アルモドバル監督の最新作「私が,生きる肌」を初日の今日、スペイン語の試験の後に見てきました。日比谷シャンテはミニシアターですが、ほぼ満席でした。

愛する妻を亡くした外科医師(アントニオ・バンデラス)が、自分の技術を持って他の人間でその妻とそっくりの女性を作り上げるというお話。

その筋だけで十分変態なのですが、映画の最大の秘密の部分を知ると、想像を超えた変態ぶりに唖然とさせられる作品でした。しかし、マッド・サイエンティストならぬマッド・ドクターの主人公のとんでもない実験に、前半は気持ち悪くて見ていられなかった展開が、後半はだんだんと人間味が感じられてやや切ないです。

アルモドバル監督の女性三部作はどれも、筋はびっくりでも表現がそれほどきつくなかったのに、今回はびびりな私にはきついシーンがいくつかあったのが残念です。画面の描写をもっと柔らかくしても、その鮮明で意外性が高く複雑な筋や展開は観客を驚かせるのに十分なのに。

途中まで半ばあきれた感じで見ていたのですが、最後の最後はやはり登場人物それぞれの思いが深みを増していて、味わい深い仕上がりになってました。

まぁ、あまり細かく書けないのですが、終わってみると面白い映画だったと思います。でも他の作品みたいにリピートはしないです。