早朝から電車は混雑。シンガポール在住者の朝が早すぎる謎

   

MRT(電車)のマナーポスター

MRT(電車)のマナーポスター

シンガポールで働き始めたころに疑問に思い、今も不思議なのがシンガポールの朝が早すぎる件です。

日の出前のまだ夜中のような暗い時間帯でも、外に出ればどこかに向かう人たちがわらわらと現れます。わが家のお向かいさんは6時過ぎに家を出ます。右隣りの子どもたちは7時過ぎに登校。

今回は早朝から混雑するシンガポールの通勤電車の模様を書きたいと思います。

シンガポールの通勤電車は混んでいる

こちらに来てから何度か「シンガポールで働くと東京の満員電車に耐えられなくなりそう」なんて意見を耳にしましたが、私は次のように思っています。

シンガポールの通勤電車も、東京に負けないくらい混んでます。

車通勤や会社の近くにお住まいの方はご存知ないかもしれませんが、ラッシュアワーの郊外から中心部に向かう電車はかなり混雑します。まず、ホームについてすぐには電車に乗れません。電車が混みすぎてて、何台か見送らないと乗車できないのです。

もちろん、乗ってからもすし詰め状態で、不快度は東京の満員電車のそれとそれほど変わらないというのが個人的な感想です。ただ、東京のひどい電車は、圧死するんじゃないかというくらい詰められますが、シンガポールは奥まで詰めてくれない人たちがいるおかげで(?)若干余裕がある気はします。

夫リサも私もこの状況に辟易しており、ピークタイムに電車に乗ることはありません。

そして早朝から混んでいる

ここからが本題。私が驚いているのが、かなり朝早くからこの混雑が始まるということです。

私は4~5時台に起きて5時台に家を出ます。電車に乗っているのは5~6時台になるわけですが、もう混んでるんです。

東京も、地下鉄の東西線のような混雑路線は6時台から混んでますが、私が知る限りでその他の路線の5~6時台の混雑はそれほどでもなく、6時台前半までは座れたりもします。

それが、ここシンガポール、この時間からがっつり人が乗ってます。日本の国土交通省の混雑率で表現するなら、150~180%でしょうか。東京の満員電車が世界最悪だと思い込んでた私は、この光景にカルチャーショックを受けました。

こんな朝早くから、一体誰なのか。乗客の内訳

こんな朝早くから乗る人は特定の人たちだと思うかもしれませんが、見た目は人種・民族・老若男女問わず、と言ったところです。強いて言えば、小さい子供はいません。

普通の会社員

昼間にシティ(中心部)を颯爽と闊歩してそうな若い男女から、中高年のおじさん・おばさんまで、普通の勤め人と思われる方たちがいます。

肉体労働者のお兄さんたち

肉体労働者の皆さん。インド・バングラディッシュ系が目立ちますが、中華系の出稼ぎワーカーもいるそうです(TVで見ました)。彼らは主にドミトリー(寮)で集団生活をしているので、おそらくそういうドミトリーが多い地域の駅からたくさん乗ってくると思われます。

先日電車の先頭車両に乗ったところ、座席が無い広めのスペースで彼らが集団で体育座りで寝てました。胡坐かいて瞑想してるような人もいました。早朝で眠いし、疲れているのは察しますが、立っている人のスペースが減るので電車の床に座るのはマナー違反でっせ。

学生

小学生はあまり見かけません。主に中高生あたりの学生です。学校が休みの時期は明らかに電車が空きます。彼らの長期休みがある6月と11月後半~12月の通勤は、混雑が少し緩和されて楽だったりします。

おじいちゃん、おばあちゃん

平日昼間の1割増しくらいお年寄りが多い気がします。こんなこと言ったら怒られますが、お年寄りの割合が多いと、席が空いても座れる確率が低くなります。おじいちゃん、おばあちゃん、早朝から電車に乗ってどこに向かうんでしょうか……。

その他

妙にスポーティーな格好をした人とか、スーパーに行くの? といった身なりのおばちゃんなど、見た目では早朝からどこに何しに行くのか不明な人たちもいます。

彼らが早朝電車に乗る理由について、周囲と私の想像

なぜこのような人たちが朝早いのか、以下は周囲と私の想像です。

時差出勤者

シンガポールでは2013年より電車混雑緩和のため、早朝に中心部の駅(指定の18駅)で降車する人たちに交通費無料という取り組みをしています。それが功を奏して7%の乗客がピークタイムからより早い時間に通勤時間を変えたとのことです。その影響で朝から混むようになった可能性があります。

“Free early morning MRT rides in city area extended to 2017” - Straits Times
The scheme, started by the Land Transport Authority in 2013, has seen a sustained 7 per cent of commuters shifting travel from peak hours, Minister of State for Transport Josephine Teo said on Thursday (June 23).

日本だと会社から通勤交通費が出る人が多いと思いますが、シンガポールは自己負担のケースが多いです。交通費が支給される場合は日本と異なり、課税対象になります。なので無料のインパクトはそこそこあるのです。

また、この取り組み、上記のStraits Times記事をご覧いただければわかるのですが、2016年までの予定を2017年6月末まで延長して現在に至ります。7月以降、もし継続しなかった場合、朝の風景に変化があるのかが気になります。

朝シフト勤務の人たち

シフト勤務で早朝勤務の方は朝早くに出勤します。これは日本も同じですよね。時々制服姿で移動しているのを見かける看護師さんなんかは、かなり朝が早いそうです。そして肉体労働者のお兄さんたちも朝シフト勤務ではと思います。逆に夜遅く働いている人たちもいますから。

工場勤務の方々

知り合いのメーカー勤務の人曰く、工場勤務者とオフィスワーカーで定時が異なるそうです。工場勤務者は8時~17時。住んでいる場所によっては少し早く家を出る必要がありそうな時間です。

学校関係者および学生

シンガポールの公立学校は朝が早く、7時半くらいから始まるそうです。先生も生徒もそれより早く学校に着く必要があるわけで、遠方の人は6時台に移動している可能性があります。小学生はスクールバスでの登校があり、そのため公共交通機関であまり見かけないようです。

運動に出かけるお年寄り

これ、私は懐疑的なのですが(笑)、お年寄りが朝から運動のために電車で移動しているという意見がありました。シンガポールでは中高年を中心に、朝運動している人たちが非常に多いです。HDB(公団)のちょっとした広場から、大規模な公園まで、主に太極拳を楽しむ集団をあちこちで見かけます。

私はラジオ体操みたいな風景なので、地元の人が近所で運動していると思っているのですが、わざわざ電車に乗って移動する人たちがいるのでしょうか……。ボタニック・ガーデンとかならその価値はありそうですが……。

早朝でも座れないのは辛いが、ピーク時の混雑緩和は大事

シンガポールの電車が早朝から混む理由について、なにか調査結果でも見つけられたら面白かったのですが、結局想像の域を出ませんでした。

ただ、早朝乗車で一部が交通費無料になる効果が7%あったというこの数字は、小さくないと思います。この施策が7月以降も継続するのか、もし終了した場合は朝の風景がどのように変わるのか、個人的には非常に注目しています。

時差出勤しても座れないのは辛いですが、ピーク時の、あのホームで電車を見送る風景が無くなるのであれば、早朝から多少電車が混むのもやむを得ないかもしれません。

※ちなみに、今回は電車の混雑を取り上げましたが、シンガポール人の知人が「電車は混むので乗らない。できるだけバスで移動する」と言ってました。実際、バスは電車ほど混んでいません。私は職場が遠すぎてバスだけの移動は現実的ではありませんが、お近くの方でバスのみで通勤されている方も多いと思います。

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