東京都写真美術館に行ってきました

   


東京都写真美術館に行ってきました。今会期もチケットをいただいていたのですが、数枚あったのにうっかり全部人にあげてしまい、久しぶりに自腹で入場しました。全展示セットで1,750円。「こんな高かったのか!」と今さら思うのでした…。(いつもありがとうございます…。)

写美恒例のコレクション展は3階「こどもの情景-こどもを撮る技術」、2階は「江成常夫写真展~昭和史のかたち~」、そして地下展示室は「鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト」でした。なんとなくいつも3階までエレベーターで上って上から順番に見ていくのが好きなので、今回もその順番で。



こどもの情景-こどもを撮る技術」は、その名前の通り、写美所蔵のこどもの写真と、こどもを撮る技術の歴史についての展示でした。長い露光時間が必要だった頃のこどもの写真は、我慢しきれず動いた体の一部がぶれたりしてるのが特徴でした。細かい説明はほとんど読み飛ばしてしまったのですが、全体的に雰囲気はいいけど興味がわかなかったなぁ。

江成常夫写真展~昭和史のかたち~」は、思いがけず強烈な戦争の傷跡を伝える写真展で、戸惑いました。南の島々や中国に残る戦争の傷跡、ヒロシマやナガサキで被爆した人たちのポートレート。写真そのものがとても残酷というわけではないのに、どれも心に突き刺さる写真で、想像の限界を感じつつも悲しくて涙が止まらない写真展でした。予備知識なしでこういう写真たちを見るとなんとしんどいことか…。

そして最後は期待の「鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト」。この写真展は、チケットを差し上げた会社の方からすごくよかった、周囲の人にも評判…と聞いていて、楽しみにしていました。(ちなみにその方は本格的に写真を勉強している方。)そして実際、一番楽しむことができた展示でした。

浅草で撮影された市井の人々のポートレート群と、東京やその周辺(川崎とか)の街の何気ない風景を移した写真群が交互に登場する構成。冒頭は1975年ごろ撮影されたポートレート群から始まるのですが、いきなり心をつかまれるものばかりでした。

私は、初めて「ポートレートとはこんなに面白い写真なのか!」と思いました。短いキャプションを見てから写真に目を移すと、人物が写っているだけのその写真に、突然無限の広がりを見ることができるのです。視覚ではとらえられない、その人の人生という壮大なストーリーが突如目の前に展開します。

人選ととキャプションのセンスが素晴らしく、そして写真が捉えているその人自身の絵が素晴らしい。ぷっと思わず吹き出すものから、かっこよかったり素敵だったりして魅力的に映るもの、何かとても感心するものまで様々です。

思わず会場を2周しました。街の写真も良かったのですが、ポートレートがあまりにも良かったので、私にはちょっと邪魔な感じでした。

うーん。もう一度来たい…。

それにしても、写真って本当にいろんなスタイルがあって、自分の好みにぴたってあうとよくもまぁここまで自分の心に響くんだなぁと驚きました。「鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト」、本当によかったです。

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