ほとんど忘れていました。一言、二言、単語しか出てこないという情けない状況。それでも時々言葉を発すると、「日本語訛りのスペイン語がすごくカワイイ!」と何度も言われました。

日本語とスペイン語は発音が非常に似ていて、私は訛ってるつもりがなかったのですが(笑)やっぱり日本語訛りがあるようです。でもからかったり茶化している感じではなく、「本当にカワイイ!」と萌えている感じだったので、なんだか気恥ずかしく、そして嬉しくはありました。

初観戦・アルビレックス新潟シンガポール(vs ミャンマー代表)

初観戦・アルビレックス新潟シンガポール(vs ミャンマー代表)
アルビレックス新潟シンガポール v sミャンマー代表
アルビレックス新潟シンガポール v sミャンマー代表

金曜日の夜、初めてアルビレックス新潟シンガポールのサッカーの試合を観戦しました。

アルビレックス新潟シンガポールは、Jリーグ(J1)に所属するアルビレックス新潟の下部組織のチームです。そしてシンガポールの国内プロサッカーリーグのSリーグ参加チームであり、昨年は優勝して日本人コミュニティの中でちょっとした話題になりました。

わが夫リサは、毎朝ネットでサッカーニュースのチェックを欠かさないほどサッカー好きです。しかし、シンガポールでサッカー観戦したのは日本代表が来た2015年のW杯予選だけ。そもそもSリーグに興味がないみたいで、試合に行きたいと言ったことが一度もありません。入場料は6ドル程度だし、狭いシンガポールはどこのスタジアムもそう遠くないし、空いてて日本のJリーグ観戦よりずっと手軽なんですが。そんなわけで当然、アルビレックスの試合も見たことがありませんでした。

そんな私たちのところに過日、流れてきたのが「アルビレックスがミャンマー代表と対戦」との情報。キックオフは金曜日の19時半、そして入場無料でした。リサに興味のほどを聞いたところ、「入場無料」という点を3回くらい確認されました。入場無料が間違いないことを確認したところ、「金曜日の19時半だったら仕事の後に行けなくもないし、無料ならいいかな!」と、やはり「無料」が響いたらしく、ようやく初アルビレックス観戦となりました。

会場はジュロン・イースト・スタジアム。ここがアルビレックスのホームスタジアムだそうです。場所はチャイニーズガーデン駅から少し歩いたところにありました。初めて来たエリアなんですが、シンガポールって国土が狭い、狭い、と言いつつ、こういったインフラの土地はしっかり確保してる点はすごいと思います。

ジュロン・イースト・スタジアム
ジュロン・イースト・スタジアム

さて、会場に着いたのはもう試合が始まった19時45分くらいでした。それほど混まないという目論見があっての到着時間だったのですが、スタジアムの外まで歓声が響いてきており、すでに会場が結構盛り上がっている様子が伝わってきていました。周囲を見渡せば、私たち以外にも続々とスタジアムに向かう若者たちの姿がありました。見た目は日本人ではないので、恐らくミャンマーの応援に来た人たちだったのだと思います。

気が急いて早足で会場に入ったところ、観客席の入り口にある鉄格子のような扉は閉まっていました。そして、その手前では門番のような係員と、中に入りたがっている観客とが揉めているではないですか。わーわーと話した後、諦めて帰っていく人、外からでも見える場所に向かっていく人がいて、「もしかして入場制限でもう入れないのか?!」とリサと二人で大変焦りました。はるばる遠くからやって来たのに……。しばらく様子を見ていても状況が分かりませんでした。日本人は全然いないし、そもそも話されている言葉が英語なのかどうかも分からないという。

……そうこうしているうちに反対のスタンド側の通路から日本人の家族連れが歩いて出てきたので、リサとそっち側に行ってみることにしました。そちらも状況は同じで、門番と入りたがっている人が揉めてます。なんなのー!

しかし、こちらでは中華系シンガポーリアンらしき人たちが揉めており、英語が飛び交っていて、ようやく事情がつかめました。どうやら本試合、シンガポール国民とPR(永住権所持者)は入場できなかったようです。結局、誰が入れたのかは分からなかったのですが、「ジャパニーズはOK」というのだけは耳に入ったので、リサと二人で「ジャパニーズ!」と叫んでIDを出しながら中に入れてもらいました。シンガポールのスタジアムなのに、シンガポール人が入れないなんて……とちょっと申し訳ない雰囲気でした。

入ってみれば、中はそれほど混んでいませんでした。正確に言うと、最初に入ろうとしたスタンドはミャンマー側で、そちらはほぼ満席だったのですが、日本側の客席の埋まり具合は60~70%ほどでした。観客には日本人以外もいましたが、日本人の家族連れが特に多かったです。アルビレックスのユニフォームを着た男の子、同じくアルビレックスのチアリーディングのユニフォームを着た女の子がたくさんいて、サッカー教室やチアリーディングに所属している子たちとその親御さんなのかなと思います。

というわけで、あまり苦労することなく席は確保できました。試合はすでに始まってから30分ほど経っており、前半も半ばを過ぎた頃でした。点はまだ入っておらず、試合も膠着状態だったようです。攻めつ攻められつつ、結局前半は0-0で終了しました。まだスタンドも温まった雰囲気ではなく、のんびり様子をうかがっているうちにハーフタイムに入りました。

ハーフタイムには客席最前列にちびっこチアリーディング女子が集結し、小さなぽんぽんを手に踊りを見せてくれました。まだ就学前の小さな子どもたちが中心で、ダイナミックな動きはないものの、小さな腕を一生懸命右に左に振る姿は大変かわいかったです。

そして試合は後半戦に入りました。最初は前半戦と変わらないような攻防が続いていたのですが、しばらくして徐々にお互いの攻撃が激しくなってきました。特にミャンマー側がかなりアグレッシブに攻めており、ゴールを狙われてヒヤっとするシーンが何度もありました。しかし、70分を過ぎた頃、とうとうアルビレックスがフリーキックからの先制ゴールを決めました!

わーっ! と会場が沸き立ち、ミーハーな私も興奮。その後も後半はスピード感ある展開が続き、攻防の入れ替わりも激しかったものの、アルビレックスは1点差を守りきり、アルビレックスの勝利で試合は終了しました。

試合終了後は各チームがそれぞれのスタンドに挨拶。アルビレックスが日本側スタンドに来たときは、選手、スタンドにいるお客さんがそれぞれ横一列に肩を組み、向かい合わせで左右に踊るように移動し、一体感をもって勝利の喜びを分かち合っていました。

選手と勝利の喜びを分かち合う観客席
選手と勝利の喜びを分かち合う観客席

ちなみに、ミャンマーの観客席もすごかったです。横目にしか見えませんでしたが、ほぼ満席だったようですし、試合中の歓声は日本のそれよりずっと大きかったです。私たちが座ってのんびり試合観戦している一方、ミャンマー側は総立ち。そもそも観客は日本のような家族連れではなく、若者ばかりでした。日本側は最前列の手すりに群がっているのは子どもたちばかりでしたが、ミャンマー側はみっちりと集まった若者たちが前に乗り出しており、まるで自らもがピッチに繰り出すかのように熱い声援を送っていました。

そもそもシンガポールに来ているミャンマー人の人たちが家族帯同ではなく、若い人たちが多かったり、国の代表選手の試合ということもあって若者中心に集まったのかもしれませんが、その辺りの事情はよくわかりません。

Wikiによれば、ミャンマーはビルマだった時代にアジアでサッカー強豪国だったようです。近年またサッカーに力を入れており、今後その実力が期待される国のようです。

ジュロン・イースト・スタジアム内の廊下にあるアルビレックス新潟シンガポールの選手のパネル
ジュロン・イースト・スタジアム内の廊下にあるアルビレックス新潟シンガポールの選手のパネル

というわけで、初めてのアルビレックス新潟シンガポールの観戦でした。ゲーム、観客席の雰囲気ともに、サッカー観戦素人の私にもかなり楽しい試合観戦となりました。リサも面白い試合だった、と言っていました。しかしまた来るか? と聞かれれば、リサは相変わらず「無料だったら」と素気ない返事しか返してくれません。それでもまた観戦のチャンスがあればいいなぁと私は思っています。