シンガポールでの不動産探しから契約まで

   

シンガポールで住む部屋が無事決まり、契約が完了して引越ししました。ざっくりですが、我が家の部屋探しから契約までを記録に残しておきたいと思います。ちなみに部屋を決めるまでの詳細は9/28の「不動産探し(Home search)」で書いてるのでそちらご覧ください。

<プロセス>
0. 情報収集
1. エージェント探し
2. Viewing(内見)
3. Letter of Intent(LOI、要望書)+手付金支払い
4. Tenancy Agreement(TA、本契約)
5. 鍵の引き渡しとInventory List(備品一覧)のチェック
6. Deposit支払い
7. 関連書類の受け取り
8. 保証期間中の修理依頼
9. 仲介手数料支払い

<我が家のスケジュール>
(下見旅行:Viewing(1日))
1週目:Viewing(2日間)
2週目:家賃交渉
3週目:LOI→TA→鍵の引き渡し(電気ガス水道手配も)
4週目:引越し
5週目以降:書類の受け取り、仲介手数料支払い、修理


0. 情報収集

シンガポールに住む日本人は3万人もいるので、検索をかければあらゆる情報が日本語で手に入ります。変化が早いシンガポールではあっという間に情報が古くなりますが、それでもネットの情報はいろいろ参考になりました。また、不動産探しでは、当然のことながら住むエリア、予算、設備の希望を決めておく必要があります。それらも事前の情報収集が現地に来てからも役立ちました。(百聞は一見に如かず…な点も多々ありますが。)

そして、ざっくりした情報が集まったら、下記のサイトで具体的な物件を絞り込んでおきます。シンガポールの物件情報はほぼオープンになっているらしく、業者しか知らないお得物件みたいなものは無いようです。なのでこのサイトで具体的な物件情報を見ると、より現状把握が具体的にできると思います。また、エージェントもこのサイトで情報をとってるので、このサイトの情報で実際の物件の候補やイメージを伝えられると、その後の話がスムーズかと思います。

PropertyGuru
http://www.propertyguru.com.sg/

1. エージェント探し

シンガポールの不動産契約には大家(貸主)側とテナント(借主)側両方に別のエージェントがつきます。仲介手数料を省くためにはテナントが大家側のエージェントにコンタクトして契約すればいいようですが、慣れていない外国人の多くはテナント側にエージェントをつけ、物件探しをしてもらうことになるのかなと思います。私が知っている範囲のエージェント探しの方法は以下。

・会社がすべて手配(駐在の場合は恐らくこれ)
・日系のエージェントを自分で探してに依頼(検索すると何社か出てきます)
・会社が手配したローカルのエージェントに依頼(うちはこれ)
・ローカルのエージェントを自分で探して依頼
・PropertyGuruやそのほかの広告から自分で大家側のエージェントにコンタクト

下に行くほどハードルが高い印象です。こちらの不動産エージェントはピンキリらしく、自分で探したエージェントに直接コンタクトすることは、英語力はさることながら商習慣を理解しないうちに挑戦するのはなかなか勇気がいると思います。我が家は会社が契約しているローカルの不動産エージェントにお世話になることになりました。すべて英語ですが、夫が難なくこなしてくれたし、私もいろいろ勉強になってよかったと思います。仲介手数料は自腹でしたが…会社契約のエージェントという点では安心感がありました。

ちなみに日系のエージェントさんのHPはこちらの不動産に関する情報が豊富で、契約から終了後の引き渡しまで、情報収集に使わせていただきました。

2. Viewing(内見)

エージェントが決まったら希望を伝えて実際に物件を見に行きます。私たちは事前に希望のエリア、予算、築年数などに加え、何件か実際の物件のPropertyGuruのURLをエージェントに送っていました。

ここでちょっと疑問だったのが、内見は私たちが送ったURLの物件しかアレンジしてもらえなかったことです(HDB(公団)は除く)。希望条件を伝えたらその条件に近い物件を提案してくれると思っていたのですが、何度やり取りしても「提案」と呼べる案内がありませんでした。私たちのエージェントに限ってそうだったのかわかりませんが、結局二人で毎夜毎夜PropertyGuruに張り付き、見せてほしい物件を自分たちで決める作業に追われました。

Viewing自体のやり方は日本の内見と変わらないい印象です。シンガポールは西日が暑いので、西日が入る可能性がある物件は、できれば夕方に見た方がいいかもしれません。なお、前のテナントが住んでいる状態でも、契約の終了が決まっている場合は見せてもらえます。(逆に自分が住んでいる間に人が見に来ることもあるわけですが。それは契約書に記載があります。)

3. Letter of Intent(LOI、要望書)+手付金支払い

希望の部屋が決まったら、その部屋を抑えるための手続きをします。それがLetter of Intent(LOI、要望書)で、一緒に手付金(一か月分。家賃に充当)を払うことで不動産をおさえられます。

と、その前に、うちの場合はLOIの前に家賃交渉をしています。また室内に残してもらうもの、捨ててもらうもの、掃除やペストコントロールなど、細かい希望がいろいろあり、それらをすべて夫がわかりやすくExcelでまとめてエージェントに提出しました。家賃については少しもめたのですが、夫がローカルの同僚の知恵も借りて練った交渉プランが完璧だったので、最後は大家さんに希望の家賃をのんでもらえました。

この家賃と、細かな希望やそのほか契約ごとをすべて文章化したのがLOIです。これは上記のExcelを元にエージェントが作ってくれました。謎の中華風掛け軸がかかってたのをとってほしいとか、本当に細かなことまで全部反映させたもので、夫婦でExcelと照合しながら丁寧にチェックしました。

2部印刷してサインをし、提出。また、手付金を送金して証拠画面を送ってました。

4. Tenancy Agreement(TA、本契約)

いよいよ本契約です。各プロセスできびきびと動いていたつもりでしたが、なんだかんだ事前に下見旅行したにも関わらず内見から引越しまで一か月かかり、時間がかかるんだなと思いました。私たちの場合、家賃交渉に1週間くらいかかったのも大きかったです。

LOIの取り交わしと手付金の送金が終わった後、大家さんはLOIの内容どおり部屋のちょっとした修繕、掃除やペストコントロールを手配してくれました。また、テナント側のエージェントからの指示で、電気・ガス・水道の申し込み手続きをしました。

一方でTenancy Agreement(TA、本契約)の書類の準備が進められました。これは大家側のエージェントが作ったように思われます。テナント側のエージェント、そして私たちも隅々までチェックします。

これが結構大変で、LOIは要望書でわかりやすい内容である一方、TAは不動産契約書なので、契約書独特の言い回しなどがあり、慣れてない私は読んでてくらくらしました。私の英語力だと文法的に見たことないような順番の英文があるんですが…。それでも人任せにしちゃいかん大事な書類なので、私も一生懸命読み込んで、疑問点などを夫に一度戻しました。的外れな指摘もあったようですが、夫が懸念点を電話で直接エージェントに確認し、クリアにしてくれました。最終版を印刷してサイン、提出。

そしていよいよ鍵の引き渡しです。

5. 鍵の引き渡しとInventory List(備品一覧)のチェック

入居日の前日、鍵の引き渡しで部屋に行きました。大家さん、大家さんのエージェント、テナント側のエージェント、私たち、と関係者が全員揃いました。私たちが大家さんに会うのは初めて。大家さんが海外にいる場合など、大家さんに会うことがない物件もあるそうですが、顔を見て話ができたのはお互い良かったんじゃないかなと思います。

大家さんのエージェントがInventory Listという備品一覧を用意しており、部屋の備品の数や状態を一つ一つ一緒に確認しました。これは退去時に再びチェックするリストなので、私たちにとって重要な確認になります。テナント側のエージェントも別途チェックしてくれて、しかも結構細かに見てくれたので助かりました。

なお、引き渡しから30日間のクレーム猶予があり、この間になにか修理を要するものがあった場合は大家さん負担で対応してもらえます。31日目以降は契約内容次第ですが、150~200ドルまでは借主負担、それ以上は大家さん負担がよくあるケースだそうです。

電気と水道は手配済みなので動作を確認しましたが、ガスはガス会社に連絡が必要で、週明けに電話。

6. Deposit

TAを取り交わしたので、敷金にあたるDepositを支払います。夫が銀行から送金しました。我が家は家賃2か月。これは引き揚げ時に損傷などがなければ戻ってくるお金。ただ、私たちは契約で引き揚げ時に掃除と害虫駆除(ペストコントロール)を外注することに同意してるので、そのお金は500ドルくらいかかると思われます。あと、不要な家具類の引き揚げにコストがかかるかもしれませんが、必要経費でしょう。礼金の習慣はこちらにはないようです。

7. 関連書類の受け取り

LOI、TA、Inventory Listなど、これまで2部用意して大家さんとテナント両方がサインした書類がありますが、すぐに手元には来ませんでした。一体何をしてたのかわかりませんが、引き渡しから2週間弱して書留で届きました。契約書が手元に届かないのにはやきもきしました…。

8. 保証期間中の修理依頼

入居から30日以内の故障は大家負担とする契約が一般的で、私たちの契約もそうなっておりました。キッチンの蛇口やトイレの水漏れ、シャワーヘッドの故障、ガス台のスパークの故障、換気扇ランプが無いなどの他、古いだけにあらゆるところに劣化がみられ、Wordに写真と状況をまとめて報告しました。私たちの契約では14日以内に大家が修理することになっていますが、今のところ対応されたのは緊急性が高い水回りだけで、後は無視されるのではと懸念しております…。

9. 仲介手数料支払い

実は私たちはまだ支払っていない(請求が来ていない)のでどのタイミングなのかわかっていないのですが、一か月分の家賃+GST(税金)を支払うことになっています。金額が大きいので税金も痛いところです。

…最後に、私たちが借りた部屋は大家さんが国籍(人種)を限定していたことが後からわかりました。もし自分が「日本人だから部屋貸さない」って言われたらショックですが、正直、この手の話は他の国でもよく耳にします。ある意味「日本人」という信頼の元に貸し出されてるようなので、その期待を裏切らない素行を求められているプレッシャーを感じるのでした。

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