本「ラブホテル進化論」

   

ラブホテル進化論」という本を読みました。下記はカバーに書いてあった本書の紹介文です。

「ラブホテルの外観はなぜ派手なのか?回転ベッドはなぜ回るか?日本人の性意識と日本の住宅事情に密着しながら目まぐるしい進化を遂げたラブホテル。現役女子大学院生による本格研究。」


最後の一文からは出版社の商売っ気しか感じませんが、日本のラブホテルの外観、回転ベッドについては特異なカルチャーとして以前から気になってました。そのアンサーが詰まった本だったと思います。夢中になって読んで、本は付箋だらけです(笑)。単なるネタ本として読んでる可能性はありますが…。

内容は歴史、アイテム、経営、今とこれから…といったところでしょうか。ネタとして読むと、前半の歴史とアイテムの部分がすごく興味深いです。

ラブホの前身は「連れ込み旅館」だそうです。戦後すぐくらいの日本の住宅事情では、部屋が無く、大阪城の草むらや皇居前広場にアベックがあちこち転がってたとか…って、あの、本当ですか?(笑)そんな状況で、部屋とお風呂がある「連れ込み旅館」が繁盛したそうです。やがてテレビやクーラーなど、最新設備を整えることで集客を図り、さらに進化していったそうです。

あと、ホテルのネーミングの話も笑えます。1950年代前半から、「~旅荘」、「~家」、「~乃家」と名付けられてたものが、「~御殿」、「~御苑」と変わっていき、外観が派手になるとともに「エリザベス」、「キングダム」、「王朝」みたいな名前に変わっていったとか。「目黒エンペラー」という有名なラブホがあったらしいのですが、その影響で全国に「エンペラー」とつくラブホがたくさんできたそうです。ちなみにど派手な外観は、広告塔の役割を果たしているそうです。広告を打ちづらいこの業界は、見た目を派手にすることで集客を図ったわけですね~。

そして回転ベッド!ラブホ業界の厳しい生存競争の戦いのツールとして登場したようです。私が世間を知るようになったころにはすでに禁止されていて、年上の人に「昔は回るベッドがあった」と聞かされた世代なので(笑)気になるネタです。

で、本書では回転ベッドはいくつもある変わりダネの一つに過ぎず、もっと奇天烈なものが紹介されていて面白いです。強烈だったのはプラネタリウムベッドと、走り出すベッドでしょうか。前者はベッドが天井近くまであがり、突如天井が割れて星空が現れるというベッドだそうです。後者は客車型のベッドが10mほどのレールを往復するとか。それ、ベッドじゃないよ!(笑)…面白すぎる…。…ちなみに私は襖鏡を見たことがあります。襖鏡が何かは内緒(笑)。

後半やラブホ経営や、今とこれからについて。90年代後半に雑誌がラブホを気軽なスタイルで取り上げるようになって、ラブホが身近な存在になった…というのは私も感じるところです。カップルにとって、ラブホテル=デートの場所になったと。

しかしその後はホテル以外にもカップルがいられる空間が増え、この業界も厳しいそうです。そんな状況で高齢者をターゲットに変えたり、従来のラブホとは違う進化型ホテルを考えたりと、業界の方もいろいろ考えてるとか。

まぁ、時代の変化とともに人の生活も質も嗜好も変わるでしょうから、別の形に進化していくことは必須なのだろうと思います。それがどういう形なのかは現時点ではまだ見えませんが。

ところで私が留学してた時、ラブホが無い現地で(一人暮らししてない)日本人カップルがどこで過ごすかというのは課題だった気がします。後書きで、やはり日本のラブホは日本のカルチャーとして海外に捉えられてるようですが、改めてこの本で流れを知って、興味深い文化だと思ったのでした。

面白かったです。
ラブホ、行きたいなぁ。(?)

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