ディンタイフォン(鼎泰豐)のすごい楊枝とLady Mのケーキは美味しいのか、について

ディンタイフォン(鼎泰豐)のすごい楊枝とLady Mのケーキは美味しいのか、について

前記事に引き続き、またもやジュロンイーストでのネタです。仕事で来星中のケイさん(姉の友人)からお誘いいただいて、ジュロンイーストで食事をご馳走になりました。

ディンタイフォン(鼎泰豐)のすごい楊枝

食事の場所はJemにあるディンタイフォン(鼎泰豐)。日本にも店舗がある、言わずと知れた台湾の有名店です。……とは言っても、レストランに疎い私はシンガポールに来るまで知らなかったし、初めてディンタイフォンに入ったのもケイさんと一緒でした。ここの看板商品である小籠包がお好きだそうです。

注文したのはもちろんこの小籠包。そして昆布の和え物の前菜と、麺をいただきました。二人ともお酒を飲まないので、飲み物は温かいお茶です。レンゲにのせた小籠包の頭だけをかじって、すすっと肉汁を吸う瞬間はたまりません。スープも皮もお肉もしっかり堪能いたしました。麺はケイさんお気に入りの麺だそうで、本当に素朴な麺でした。でも素朴だから飽きないんだろうというお味でした。

ディンタイフォン(鼎泰豐)の小籠包
ディンタイフォン(鼎泰豐)の小籠包

並んだ食事を一通り楽しんでまったりした頃、ケイさんがふとテーブルの爪楊枝を引き抜き、「ディンタイフォンの楊枝ってすごいんだよ」と言いました。よくある紙に包まれたもので、一見何の変哲もありません。

「まぁ、開けてみなよ」と言うので、開いてみてびっくりしました。

ディンタイフォン(鼎泰豐)のすごい楊枝
ディンタイフォン(鼎泰豐)のすごい楊枝

プラスチック製で、片方は歯間ブラシのように毛が生えていて、もう片方は細長いナイフのような形をしています。確かにすごい。こんな楊枝見たことない(笑)。歯の根元だけでなく歯の間のゴミも取れそうな形状でした。

人気だそうで、販売もしているとのことなのですが、レジに売ってました。日本のディンタイフォンでも売ってるのでしょうか? 無いならお土産になるかな?

ディンタイフォン(鼎泰豐)のすごい楊枝はレジで売っている
ディンタイフォン(鼎泰豐)のすごい楊枝はレジで売っている

開封したのを持って帰って夫リサにあげたら、寝る前の歯磨きで使ってみたものの、「折れた!」と騒いでました。あまり耐久性はないようです。飽くまでも食後のゴミ取り用ですね。

ちなみにディンタイフォン、私の周囲の日本人の間では、本店の台湾より中国の上海やシンガポールの店舗の方が美味しいという評判です。

Lady Mのケーキは美味しいのか

食後は隣のモールWestgateに移動し、Lady Mでお茶をしました。

Lady MはNY発のケーキ屋さんで、ミルクレープが看板商品のお店です。公式HPを見る限りでは、アメリカではNYとカルフォルニア、マサチューセッツにあり、その他の国は香港、台湾、シンガポールで展開している模様。

以前から小洒落たケーキのディスプレイが気にはなっていたのですが、一人で入るには気後れする感じでチャンスを逸していました。なのでケイさんに食後「Lady Mでお茶しない?」なんて聞かれたら二つ返事です。

お店の内装は、とにかく「白い」です。まぶしいくらい白い。それが落ち着かない印象を与えていまして、あまり一人で入る気がしなかったんだと思います。ですが、テーブルが小さくて、二人分のケーキと飲み物を並べるとそれはそれでちょっと窮屈です。というわけで、内装はあまり好きになれません。

ケーキはどれもとても美味しそう。さんざん悩んだ挙句、やはりミルクレープが食べたいとの意見が一致し、パッションフルーツのミルクレープとラズベリー&チョコのミルクレープを注文し、シェアしました。

Lady Mのミルクレープ
Lady Mのミルクレープ

先にラズベリー&チョコをいただいたのですが、一口目から期待通りの味でした。甘味と酸味のバランスがちょうどいいし、クリームがしつこくありません。シンガポールのケーキは甘いだけで美味しくない、と言い続けてしまった私ですが、これはかなり日本人好みのミルクレープだと思いました。続いてパッションフルーツ。こちらはさらに酸味が前に出た味でしたが、これがまた甘いと酸っぱいのコンビにはまります。

しかし、途中で飽きました。。ドトールのミルクレープだったら最後の一口まで名残惜しく食べられるのに、Lady Mのミルクレープは最後の一塊を食べるのがちょっと辛かったです。

たぶん、やはり日本のケーキより甘いんだと思います。大きさも大きめなのかも。スポンジケーキと違って重めのケーキなので、もう二回りくらい小さい方が最後まで楽しめる気がしました。しかも高いんですよね……。お茶とケーキで二人で35ドルとか。ケイさん、曰く、ディンタイフォンより高かったそうです……。

そんなわけでLady M、美味しいのですが、リピートするかは微妙です。どうしてもミルクレープが食べたくなったら持ち帰って、家でちびちび食べた方が美味しく食べられそうです。

そしてジュロンイーストの夜は更ける

そんなわけで、ディンタイフォンとLady Mにトライした夜でした。ジュロンイーストは比較的よく来るものの、こうしたお店に入ることは少ないので、お誘いいただいて大変ありがたかったです。

まだまだ入ったことがないお店は山盛りありますが、これからもレストランに入ることとはあまりないと思うので、違うネタでジュロンイーストを紹介できたらと思っています。

3時間じゃ足りなかった! ジュロンイースト買い物ツアー

3時間じゃ足りなかった! ジュロンイースト買い物ツアー
BIG BOXでの戦利品
BIG BOXでの戦利品

先日、シンガポールでお知り合いになったケイティさんとジュロンイーストに買い物ツアーに行ってまいりました。

ケイティさんはもともとご主人様とご夫婦でこのブログを読んでいただいていた方で、ブログにコメントを頂戴したこともあります。それがある場所で偶然お声がけいただき、直接のお知り合いになりました。初対面からすっかり意気投合して3時間近くも話し込んだ後、私からジュロンイースト買い物ツアーをお誘いさせていただきました。

なんでジュロンイースト&ツアー行程

私がジュロンイースト好きで、唯一「先輩風を吹かせられる」場所だったからというのが第一の理由。そして第二の理由はケイティさんがまだジュロンイーストをご存知なかったことです。加えて、お料理上手なケイティさんはシンガポールのあらゆる食材に果敢にトライされており、一緒にスーパーに行って普段のお買い物事情を垣間見せてもらおうという魂胆がありました。

ツアー行程は、ランチ込みで3時間くらいを考えていたので、一般的なモールのWestgate、Jem、J-Cubeははずし、ジュロンイーストにしかないIMMとBIG BOXを中心に予定を組みました。ご存知の方も多いと思いますが、IMMはシンガポール最大のアウトレットモールですし、BIG BOXには日本の業務スーパーが進出しており、どちらも他の地域にはない特徴あるモールです。

シンガポール最大のアウトレットモールIMM

土日はどこもかしこも混雑するので、平日の10時にジュロンイースト駅で待ち合わせをしました。最初に向かったのは駅から一番離れているIMM。駅からWestgateを抜け、さらに病院を抜けていくJ-Walkという歩道橋を渡って行きます。(以前はJ-CubeとWestgateからシャトルバスが出ていましたが、今年から休止になりました。)

一人だとなんとなく遠く・だるく感じるこのIMMへの道も、駅からマダム二人でしゃべり通しで歩くとあっという間です。そして10時過ぎにIMMに着いたのですが、ホームページには10時開店とあったのに、ほとんどのお店が開いていなくて二人で苦笑しました。一応準備はしているのか、シャッター半開き。。

困ったもののとりあえず3階のダイソーに行ってみたところ、ここは無事開店していました。もともと高めのダイソー株がさらに上昇した瞬間です。

IMMのダイソーはかなり広く、私が知っているダイソーの中ではVivo cityと同じくらいの品ぞろえがあります。他の店舗に無かったものがここでは見つかる、という経験を何度かしており、ダイソーの本気の探し物はここに足を運びます。

が、ケイティさんがお探しの食器洗いタオルは見つかりませんでした。。残念。私は父の日のラッピング用品を購入しました。

ダイソーを出るころにはお店も開き始めており、ケイティさんが事前にチェックしたというお店などを少し見て回りました。しかし相変わらず開店準備中で、店先で追い払われたお店もありました。

最後は1階のジャイアントのハイパーマートへ。ここもかなりの売り場面積を誇るスーパーで、主婦には楽しい場所です。ケイティさんと情報交換しながら、あれこれ家電やら食材やらを見て回るのは大変楽しかったです。

ランチはWestgate&伊勢丹覗き見

IMMに1時間以上いたのか、気づいたらもう11時半。12時近くになると周辺のオフィスから人が集まり、ジュロンイーストのどのモールも食事処は混雑します。

慌てて移動し、Westgateの地下のフードコートで昼食をとることにしました。私は最近お気に入りのサンダーティーライス。ケイティさんはナシレマ初体験。混む直前に入店したので、食べ終わったころには片付けおばちゃんの視線が痛く、食後はゆっくりすることなくすぐに移動しました。

Westgateは伊勢丹がありますが、フードコートのすぐ裏手に地下階の入り口があります。そこから伊勢丹に入り、さらにもう一階降りて伊勢丹スーパーをチラ見しました。ここではケイティさん宅で食べているベトナムの日本米を教えていただきました。生鮮食品は買わなかったものの、私はジョアンで食パンを買いました。

業務スーパーがあるBIG BOX

IMMのジャイアントで時間を使いすぎたせいで、BIG BOX行きは押し気味。なのでフードコートやホールがある3階、家具屋や電気屋など雑多な店舗がある2階はスキップし、1階の業務スーパーがあるハイパーマートのみを訪問しました。

1階は半分以上がこのハイパーマート(大型スーパー)で占められています。業務スーパーはこのハイパーマートの一角に棚を持っているようなイメージです。(→昨年訪問時の記事はこちら「業務スーパーができたジュロンイーストのBIG BOXに行ってきました。」)

切干大根50セント…
切干大根50セント…

昨年3月の開店時、日本人の間でだいぶ話題になった業務スーパーですが、開店後しばらくしたら閑古鳥が鳴き始めました。この日も、業務スーパーを含むハイパーマートのエリア全体が閑散としています。ちょっと悲しくなるくらいです。

そのせいか、業務スーパーの品ぞろえはだんだん悪くなっている印象です。日本の青果を置いていた「めぐみの郷」コーナーがどこなのかわからなくなってました。(もう無いのかな?)私が愛用していた冷凍サケ(4切れで7ドルくらいだった!)もないし、油揚げも見当たりません。全体的に業務スーパーは縮小してるのでしょうか……。

それでも他にはない品ぞろえのこのハイパーマート。少し前に改装したらしく、国別の食品棚が以前より見やすく、明るい雰囲気になっており、業務スーパーエリアに限らず全体的に豊富な品ぞろえが見てるだけで楽しいです。

冒頭の写真が私の戦利品。韓国の梨(1.8ドル)、高野豆腐(2ドル)、鯖缶(2.9ドル)、パーパドチップ(1.7ドル)を買いました。高野豆腐は私が知ってる中でここが一番安いです。また、私の推し菓子パーパドチップスが、以前買っていたスーパーの棚から消えて打ちひしがれていたのが、このハイパーマートで発見できて大喜びしました。業務スーパーブランドの胡麻も買いたかったのですが、なぜか黒ごましかなかったのでまた次回に。

店内の空きっぷりに、撤退しちゃうんじゃないかなんて不吉なことを口にしてしまいましたが、とりあえず無事ケイティさんを案内できてよかったです。

ちなみに現在、UBER(ウーバー)とプロモーションをやっており、BIG BOXまでの片道料金が15ドルディスカウントされるようです。「BIG BOXってどこよ」くらいの方たちを集客するにはいいかもしれません。

BIG BOX&ウーバーのキャンペーン
BIG BOX&ウーバーのキャンペーン

3時間じゃ足りなかったジュロンイースト

BIG BOXでの買い物を済ませてジュロンイースト買い物ツアーはお終いです。気づけば、すでに13時半近く。10時待ち合わせだったので、3時半ほどの行程でした。

今回、駅を挟んで反対側にあるJ-Cubeはもちろん、BIG BOXに行く途中にあるJemを見る時間もありませんでした。かといって体力的にも3時間以上の買い物は疲れるので、ジュロンイーストは一度の訪問で見切れない場所だと改めて思いました。(そんな私はリピーターですが。)

それにしても、シンガポールの食材やその他生活情報を交換しながらの買い物ツアーは本当に楽しかったです。ケイティさん、お付き合いいただいてありがとうございました!

シンガポールのペットショップ、小鳥屋さんと魚屋さんに遭遇した

シンガポールのペットショップ、小鳥屋さんと魚屋さんに遭遇した

シンガポールのペット事情、うちでは何も飼っていないので詳しくはありませんが、犬猫を飼っている話はよく聞きます。犬の散歩はうちの近所でもよく遭遇するし、ドッグランがある公園もあります。

また、軒先で小鳥や魚を飼っているのも見かけます。以前、一軒家が並んだ高級住宅地を歩いていた時、庭にでっかい放し飼いのオウムがガーガーと鳴いているお家があったのには驚きました。また、金魚は風水的にいいらしいとかで、玄関付近の水槽で飼っている中華系のお家があります。住んでいるコンド(マンション)の1階でも以前、ベランダに大きい水槽を設置して金魚を飼っているお宅がありました。

シンガポールのペットショップ

シンガポールのペットショップは、ショッピングモール内でよく見かけます。雰囲気は日本のそれと変わらないという印象です。

ただ、ペット用品が主な店頭商品で、あとは店内で見たのはウサギ、モルモット、亀など、小動物だけ。日本のようにケージに入れられた犬猫を店頭で見たことはありません。

ある品種に特化した猫屋さんは町中で見たことがあるので、モールに入っているようなお店では犬猫は売らないのかなと思っています。

散歩中に遭遇した小鳥屋さんと魚屋さん

そんなわけで、犬猫を販売するお店は知らないのですが、先日散歩中に小鳥屋さんと魚屋さんに遭遇しました。

夫リサと朝の散歩の帰り道、HDB(公団)の庭のような広場から激しく鳥の鳴き声が聞こえてきたのです。緑の多い地域で朝に鳥の合唱を耳にするのは珍しくないのですが、あまりにも一部から集中して声が聞こえてきて不思議に思ったのです。

「あそこからやたら鳥の声がする!」

と、その方向を見上げると広場の草地に鳥かごを出して吊るしている人影が見えました。あぁ、誰か鳥を飼っている人が世話をしているんだ……くらいにその時は思ったのですが、よく見ると鳥かごが1つではありません。

んん?
と二人で疑問に思い、もっとそこに近づいてみたところ、大量の鳥かごが金属のラックに吊るされているではありませんか。

広場の鉄柵につり下げられた鳥かご
広場の鉄柵につり下げられた鳥かご

そしてその向かい側のHDBの軒下では、おじさんたちが10人くらい、プラスチックの椅子を並べて座ってその鳥たちをニコニコと見上げていました。

振り返れば、HDB1階の商店街にBird shopの看板が。シャッターが下りていてまだ開店前だったものの、ちょうど準備のタイミングに遭遇したようでした。

店員さんなのか、卸売り業者なのかわかりませんが、男の人が車から出した布をかぶった鳥かごを次々と広場のラックにかけています。また、HDB通路天井にもすでにたくさんの鳥かごがつり下げられ、小鳥たちがピーチクパーチク大騒ぎしていました。

HDBの通路天井につり下げられた鳥かご
HDBの通路天井につり下げられた鳥かご

鳥には詳しくありませんが、一目見てわかったのは「メジロ」。滑らかな鶯色の体と目の周りの白いフチドリが特徴です。籠の中をあちこちに止まりながら、小鳥らしい高くてかわいらしいさえずりを披露していました。……か、かわいい。。

椅子に座ったおじさんたちと一緒に、しばらく私たちも小鳥たちのさえずりを楽しみました。後で調べたところでは、日本にはメジロのさえずりの愛好家がいるそうで。あのおじさんたち、お客さんには見えなかったので、鳥の声を楽しみに来たんだろうと思います。のどかな光景でした。

そして、そのHDBにあったのは小鳥屋さんだけではありませんでした。すぐ近くには魚屋さんもあったのです。

店内にはみっちり水槽が並べられていてなかなか壮観でした。店内を一往復しつつ横目でちらちら見ただけですが、やはり主力商品は金魚のようでした。やたら大きなランチュウなんかが、悠々と泳いでいました。店頭にはカエルもいたのですが……結構な数が同じ水槽に入れられており、見た目がグロテスク。薄目で見ただけでそそくさとお店を出ました。

魚屋さん
魚屋さん

ペットショップと言えばモールのご綺麗なお店しか知らなかったので、団地の一階にあるローカルなお店を垣間見られたのはなかなか面白い経験でした。

鳥は飼いたいけれど……

ペットの話を時々リサとすることがあります。リサは猫アレルギーらしいですが、動物は嫌いじゃない模様。(義父と義弟さんは大の動物好き。)

犬は? 鳥は? 亀は? なんて話していますが、結局世話するのは私になりそうなので、犬はまず無理。そして、鳥なら……なんて思うのですが、やはり現実的じゃない気がしています。

日本に連れて帰るのが大変なのでシンガポールでは飼えないし、日本でも賃貸暮らしだとペット制限だけでなく、鳥は近所迷惑になりかねないからです。

あぁ、メジロかわいかったなぁ~。。

コーヒーショップでナシレマとカレーの朝食
コーヒーショップでナシレマとカレーの朝食

おまけ。散歩の後のマレー料理の朝食。リサはサンタン(ココナツミルク)が入ったカレー。私はナシレマ。ナシレマが美味しくてやめられないんですが、このハイカロリーなココナツご飯は、運動効果を帳消しにしてしまいます。

多民族国家シンガポールの「ハレの日」

多民族国家シンガポールの「ハレの日」
シンガポールのベサックデー(お釈迦さまのお誕生日、花まつり)
シンガポールのベサックデー(お釈迦さまのお誕生日、花まつり)

多民族国家のシンガポール。おおよそ中華系75%、マレー系15%、インド系7%、残りがその他外国人で構成されています※。実際に生活していても、圧倒的に中華系(華人)が多い国だとは感じますが、地域によってはマレー系やインド系も多く見かけるし、欧米系や日本人が多く住む地域もあります。

私が住む地域は他の地域に比べ、マレー系やインド系が多い印象です。なので、中華、マレー、インドの「ハレの日」を迎える度に、素敵に着飾った地元の人たちを見かけることができます。

今回は最近見かけたシンガポールの「ハレの日」について書きたいと思います。

結婚式

週末の朝、突然けたたましいクラクションの音で目が覚めました。数回鳴った後、一度収まったようなのですが、再びプァープァー! と激しく鳴らされ、夫リサと目を見合わせました。「なんだと思う?」「迷惑駐車かな」なんて言っていたのですが、またしばらくして、今度は声を揃えた数人の若者の雄叫びが聞こえてきました。結局音や声の正体を確認することはなかったのですが、恐らく結婚式だったのでは、とリサと結論づけました。

こちらの中華系の結婚式では、結婚式の当日に友達を引き連れた花婿が、これまた友達と一緒にいる花嫁を家にまで迎えに行きます。そして花婿は花嫁にお金を渡したり、花嫁の友達が花婿に難題を与え、それを解かせるのだそうです。

わが家はシンガポールに来てすぐ、夫リサの同僚の結婚式に招待いただき、式および披露宴に参加する機会をいただきました。(→「結婚式に参列しました」)その朝の儀式の模様は披露宴でスライドショーで垣間見た程度ですが、思い出してみるとあの朝の楽しげなクラクションと若者の雄叫びは、きっと花嫁を迎えに来た花婿の一団だったのだと思われます。

(なお、この花嫁を迎えに行くスタイルがマレー系、インド系が同様かはわかりません。また、この習慣もすべての中華系家族で同じかは未確認です。)

また、週末の夜、リサと夜の散歩を楽しんでいた時、マレー系の結婚式(披露宴)を見かけたことがあります。シンガポールのHDB(公団)には、建物の一階もしくは隣接した土地などに催事スペースが設けられています。地域のイベントはもちろん、冠婚葬祭もここで行われます。黄色い幌がかかっているとお葬式だなと思いますし、椅子に白い布がかかっていると結婚式だろうと思っています。

中華系の披露宴らしきものは何度か見かけたことがあるのですが、この日は初めてマレー系の結婚式を見かけたのでした。これが幻想的で、とても素敵だったので目に焼き付いています。

HDBの一階の広めのスペースが会場。参加者は全員床に座って食事をしています。女性たちは、金色などを使ったいつもよりきらびやかなヒジャブとドレスを身に着けていました。照明ぼんぼりのような薄暗い明かりだけ。子どもたちは叫んで辺りを走り回っていましたが、会場の大人たちは静かに語り合っていました。

遠目に見るだけでしたが、あのHDBの無機質なコンクリの建物が一転、どこか違う国に迷い込んだかのようなとてもエキゾチックな雰囲気に変わっていました。それぞれの文化や習慣を重んじた儀式というのは美しいものだと思いました。

ベサックデー(お釈迦さまのお誕生日)

5月10日はベサックデー(お釈迦さまのお誕生日)で祝日でした。(べサックデーはカレンダーにより毎年変わります。)この日前後、シンガポールのあちこちでこのお祝いの儀式が執り行われていました。

広場に張られたテントの中にお釈迦さまが飾られ、信者の方たちがお祈りに訪れたり、お坊さんを呼んでお経を読んでもらったりしてお祝いしていました。参拝客に特に決まった服装はありませんが、こちらの仏教の祭壇は派手なので、やぐらが立った周辺は華やかかつ賑やかな雰囲気になります。

地元の中華系&インド系の知り合いの方に「日本にもベサックデーあるの?」と聞かれましたが、「あるけどあまり知られてないかも」と答えました。

私が生まれ育った地域ではこのべサックデーにあたる「花まつり」を祝う習慣があり、子供のころは近所のお寺に集まって映画を見たり、お菓子をもらったりするイベントがありました。その後子どもの数が減ったためにこのイベントは辞めてしまったそうですが、まだ托鉢(寄付をいただく)は行われているそうです。

一方、夫リサはお釈迦さまの誕生日がいつかも知らないし、「花まつり」という名前も当然知りませんでした。

タミル・ニューイヤー

4月半ばにタミル・ニューイヤーというものがあります。「Puthandu」とも呼ばれているそうです。シンガポールのインド系は南インドのタミル人の移民が多いのですが、そのタミルの人たちが新年を迎える日だそうです。祝日ではありませんが、シンガポールのカレンダーには「タミル・ニューイヤー」と掲載されています。

ヒンドゥー教のお正月は10~11月ごろのディーパバリ(祝日)だと思っていたのですが、どうやら「新年」はこのタミル・ニューイヤーだったようです。(→参照:NLB「DEEPAVALI AND TAMIL NEW YEAR」)

そんなタミル・ニューイヤーですが、ご馳走を用意し、親戚を訪ね、お寺にお参りに行ったりするそうです。(→ST紙「Holiday adds to joy of Tamil New Year」)恐らくシンガポール全体ではそれほど目立った行事ではなく、私も当日の模様は知らなかったのですが、地域によってはお祭りを開催しており、私たちもそのイベントは目にするチャンスがありました。

お祭りと言っても儀式的なものではなく、タミル系の人たちが集まって、食事や歌やショーを楽しむ集まりです。大人も子どもも、いつもよりきらびやかな民族衣装を身に着けていました。男性はぴっしっと襟が立ったちょっと長めのコートををはおり、女性は鮮やかな原色と金色を組み合わせたサリーを着ています。そして女性は自慢の艶のある長い髪を三つ編みにして、ジャスミンの花のつぼみを飾り付けています。

舞台では大人のカラオケのような歌や、子どもたちのグループ・ダンス、若い女性の踊りなどを披露していました。テレビでインドチャンネルをつければいつでもボリウッド音楽&ダンスは見られるのですが、ボリウッドとは違うリズムの音楽、ダンスだったように思います。それが南インドのものなのかはわかりませんでしたが。

舞台で踊る子どもたちの誇らしげな顔も、舞台の前で立って踊りだす子どもたちもどちらも大変かわいい。そして当たり前といえば当たり前なんですが、民族衣装ってやっぱりその民族の人たちが一番似合います。女性の色とりどりの衣装は見ているだけで楽しくなりました。

まとめ

ごく最近、自分が見たものだけを書きましたが、もちろん「ハレの日」は一年中あります。来月末にはムスリムの断食明け、ハリラヤが控えています。

日本と異なるのは、多民族国家だからこそ、こうして一年中どこかで違う民族のお祝いがあることです。そしてこれらの文化が小さな国で共存していて、お互いの文化を尊重していると感じられるのが、シンガポールのいいところかなと思います。

※Wikipedia: Demographics of Singaporeより(2014年時点)
https://en.wikipedia.org/wiki/Demographics_of_Singapore

Singapore is a multiracial and multicultural country with ethnic Chinese (76.2% of the citizen population), indigenous Malays (15.0%), and ethnic Indians (7.4%) making up the majority of the population.

シンガポールの水道光熱費(高めのわが家とその原因推測)

シンガポールの水道光熱費(高めのわが家とその原因推測)

シンガポールの水道光熱費、日本よりやや安いという印象を受けています。日本では極小2DK暮らしでかつ私がフルタイムで働いていたにも関わらず、シンガポールの2LDK生活かつ私がパート勤務の現在とで料金が同じくらいです。日本は季節による変動もあるので、ざっくりした感覚にはなりますが。

しかし高めのわが家

そんなわけで、日星比較をすればシンガポールの水道光熱費は安めなのですが、実はシンガポール国内でみるとわが家の公共料金は高めです。

シンガポールの公共料金の請求書には、近隣世帯の平均および国平均と、自宅の消費量を比較したグラフが印刷されています。それを見ると、わが家の消費量は平均に近かったり、時には平均を超えたりします。

シンガポールの水道光熱費の請求書には平均との比較グラフが載ってます
シンガポールの水道光熱費の請求書には平均との比較グラフが載ってます

3世代同居が一般的なシンガポール。1家族6人前後が同居しているのが珍しくないこの国で、中年夫婦二人暮らしの世帯が平均に近づくというのは……かなりの消費量ではないでしょうか。毎月請求書が来るたびに、夫リサに思わず謝ってしまう事象であります。

ちなみに、請求額は毎月150ドル前後です。これまでの最高請求額は225.21ドル。生活を始めて2ヶ月半の頃です。この頃はまだ日々の生活様式を試行錯誤しており、部屋で一日中除湿機をかけたりなど無駄が多い生活でした。最低額は先月4月の98.78ドル。私が10日日本に帰国したり、リサが出張がちだったためです。

原因

1年半ほどの生活で、ずっとこの原因がわかりませんでした。ただ、周囲の話を聞いているうちになんとなくわかってきた気がします。おそらく冷房がメインで、その他が家事関連。特に家事の頻度に比例しているように思うようになりました。書き出してみると当たり前すぎる結果なんですが、「無駄でもないかも」と思えるようになったのでよしとします。

冷房

私がオフの日は、平日昼間でもリビングで冷房をつけています。また、雨季は我慢できるのですが、気温が上昇した乾季の今、夜は冷房無しで眠れないため、つけっぱなしで寝ています。

ご家庭によっては冷房より風通しを重視し、窓をあけてシーリングファンを回すことで冷房をつけないおうちもあるようです。しかし私は暑さにかなり弱い方だし、洗濯物を室内干ししていて湿度が高いので許してほしい事項です。

熱を使うもの

変圧器を通したのもので、かつかなり熱を使うものを2つ使っています。ドライヤーと布団乾燥機です。

ドライヤーは日本から持ってきたものをずっと使っています。来たときすぐにこちらの電圧のものを買っても良かったかな、と時々後悔しています。

布団乾燥機はシンガポールでは売っていない代物なので、日本から持ってきたものです。湿度が高く突然の雨も降るシンガポールでは布団や枕の外干しがしづらく、週1回布団乾燥機をかけることでダニ防止・除湿対策にしています。

家事関連

周囲に話を聞いていると、家事の頻度はそれぞれで、やはり頻度が低いご家庭は水道光熱費が安いようです。

たとえば掃除。掃除は週1回だけで、かつ外注しているお宅は電気水道代が安いようです。こちらでは吸塵に掃除機を使わず、ほうきとチリトリでゴミを集めるだけの掃除も多く、そうなると掃除機の電気代がかかりません。また、モップがけや、台所・バスルームなど水回りの掃除も、頻度が低ければ当然水道代がかからないでしょう。

あと、洗濯機。わが家でバスタオルは一人一枚で毎日洗濯する派なので、洗濯機は毎日まわしています。加えて寝具のまくらカバー&タオル、シーツ、掛け布団カバーを、日を変えてそれぞれ週1回洗うため、1日2回まわす日が週3回くらい。お子さんがいるご家庭に比べればずっと少ないと思いますが、洗濯が週1,2回だけのご家庭もあるようなのでそれに比べれば多いかもしれません。

最後は調理周り。3,4月はリサの出張が多かったため、私が料理をさぼりました。料理をさぼることによる水道光熱費のインパクトは小さくないようで、電気、ガス、水道ともに下がりました。外食中心であまり調理をしないご家庭ではやはり低くてすむようです。

おまけ:トイレ

これは書こうか迷ったのですが……うちのトイレは水の流れが悪く、一度では流れません。なので二度流しすることがよくあります。入居前に「流れが悪いから」とタンクを替えてくれたようなのですが、トイレ自体の問題ではなく下水側の配管の問題のように見えます。ほんと、水の無駄……。

まとめ

なんの新しい発見もオチもない話で恐縮です。地域によって値段が違うという噂を聞いたのですが、その真偽は不明だし(むしろ疑わしい)、人の話を聞いてわが家と比べる限りでは、上記のような差が光熱費の差というのが結論です。

掃除は掃除機を使わず、さらに頻度を下げ、その他洗濯と調理も回数を減らせば減りそうです。ただ、高いと言っても払えないくらい高いとは思っていませんし、上記の家事に極端な無駄があるとも思っていません。家事の頻度はご家庭それぞれでしょうし、私が適切と思う家事の頻度と料金のバランスがひどく崩れてはいないと思えたので、その結果の請求額には納得することにしました。

ちなみに7月から水道料金が値上がりします。すでにニュースで報道され、先日届いた請求書にもそのお知らせが入っていました。(同じ文面が英語、マンダリン、マレー語、タミル語で入っていました。大事なことは4ヶ国語で伝える! さすが。)個人的には電気料金は高いものの、水道とガスはそれほどでもないので、インパクトは大きくないと捉えています。

(9/8追記)光熱費の使用量は隔月で見込み請求されます

コメント欄でyukkoさんに教えていただいたシンガポールの光熱費の仕組みについて追記いたします。シンガポールの電気・水道・ガスの検針は2か月に1回で、検針しない月は見積もり使用量での請求になるとのことです。見積もりになってしまった月の請求額を正確にしたい場合は、自分でメーターを見て報告する必要があるそうです。

請求書を確認したところ、確かに使用量のグラフに「* Estimated month」の記載がありました。

使用量のグラフに「Estimated month」の記載があります
使用量のグラフに「Estimated month」の記載があります

さらに、裏面には自分でメーターを見て報告する方法についての注意書きもありました。報告の方法はSP Serviceの専用アプリやホームページからできます。さらに、Whats appでメーターの写真を送るのもOKだそうです。シンガポールらしい手軽さです……。

使用量のグラフに「Estimated month」の記載があります
「Meter Reading」ではメーターの報告方法が記載されてます

今まで気にしてませんでしたが、明らかに使ってない月は報告してもよいかもと思いました。ただ、うちは共用廊下にあるメーターの前に他の住人が駐輪していて、その自転車をどけないと確認できないんですよね……。ってか見積もり請求って……毎月検針して欲しいです……。

yukkoさん、教えていただきましてありがとうございました!

シンガポールで郊外に住むメリット・デメリット

シンガポールで郊外に住むメリット・デメリット

わが家はシンガポール郊外に住んでいます。

シンガポールは国土が東京23区と同じくらいの大きさですから、郊外と言っても東京都下とは違うのでは? と思われるかもしれません。距離を比較するだけなら確かにそうなのですが、交通事情が違います。シンガポールには特急電車がなく、すべて各駅停車。さらに、電車は絶賛追加建築中ですが、まだまだ未整備な地域や行きづらい土地があるのです。

そんなわけで、私の通勤時間は往復2時間半です。おまけに早朝に出ても電車は座れません。もっと言うと、会社周辺の道路事情がすこぶる悪く、車に何度も怖い目にあわされてうんざりしています。バスでは列に割り込まれてイライラしたり、通勤が辛くて今の会社を辞めようと思ったことが本気で何度もありました。実際に今よりマシな地域の仕事に応募したこともありました。

郊外に住むデメリットはこの通勤だけでなく、プライベートでも同じです。東京で郊外在住だと車保有者も多いと思いますが、シンガポールの車はべらぼーに高いため、期間限定の外国人が自腹で持つことはあまりないと思います。タクシーは安価ですが、わが家の経済観念では足代わりに使うことはありません。

そうなれば、プライベートでも中心部から足が遠のきます。特に夜は可能な限り行きません。面白そうなセミナーやイベントなども、平日の夜に中心部で催される場合は、時間を理由に参加しません。飲み会や食事会もできるだけ避けたいです。(幸い、私も夫リサもそういう付き合いは滅多にありませんが。)

通勤が辛い、プライベートでは地元に引きこもり。これが今の郊外暮らしのデメリットかなと思っています。

一方、メリットもあります。

まず、家賃が安いです。もちろん郊外でも物件によって値段が異なるのは当然ですが、中心部と全然相場が違います。家賃自腹のわが家は、これが現在の場所を選んだ一番大きな理由です。

そして、あまりお金を使わなくてすみます。これはデメリットがメリットに転じるケースですが、中心部まで遊びに行くのが億劫だし、食品以外の買い物に行くこともあまりないので、物欲もわきづらいです。

最後に、日本人が少ないこと。うちの近所は日本人がかなり少ない地域だと思います。ごくまれに、コンド(マンション)のイベントで日本人らしき人をみかける程度で、普段の生活で触れ合うことがまずありません。コミュニティセンターの英語クラスでも、年明けから参加している地元のサークルでも、日本人は私一人です。

英語を話さざるを得ない環境はありがたいし、地元の生活にどっぷり浸ることで、シンガポールを知ることができるだけでなく、日本を客観的に見る視点が養われた気がします。今、自分がマイノリティであるという意識も、海外暮らしをしている以上、貴重な経験だと思っています。

……なんだか前半のデメリットが愚痴だらけでボリュームがありますが、天秤にかければ良くも悪くもないと思います。家賃やリサの通勤事情で今の場所に住むことはやむを得なかったのですが、特に地元の人たちと触れ合っているときは、この場所に住んでいて良かったと思えます。

ただ、通勤だけは本当に辛いので、本帰国後は住む場所や職場の場所に妥協したくないと強く思っているのでした。

「Former Ford Factory(旧フォード工場)」→「Surviving the Japanese Occupation(日本の占領を生き延びる)」に行ってきました

「Former Ford Factory(旧フォード工場)」→「Surviving the Japanese Occupation(日本の占領を生き延びる)」に行ってきました
「Former Ford Factory」のままの門
「Former Ford Factory」のままの門

先週末、シンガポールでは5月1日がレイバーデイでお休みだったため、3連休でした。小旅行を楽しんだご家庭もあったかもしれませんが、わが家は夫リサが度重なる出張でヘトヘトでして、家でまったり過ごした3連休でした。

ただ、3連休ずっと家にいるとさすがに気分が凹むので、ちょっとお出かけしました。去年行ったら閉館中で入れなかった「旧フォード工場記念館」をリベンジしたのです。

※昨年、リノベーションで閉まっていたときの模様はこちら
ご注意!「旧フォード工場記念館」は2017年まで閉鎖中

シンガポールの戦争記念施設の一つ「旧フォード工場記念館」とは

ブキティマ地区にある元フォードの工場で、第二次大戦中の1942年2月15日、シンガポールを植民地支配していたイギリス軍が日本軍に降伏した場所です。日英の司令官である山下奉文中将とアーサー・パーシバル中将が降伏交渉を行い、正式にイギリス軍が日本軍に降伏をした舞台となりました。

建物の外観(奥に見える高い建物はコンド)
建物の外観(奥に見える高い建物はコンド)

工場として1941年10月に建築されたものの、その翌年には日本軍の手に落ち、陥落後は日本軍の軍本部がしばらくおかれていたそうです。そして戦後1947年には操業を再開し、1980年まで稼働していたそうです。

その後2006年に、シンガポールの戦争記念館として再びオープンして現在に至ります。

Wiki: Old Ford Motor Factory
https://en.wikipedia.org/wiki/Old_Ford_Motor_Factory

「旧フォード工場記念館」は「日本の占領を生き延びる」に名称が変わりました

在住者の人はよくご存知かと思いますが、この旧フォード工場は今年の2月に名称が変更になりました。新しい名前は「Surviving the Japanese Occupation」。直訳すれば「日本の占領を生き延びる」。……もっとすっきりした和訳名称があるかは見つけられず、不明です。

シンガポールで2月15日は、「トータルディフェンスデー」という名前がついています(祝日ではありません)。前述の通り、日本軍によりシンガポールが陥落した日です。当日は警報のテストが行われ、国内のあちこちでサイレンが鳴り響きます。この日はTVを見ているとサイレンを鳴らす旨のテロップが流れ、近所のHDB付近から鋭いサイレンの音が聞こえてきました。

そしてリノベーション後の再オープンはこの「トータルディフェンスデー」にあわせられたのですが、名称についてひと悶着ありました。

「Former Ford Factory(旧フォード工場)」が「Syonan Gallery(昭南ギャラリー)」に変わると発表されたのです。「昭南(しょうなん)」というのは日本軍が占領中にシンガポールにつけた「昭南島」という名称にちなむものです。この名称が、苦しかった日本占領時代を思い起こさせるといった反発を国民から招き、もめた挙句、名前が「Surviving the Japanese Occupation(日本の占領を生き延びる)」になったという騒ぎがありました。

“Syonan Gallery” renamed; Minister Yaacob Ibrahim apologises for pain that name caused
http://www.straitstimes.com/singapore/syonan-gallery-renamed-minister-yaacob-ibrahim-apologises-for-pain-that-name-caused

2月15日一日だけでもなんとなく肩身が狭いのに、この話題が尾を引いている間はずっと、シンガポールで日本人でいることが居心地が悪かったです……。そういった違和感を持つことだけでも大事なのかもしれませんが。

展示の感想

なにはともあれ、ようやく足を運んできました。

「Former Ford Factory」のままの看板
「Former Ford Factory」のままの看板

看板類は「Former Ford Factory」のままです。確か、一度昭南ギャラリーと貼ったものを直して戻したんだったと思います。

館内は、リノベーションしたとあって、綺麗で整っていました。

展示は、エントランスにあるこの場所近辺の空撮の展示から始まります。その後、時系列に沿って「シンガポールの陥落」「占領時代」「戦後」の3つにエリアを進むことになります。

「シンガポールの陥落」は山下奉文中将とアーサー・パーシバル中将の降伏交渉が行われたテーブルの再現がメインの展示です。ガラスで囲われた薄暗いエリアに設置されていて、臨場感がありました。

「占領時代」のエリアは、日本軍の占領によって粛清が行われたり、経済的に混乱する模様が展示されていました。シンガポールの陥落が日本とイギリスの戦争であったように感じたのですが、ここにきて一般市民の生活が戦争に巻き込まれその苦しみが伝わってきます。

「戦後」は、日本が戦争に負け、イギリス軍が戻ってきたものの、マレー半島の人たちの中に独立意識が高まってきた模様が描かれていました。

島内のその他の戦争記念碑
島内のその他の戦争記念碑

それぞれのエリアにそこそこのボリュームがあり、じっくり見れば相当な時間がかかりそうです。それだけ充実しているということです。そしてありがたいのが、英語がわりと平易という点。分からない単語はしばしば出てきますが、ゆっくり読めば私でもそれなりに理解できました。

全体的に、いい意味で淡々としていたという印象を受けました。私は、ここ以外の日本占領を扱った海外の戦争記念館には行ったことがないので比較はできないのですが、感情的ではないという点に安心感を覚えました。もちろん、日本の占領時代が過酷だったという展示しているわけで、日本人として考えさせられる内容ではあるのですが、冷静にその史実を受け止めることができた気がします。

在住者の方はぜひ一度ご訪問ください

前回来た際(ご注意!「旧フォード工場記念館」は2017年まで閉鎖中)にも書きましたが、ここはアクセスがよろしくありません。さらに周囲に何もないので、余ほど関心が強くない限り、観光で来るには厳しいところです。逆に、だからこそ在住者の方は住んでいるうちにぜひ一度足を運んでみてはと思います。

詳細は公式HPをご覧ください。
http://www.nas.gov.sg/formerfordfactory/

入館料は3ドルでした。また、英語の館内ガイドつきツアーは、本日時点で下記のようにHPに記載されていました。

  • Monday to Friday:2.30pm
  • Saturday:11am & 3.30pm
  • Sunday:2.30pm & 3.30pm

私は参加したかったのですが、リサが「そんな針の筵に……」と嫌がったのでわざと時間をずらして行きました。ところが私たちが入館した時、館内は少し前に始まったツアーのガイドさんの声が朗々と響き渡っていて、聞くつもりがないならちょっとうるさいかもしれません。

あと、シンガポールのお決まりかもしれませんが、空調の効きすぎでかなり冷えます。私は腰に巻いてたパーカーを、腹巻のようにお腹にあてるように巻きなおしました。防寒対策はしっかりしていってください。

私が好きなシンガポールのコーヒーショップの条件

私が好きなシンガポールのコーヒーショップの条件
コーヒーショップでナシレマ朝食
コーヒーショップでナシレマ朝食

週末の朝、運動のために夫リサと少し遠くの公園まで歩き、帰りに近所のコーヒーショップで朝食をとるのがささやかな幸せです。先週末、今週末と2週連続この「朝コーヒーショップ」を楽しみました。

以前「ホーカー(屋台)飯、食べてますか?」で書きましたが、シンガポールでコーヒーショップとはカフェのことではなく、ストール(屋台)が数軒連なった食事処のことを指します。昼夜問わず地元の人たちが出入りし、食事をとったり、お茶を楽しんだりしている場所です。

今朝はいつもとは違うコーヒーショップに行こうとリサと話していたのですが、目星をつけていた場所に帰りに寄ったところ、あまり雰囲気が気に入りませんでした。さらにもう一か所、帰り道に別のコーヒーショップがあったので寄ったところ、こちらも気が進みませんでした。結局、先週も行ったいつものお気に入りのお店に入りました。

そんなコーヒーショップ巡りをして気づいたことがあります。私たちにとって、好きなコーヒーショップの条件があるということです。

まずは規模。コーヒーショップも規模がそれぞれで、いくつものブロックがつらなった大規模なコーヒーショップがある一方、5,6軒のお店がある中規模なところや、3,4軒の小規模なところもあります。中~小規模の差はあまりないといえば無いのですが、食事をするスペース(テーブルの数)で若干規模感の違いが見られます。

私たちが好きなのは小規模なところ。お店の数が少ないのでメニューが限られているのは寂しいですが、雰囲気がとてもアットホームなのがいいです。

次は風通し。風が通らないような作りの場所は、当然空気がこもります。すぐそこで調理しているので、余計に暑く感じられます。日よけや突然の雨のために全体的に大きく幌がかかっているようなところは、空気の流れが悪くなりがちです。

最後は立地。表通りに面していたり、アクセスがいいところ、スーパーやウェットマーケット(市場)があって買い物も便利な場所は当然混んでいます。一方、団地の隙間にひっそり埋まっていて、本当に近所の人しか来ないだろう、と思われるコーヒーショップは混み具合が適度。席探しで困ったことはありません。

以上3つの条件を満たしているのが、今朝も朝食をとった近所の小規模なコーヒーショップでした。逆に気に入らなかった2か所のコーヒーショップは、混んでいて騒がしく、空気がこもって暑かったのです。

メニューが限られているのでり頻繁に通うと食事に飽きてしまいそうですが、月に2,3回だったらリピートできる気がしています。

あとは小規模だと、潰れるリスクがあります。実は最近、一番近いコーヒーショップが潰れました。これまた団地の隙間にひっそりある良い雰囲気の小規模コーヒーショップだったのですが、気づいたら営業を止めていたのです。リサが週末、ここでコピ(コーヒー)買ってコンド(マンション)の共有スペースで飲むのが気に入っていたらしく、大変ショックをうけておりました。

ホーカー飯OKという在住者の方は、ぜひ近所にお気に入りのコーヒーショップを探してみてはと思います。

ヘルシーなお茶漬けホーカー飯「Thunder Tea Rice(擂茶饭)」初体験

ヘルシーなお茶漬けホーカー飯「Thunder Tea Rice(擂茶饭)」初体験

お気に入りのホーカー(屋台)飯はいろいろあるのですが、気に入ったものをリピートしがちで、ここ最近、食べたことないものに挑戦することはありませんでした。
(→ホーカー飯についての雑感はこちら「ホーカー(屋台)飯、食べてますか?」)

が、食べたことないから知らないのではなく、本当に知らなかったのが今回初めて食べた「Thunder Tea Rice(擂茶饭)」です。検索すれば日本人のレビューがわんさか出てくるので、なんで今まで見たことなかったのかが不思議なくらいです。

一体どんなホーカー飯かと言いますと、刻まれた具がたくさんのったご飯にやたらハーバルなお茶(スープ)をかけて食べるものです。(お茶はかけずに別々に食べてもいいらしい。)

Thunder Tea Rice(擂茶饭)
Thunder Tea Rice(擂茶饭)

とりあえず見た目がすごい。お茶がまるで濃い抹茶のように底が見えない深い色です。そして、丼の方もご飯が見えないくらい具がたんまり盛られています。この見た目にそそられるかと聞かれたら、ご飯は美味しそうですが、スープがちょっと構えてしまう色をしてると思います。

この緑の正体は主にミントとバジル、パクチー。一口、くちに含めば、これらのハーブの香りが一気に口に広がります。ただ、若干のしょっぱさとそれ以外の風味も感じられ、単にスースーするだけの青臭いスープではないのです。

ご飯の上にある具は、これまた緑の物が中心。小魚、豆、豆腐がたんぱく源になっていますが、しつこくなくて、全体的に非常にあっさりしています。

Thunder Tea Rice(擂茶饭)の具材説明
Thunder Tea Rice(擂茶饭)の具材説明

とにかく、油っぽさがまったくない料理で、食べた後のスッキリ感がその他のホーカー飯と一線を画しています。驚いたのが、まったくアツアツの状態ではなかったにも関わらず、食べた後に滝のような汗をかきました。私はもともとショウガなど発汗作用がある食べ物によく反応する体質なんですが、ハーブのどれかが私の体に作用したようです。すごいデトックス感。

正直、ミント味のお茶漬けには最後まで違和感があったし、具がもっとクランチーかと思いきや、どれもぐずぐずしていたので、手放しで「美味しい!」とは思えませんでした。しかし、なんだか体によさそうなのは止まらない汗から感じました。私は、健康的なホーカー飯はヨンタオフー一択だと思っていたのですが、胃腸が弱ったときはサンダーティーライスだな! と思いました。

また別のお店で食べてみたいと思いました!

ちなみに「擂茶」は中国語で「Lei cha」と読み、「Lei」は粉砕するという意味があるそうです(※Wiki: Lei cha参照)。具材をすりつぶした茶(スープ)というわけです。「擂」には「雷(Thunder)」という意味もあるので、「Thunder Tea Rice(擂茶饭)」と呼ばれているそうです。