映画「ノルウェイの森」

   

映画「ノルウェイの森」を見てきました。一年前から楽しみにしていたので初日にこだわって、11日の夜に見てきました。終電ぎりぎりになったのはしんどかったですが、初日に見たというささやかな達成感…。

さて、最初に、原作が好きでこの映画に興味を持っていて、これから見るという人に伝えたいこと。原作に自分なりのイメージがあって、強いこだわりがあるなら映画は期待して見ない方がいいかな~と思いました。というのも、私は強いこだわりはないものの、自分なりの作品のイメージがあって、それと違う部分に結構戸惑いました。まぁ、原作がある映画の宿命みたいなもので、原作と映画を比べること自体ナンセンスな気もしますが…。

以下はネタばれを含む私の感想。



私が原作を読んだのは一年くらい前だったと思いますが、映画を見ていて「こんな展開だったかな?」というくらい、前半の展開を早く感じました。ワタナベと直子、ワタナベと緑、それぞれの再開や最初の出会いまでから、思いを深くするあたりまでが少し唐突に感じたのです。その分、後半が重めに感じましたが、後半も後半で削られてる部分が多く、これはどうしたら原作の全体像を描けたんだろうと思ってしまいました。

ストーリーは、考えてみたら原作からしてよく理解できなかった部分があったのですが、映画を見てもすっきりしない感じでした。これってワタナベが直子と緑の間で揺れる物語なのでしょうか?そんなにシンプルじゃない気がするのに、ラストでワタナベがレイコさんと関係を持つシーンで完全におかしくなった気がします。なぜレイコさんがワタナベに迫るような展開に変えたのか理解できない…。

役者ですが、菊地凛子が意外と良かったというのが素直な感想。正直、配役が決まった時「なぜ菊地凛子!」と思いました。菊地凛子はむしろ緑のイメージでした。しかし、うつろな表情から直子の危うい感じがよく伝わってきました。結構かわいかったとも思います。

一方で、私のイメージと違ったのは緑とレイコさん。緑もレイコさんも、私にとってもっとパンク(笑)なイメージだったのに、二人ともかわいい&きれいな雰囲気で、おとなしすぎた印象です。緑はセリフで奔放さが出てたけど、見た目がそれと違うというか…。あれはあれで女性としてかわいいんだけど、私の原作のイメージとは違っていて、ワタナベとの関係がどこかしっくりこなかったです。

松山ケンイチはまぁまぁだったと思います。すごくいいシーンもあったけど、ときどき画面で頼りない感じがしました。体が細くて、あまり筋肉質じゃなく、背中とか白くて丸い感じはワタナベのイメージと合ってたかなぁ。

絵は良かったと思います。どの画面をキャプチャーしても絵葉書になりそうな色と構図でした。特に、色がきれい。そこは期待を裏切られなかった感じ。京都でのワタナベと直子の交流シーンの絵がどれも素敵だったと思います。

全体として、捉えどころのない印象でした。原作を知らない人が見たらどういう感想を抱くのか気になるところです。

私は「好きか?」と聞かれたら好きでも嫌いでもないですが、映画館にもう一度見に行きたいなぁとは思わないです。

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